【週刊島田慶資 軽量版】理解と納得の狭間で、企業を支える真の信頼関係を築くために

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

目次

独り言コーナー

❶同友会での活動を通じて、経営者としての能力が着実に向上していると感じています。 経営コンサルタントとしてのスキルや知識はもちろん重要ですが、それ以外の面ではまだ大きな“余白”がありました。 現在、その余地がどの程度であり、どのように埋めていくべきかが明確になってきています。

❷新入社員研修のご依頼をいただき、誠にありがとうございます🐈 研修の成功には事前の設計が不可欠。 3月までじっくりと取り組ませていただき、オリジナルのプログラムを構築いたします。

❸同友会やその他の経営者団体でも、生成AIを活用する場面が増えてきました。主にブレインストーミングに利用されている印象ですが、ある経営者は目的地までの最適ルート検索に生成AIを活用していました。 2023年から生成AIの導入に取り組んでいる我が社としては、利用者層の拡大を大変喜ばしく感じています。 コンサルタントのようなバックオフィス業務では、より高い付加価値の提供が求められるようになるでしょう。

❹週末にユーチューブで学習した「包まない餃子」にチャレンジ。餃子の皮で挟み込むようにして餃子を作ります。 包む工程がないので確かに手軽ではありますが、餃子のジューシー感が薄れるような気がします。別の料理としてならアリかなぁと🧐

❺坊やが感情表現豊かになってきました。友達の真似っこなのでしょうが、右手を口元に当てて「うししし」と怪しげに笑ってみたり。 またケンケン立ち出来るようにも。よく観察すると毎日、成長が垣間見えます。成長速度は素晴らしいモノがありますね。

島田の気になるニュース

❶AIが仕込まれた製品がメタ(フェイスブック運営会社)から登場。ドラえもんの“翻訳こんにゃく”の実現が間近のように思えますね。

MetaがスマートグラスのRay-Ban Metaをアップデートしてライブ翻訳&ライブAIを追加

❷最近は、「カムバック採用」との名称で一度退職した会社に戻れる制度が普及しつつあるようです。前提条件は、労使お互いに納得の上でカムバック。 SNSを眺めてると社員さんが一方的に活用できる制度と勘違いしている方も一定数いるようで驚きました。

一度退職した職場に再入社したい? 「実際に再入社したことがある」人が3割近く【NEXER/RSG調べ】

❸商売のヒントとしていかがでしょうか?猫の爪とぎをフォトスポットとして商品化するアイディアは秀逸。 ●●●×フォトスポットという視点や普段の風景をより良くするアイディアとして発想を広げてみるのも面白いですね。

「え、まって」 優美な“猫の油絵”→よく見ると……? 驚きの正体に約460万回表示の反響「天才すぎる」「トリックアートみたい」

❹コロナ禍は純粋に政治的な人災に過ぎず、政治の失敗を国民に押し付けることは避けてほしいと考えます。 一方で、企業や個人による返済は信用創造の逆のプロセスであり、景気悪化の原因となっています。何とか改善策はないものでしょうかね。

コロナ禍の中小企業特別貸付 1490億円が回収不能に 会計検査院

❺中同協から最新のDOR(ドール)が発表されました。 主要指標(業況判断DI、業況水準DI、売上高DI、経常利益DI)が全て好転しており、景気は小幅ながら改善傾向にあるでしょう。 特に、業況判断DIは前期に引き続き好転し、業種別に見ても悪化した業種がなくなりました。一方で人手不足や政治不安などから先行きは不透明感が強いとのこと。 強みや弱みの再点検。手元資金を手厚くするなど事前予防策が有効と考えます。

景気小幅改善 25年は自社の立ち位置が問われる DOR152号(2024年10~12月期景況調査)速報 (2025年1月6日発行)

【今週の経済入門】『103万円の壁』引き上げは本当に効果あり?切り込む本音トーク!

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメルマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

勝頼ヒデコ

最近、「103万円の壁」の引き上げが話題になっていますね。自民党はこれを「123万円」に引き上げようとしていますが、果たしてこれが本当に私たちの生活を良くするのでしょうか?

