皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
※社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!!著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。
メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)
みんなで学ぶ損益計算書 & 製造業向け『島田慶資のよい経営者になろう!』
2月のセミナーご案内です。みなさまのご参加をお待ちしています。
- 2月5日(木)10:00~12:00:利益構造と利益計画の基本をわかりやすく。
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ぜひご一緒しましょう!
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目次
独り言コーナー
❶いつも『今週の経済入門』(勝瀬ヒデコ)と『実店舗に効く話』(津名久ハナコ)をご愛読いただき、ありがとうございます。 いつの間にか100話近くになりました! 100話記念として、合冊版(1冊1,500円)の作成を検討中です。 社内教育用、営業ヒント集など、さまざまな活用が可能です。 ご興味のある方は、ぜひご注文くださいませ。よろしくお願いいたします!
❷国立国会図書館で会員証を作ってきました。 絶版本がネットで読めるデジタルサービス、本当に革新的! 東京で体験してきてよかったと思うと同時に、東京と地方の情報格差をまだ実感……。でも、こうした便利さがもっと広がるといいなと思います。
❸総選挙は統治の正当性を確保するためのもの。石破・岸田予算否定のための選挙だと思うけど、自民党を手放しで応援するのはどうかな、と思います。 結局、政党を盲信せず、候補者をよく見て投票するのが大事。比例は悩むところですね。
❹ユーチューブライブ配信に挑戦開始!チャットGPTに確認しながら設定を完了。 便利な時代を実感します。ライブ配信は音質が命と聞いて、配信向けマイクを購入済み。 来週からスタート予定です。新しい挑戦、ワクワクしています。
❺坊やが冷蔵庫からたまごを取り出して『お料理する!』椅子を持ってきて背伸びしながら、私の手を頼りに。 一緒に作っただし巻きたまごは、いつもよりずっと美味しく感じました。前向きな挑戦、嬉しい瞬間でした。
島田の気になるニュース
❶減税が絶対悪と考えている原理主義的思想を垣間見えます。経済新聞を名乗って欲しくないですね。時代遅れと言わざるを得ない。
[社説]消費税減税ポピュリズムに未来は託せぬ
❷【音が出ます】ユーチューブ動画より。中国での労働環境は996と言われており、9時~21時まで勤務を週6日続けているとのこと。
日本のブラック企業もビックリのシステムを運用しています。 姿なき監視者
❸直近の報道で厚生労働省の引きこもり対策の予算が70%削減されたとのこと。もしかしたら、影響があったのかもしれませんね。
政府、「効率化局」創設で調整…効果が低い「無駄な補助金」など廃止狙い
❹睡眠は人生の30%を締めていると言われています。健康上、必要なのはわかりますが、不摂生貯まっていませんか?
人間の睡眠タイプは五つ 新たな研究結果が示す睡眠の重要性
❺おそらく日本くらいじゃないでしょうか。生成AIに対して全く規制していない国は。中国でさえ、一部表現は厳しく取り締まっています。 政府が口出しして成功したことはない。これからも無知でいて欲しいと願うばかりです。
内閣府 人工知能基本計画
【特別レポート】「日本国債が暴落?危機?」SNSの煽りに騙されないための秘書・ヒデコのファクトチェック
皆様、ご機嫌いかがでしょうか。
ハンズバリュー株式会社の秘書・勝瀬ヒデコです。
先日、X(旧Twitter)を見ていると、ある著名なファンドマネージャーの投稿が目に飛び込んできました。
「日本国債の金利が歴史的な水準に!」「30年債利回りが急騰、市場は日本リスクを織り込み始めた!」といった、恐怖を煽る内容です。
「えっ、日本の国債が暴落? 財政破綻の危機が迫っているの!?」……なんて煽り文句を見ても私はもうビビりません。 むしろ「面白い、受けて立ちましょう」と闘志が湧いてきます。
秘書として日々経済ニュースをチェックし、経営の数字と向き合っている私の“ファクトチェック・アンテナ”がピピッと反応しました。 冷静になって数字や背景を調べてみると、SNSの過激な言葉とは全く違う景色が見えてきました。
本日は、巷で騒がれる「日本国債危機説」について、私、勝瀬ヒデコが金融実務と理論の観点から冷静に分析した“ファクトチェック”をお届けします。
本日のテーマ『金利上昇は「危機」なのか? 私たちが冷静に見るべき本当の指標』
◆ 騒がれている「危機」の正体
SNSでの主張を要約すると、「10年債や30年債の金利が上がっている(国債価格が下がっている)のは、市場が日本の財政リスクを警戒し、日本国債を見限り始めたからだ」というものです。
「歴史的な再評価局面だ!」なんて言われると、確かに不安になりますよね。
しかし、私の結論はこうです。
「日銀が利上げにかじを切った以上、国債の金利が上がるのは『当然』のこと。 これを『危機』と呼ぶのは論理が飛躍しています」
その理由は、大きく2つのポイントで説明できます。
① 「信用」を見るなら金利ではなく「CDS」を見ましょう
まず気になったのが、指標の選び方です。
国債の安全性(デフォルトしないかどうかの信用度)を語るなら、金利を見るのは少し筋違いなんです。
プロの投資家が国の信用リスクを判断する時に見るのはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)です。
- 金利(利回り):景気や日銀の政策によって上下するもの。
- CDS(保証料率):その国が破綻する確率を売買するもの(いわば保険料)。
日本のCDS(5年物)は約20ベーシスポイント(0.2%)程度と、依然として極めて低い水準にあります。これはG7各国と比較しても遜色ない安全圏です。 つまり、世界中のプロの投資家たちは「日本が破綻する」なんて、これっぽっちも思っていないということです。
(突っ込んでも仕方がありませんが、あの財務省でさえ「日本国債の債務不履行はありえない」と明言しております)
金利が上がっているのは、単に日銀が「金融正常