後輩の『ハナコ』も「少しは楽になるかもしれないけど、根本的な解決にはならないですよね?」と、疑問を投げかけてきました。 そう、まさにそこがポイントなのです!「ちょっとだけ良くする」のではなく、「本当に必要な改革」を行うべきではないでしょうか? そこで、本日は、この「壁」の問題について、働く女性の代表として(?)本音で切り込んでいきたいと思います!

ハナコ、一緒に考えていきましょう!🧐

本日のテーマ『「壁」引き上げ議論の奥底に迫る!』

自民党の衆議院議員・ネットメディア局長様の牧島かれん先生が、自民党の考えをわかりやすく表現していただけていました。

【#CafeSta】10分政策解説 #103万円の壁 の見直しについて(自民党公式 X)

上記のポストが自民党の見解として、問題提起をさせていただきます。

まず、長年にわたりデフレを放置してきた政府が、いまになって物価上昇を理由に基礎控除の引き上げを検討するのは、まさに「おまえが言うな」感が拭えません。もっと早くに減税や基礎控除の引き上げ等の対策を打ち出し、国民の生活を改善すべきだったのではないでしょうか?

また政府は「123万円」という数字を示していますが、根拠は曖昧(物価上昇率だけ)です。 物価上昇率をベースにしているようですが、生活費は食費だけでなく、住居費や光熱費、教育費、医療費など多岐にわたります。あらゆる物価上昇を総合的に考慮し、実際に必要な支援額を導き出すことが先決です。

私自身は、最低でも178万円程度の基礎控除が必要だと考えています。諸外国を見渡しても、このくらいの水準はごく一般的です。また、社会保険料の負担をどうするのか、包括的に検討することも欠かせません。「手取りを増やしたい」というのなら、社会保険料の取り扱いもセットで見直す必要があるでしょう。

なお、自民党は大学生アルバイトへの恩恵を強調していますが、規模はごくわずか。もっと幅広い国民が恩恵を受けられるよう、大胆な政策を打ち出さなければ意味がありません。 「103万円の壁」を123万円にするだけでは、所得税の非課税枠を少し広げるに過ぎず、根本的に国民生活は変わりにくいのです。

政府にもの申す🧐

税収が増えているにもかかわらず、政府は財源問題を理由に抜本的な対策から逃げてきました。(前回のメルマガから情報提供しているように、税は財源ではありません。) その増収分は一体どこに消えているのでしょうか? 国民生活を底上げするためには、消費税の大幅減税もしくは廃止や基礎控除の拡充(少なくとも178万円以上)、物価スライド制の導入、そして社会保険料の負担軽減など、よりダイナミックな政策が不可欠です。 さすれば「最低賃金を全国一律で1,500円に引き上げる」ことも自然と可能となるでしょう。

可処分所得の増加と安心できる社会基盤の整備が同時に進められます。

まとめ

さて、牧島かれん先生には気の毒ですが、自民党の一部からは「150万円に基礎控除の引き上げ」のリークがありました。再度、調整が係るモノと思われます。(牧島かれん先生がハシゴを外されましたね)

<独自>「年収103万円の壁」150万円上限に引き上げ 政府・与党が調整

基礎控除の引き上げ以外にも政府には、従来の枠組みにとらわれず、大胆かつ包括的な取り組みを行う責任があります。デフレからの本格的な脱却と国民生活の真の向上を目指し、若い世代が将来に希望を持てる社会をつくるためにも、私たち一人ひとりが声を上げていきましょう。

皆様に経済を分かりやすくお届けしていきますので、次回もぜひお楽しみに!

それでは、次回もお楽しみに! 今週もよろしくお願いいたします。

"勘"頭言 / Prefatory Note【“勘”頭言】理解と納得の狭間で― 企業を支える真の信頼関係を築くために ―

皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。

先日、山形県中小企業家同友会にて体験報告を拝聴し、経営においてあらためて重要だと痛感したのが「理解」と「納得」の違いでした。経営者として多くの方々と仕事を進める中で、社員に厳しい決定を伝えなければならない場面や、苦しい経営環境を乗り越えなければならない局面に直面することは少なくありません。しかし、そのときに求められるのは「ただ相手に状況を理解してもらう」だけではなく「相手が納得して共に前に進もうと思える」ようにすることではないでしょうか。

体験報告で学んだ島田の考えや姿勢を3つの視点からお伝えいたします。

❶「理解」と「納得」の違いを見極める

まず、「理解」とは相手の立場や状況を頭で察することを意味します。 一方、「納得」は、それを自分の中にきちんと落とし込み、腹の底から受け入れることだと島田は考えています。前者は受動的、後者は能動的―ここに大きな差があるのではないでしょうか。

経営者の視点から見れば「会社の厳しい事情」を社員に理解してもらうだけで終わりがちかもしれません。しかしそれだけでは、社員との真の信頼関係は築けません。社員が「なるほど、そういうことならば一緒に協力しよう」と思える状態、つまり「納得」の段階まで達するためには、経営者が自らの考えや思い、なぜその決断に至ったのかを丁寧に説明し、共に歩む意志を確認する過程や関わりが必要不可欠でしょう。

❷苦しいときにこそ試される経営者の覚悟

経営には常に波があります。リーマンショックやコロナ禍のように、不意に厳しい状況が訪れることは珍しくありません。そんなとき、経営者も心に余裕を失い「どうやって今日を乗り切るか」に目が行きがちです。けれども、社員が一番不安になるのは、経営者の言動が曖昧になったり、ブレたりする瞬間だと思います。

私自身、過去に経営の苦しい局面を何度も経験してきました。

そのたびに感じるのは、「本当に苦しいときこそ、有言実行・言行一致の姿勢を貫けるか」が問われるということです。人は苦しい状況に陥ると、どうしても楽な道や誤魔化しの選択をしてしまいがちです。しかし、そこで踏ん張って信念を貫くからこそ、社員にも「この経営者は嘘をつかない」と感じてもらい、結果として真の信頼関係が生まれるのではないでしょうか。

❸有言実行・言行一致が生み出す真の信頼関係

人が人を信用する前提は、やはり「言ったことはやり遂げる」「嘘をつかない」ことだと島田は確信しています。

その中でも経営者には、特に「言行一致」が求められます。小さなことでも約束を守る。言ったことを実際の行動で示す。それをコツコツ続ける地道さこそが、社員との絆を深め、企業全体を強くしていきます。

当たり前のようでいて、実践となると難しいときがあります。なぜなら、人間は誰しも苦しいときには都合の良い言い訳を探してしまうからです。だからこそ、私たち経営者は少しでもブレを感じたら、自分の姿勢や言動を振り返る必要があると思います。

まとめ

経営というものは、人と人との関係なしでは成り立ちません。苦しい状況を共に乗り越えていくためにも、単なる「理解」だけではなく、社員が心から「納得」し、「一緒に進みたい」と思える関係性をつくりあげることが大切です。そのためには、苦しいときほど言行一致を貫くという覚悟が求められます。そこで初めて、社員が「この経営者のもとで頑張ろう」と思える真の信頼関係が生まれると考えます。

私、島田慶資は、ハンズバリュー株式会社を率いる一方で、まだまだ学びの最中にあります。しかし、有言実行・言行一致を貫き、社員一人ひとりが会社の方針に納得し「ともに未来を創ろう」と思ってくれる企業づくりに努めてまいります。

今後も社員とともに成長し、お客様と地域社会へ貢献する姿勢を大切にしながら、経営者としての責務を果たします。

今週もよろしくお願いします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.【実店舗に効く話】その価格、本当に大丈夫?~顧客心理から読み解く!心を掴む価格戦略~<

皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。

最近は暖かくなったり寒くなったりと、気温の変化が激しいですね。私は先日、冬物のコートを着て出かけたら、途中で汗だくに…。皆さんも体調管理に気をつけながら、少しずつ春の訪れを楽しんでみてください♪

さて、本題です。経営者の皆さま、自社の商品やサービスの「価格」、どのように決めていますか?

「価格は、お客様との力関係を数値化したものである」

ある経営コンサルタントの言葉ですが、私もこの考え方に深く共感しています。価格設定は、企業の収益に大きなインパクトを与える非常に重要な経営戦略です。

本日は、お客様の心を掴むための価格戦略について、お話ししたいと思います!

価格が利益に与えるインパクトは、想像以上!

まずは、価格と利益の関係について。

売上から一部でも値引きすると、その分だけ手元に残るお金(利益)が大幅に減ってしまいます。一般論となりますが…5%の値引きで現金が12%減り、10%の値引きでは25%…と、値下げ幅が大きくなるほど経営に大きなダメージがあります。

もちろん業種やビジネスモデルによって参考の数値は変わりますが、「安易な値下げ=キャッシュフロー悪化のリスク大」ということは、覚えておいて損はありません。😥

お客様は、価格に「4つの感情」を抱いている!

では、適切な価格をどう見極めればいいのでしょうか?その鍵となるのが、お客様が価格に対して抱く4つの感情です。

お客様が価格に対して抱く4つの感情

  1. 1. 品質への不安(安すぎる…)
  2. 2. 割安(安い!)
  3. 3. 割高(高い…)
  4. 4. 損失感(高すぎる!)

「安い」と感じる価格帯はどこからか、「高いけど買う」価格帯はどこまでか、「高すぎて買わない」と思う金額はいくらか、そして「安すぎて品質が疑わしい」と思う金額はいくらか――。これらを把握することが、価格戦略を考えるうえで大切な第一歩となります。

「安ければ安いほど良い」は、大きな間違い

「価格を下げれば売れる」と思う方もいますが、それは必ずしも正解ではありません。

スマートフォンが「無料!」と広告されても、「本当に大丈夫?」と疑われ、逆に顧客離れを招くこともありますよね。逆に、高すぎる価格を設定すると「ぼったくりでは?」とマイナスイメージが先行し、結果としてブランドイメージを毀損する可能性すらあります。

顧客の感情を探り、最適な価格帯を見極めよう!

では、どうやって“心地よい”価格帯を探せばよいのでしょうか?

一つの方法として、アンケートなどでお客様の声を収集し、実際に「安い」と感じる価格や「高い」と感じる価格を洗い出す手法があります。ここでは細かい手順は割愛しますが、以下のような質問項目を意識してみると、顧客心理が把握しやすくなります。

  • この商品、いくらから「安い」と感じますか?
  • いくらまでなら「高いけど買ってもいい」と思いますか?
  • いくらから「高すぎて買いたくない」と思いますか?
  • いくらから「安すぎて品質が不安」と思いますか?

これによって得られたデータを参考に、顧客が抱く「4つの感情」の境目を探り、価格設定の検討材料にするわけです。もっとも、アンケート結果はあくまでも参考情報。最終的には自社のブランド力や競合状況、市場の動向など多角的に考慮する必要がありますね🥰

まとめ:顧客心理を理解し、戦略的な価格設定で利益を最大化!

価格戦略は、企業にとって非常に重要な経営要素です。「価格を下げればお客様が増える」と単純に考えるのではなく、「顧客がどのように感じるか」を踏まえてバランスの取れた価格を設定していくことこそが、長期的な利益とブランド維持につながります。

もし、自社の価格設定や戦略に不安がある方は、ぜひハンズバリューにご相談ください。私たちと一緒に「顧客心理に基づいた価格設計」を見直し、さらなる成長のチャンスをつかんでみませんか?

ぜひご参考ください。

偏集考記 / Editorial Post経営理念と向き合うということ、について

ハンズバリュー株式会社の変革者・作家の島田慶資です。

経営者として、時折「理念は利益に直結するのだろうか」という疑問を耳にします。 実際、素晴らしい理念を掲げながら赤字に陥っている会社もあれば、理念らしきものがないまま黒字を維持している会社も存在するのが事実です。

しかし、だからこそ私は「理念」にこそ企業の本質が宿ると考えています。 利益というものは企業の大前提であり当然の責務ではありますが、その「利益をどう生み出すか」という過程や姿勢が経営理念の持つ意味を決定づけると考えます。

島田の会社では「心あたたまる会社をつくります」という言葉を掲げています。 これは、一見すると“ぬるい”キャッチフレーズのようにも見えるかもしれません。しかし、本来は「社員や取引先、お客様すべてとの繋がりを大切にし、心を通わせながら事業を展開する」という、島田自身への“誓い”を表しています。生まれの徳島県から山形へ拠点を移し、ゼロベースから多様な背景を持つスタッフと共に仕事をしていく中で、私が最も大切にしたい価値観がこの言葉に凝縮されているからです。

理念は押し付けるものではありません。

むしろ、「この価値観に共感し、一緒に歩んでくれる仲間と仕事がしたい」という招待状のようなものだと捉えています。たとえ全員が完璧に共感するわけではなくても、小規模な企業であればこそ経営者と従業員の価値観を日常的に共有しやすく、行動指針として「生きた理念」を育てる土壌が用意されているのです。

経営者として時に厳しい決断を迫られる場面があるとき、この「誓い」に立ち返ります。 単純に利益を優先するのではなく、「自分の掲げる価値観と合致する選択はどれか」を自問自答するのです。

それが結果としては同じ利益を生む道だとしても、「志をもって得る利益」の方が、はるかに自分を奮い立たせ、社内外の人々との関係を豊かにしてくれると信じています。

最近、ある経営者にお会いしました。 彼は複数の師匠の元で学んだ技術を独自に融合し、ただ“稼ぐ”だけではなく「自分が理想とする技術を追求する」という想いを行動の根底に置いています。まさにこれこそが理念を“体現”している姿だと感じました。どのような技術を使い、どんな材料を選ぶか。そこには常に「自分の誓い」を貫く判断基準があり、その積み重ねが結果として稼ぎにも繋がっているのです。

同じ利益を出すなら、志ある方が「かっこいい」。これが経営理念を持つ本質ではないでしょうか。

もっと言えば、理念を策定する過程は単なる言葉の羅列ではなく、「自分自身の在り方」を探る作業に他なりません。 私も経営理念をまとめる際、プライドや自尊心、あるいは挫折や怒りなど、心のさまざまな要素に直面することがありました。しかし、そこを素直に受け止め、丁寧に内省していくと、自分が本当は何を大切にしているのかが徐々に見えてきます。その結果生まれたのが「未来に向かって確かな価値をつくる」「地域に笑顔溢れる賑わいをつくる」「心あたたまる会社をつくる」という言葉でした。

小企業の強みは、経営者と従業員がほぼ同じ空間を共有し、一人ひとりが物理的にも精神的にも近い距離で仕事を進められることにあります。

その中で理念を“生きた言葉”として運用できれば、それ自体が大きな競争力となります。 言い換えれば、理念こそが会社の“物語”になり得るのです。「どのような想いで事業を始め、何を守り、どこへ向かうのか」という経営者の物語に共感してくれる人たちが増えれば、会社は単なる事業体を超え、人が集う意味ある存在へと成長していきます。

理念はゴールではなく、むしろ永遠に続く“対話”の入り口です。

従業員やお客様、地域社会、そして自分自身と対話を重ねていく中で、企業は深みを増し、結果的に長期的な発展と持続可能性へと繋がると私は信じています。なぜなら、理念は数字に現れにくいながらも、私たちの在り方を示す“誓い”であり、組織の軸を形成する普遍的な力を秘めているからです。

もし経営理念づくりに悩んでいるのであれば、まずは自分とじっくり向き合ってみることをおすすめします。

そこには、表面的な言葉遊びや戦略だけでは届かない、本当の意味で自分が守りたい価値観が隠れているはずだからです。その価値観を言葉にし、事業活動でどのように具現化するのかを考え抜くとき、経営理念ははじめて生きた力を持つようになります。そして、その理念を通して従業員ともお客様とも、自分自身とも絶えず対話をすることが、長い目で見た企業の成長を支える原動力になるのではないでしょうか。

それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。

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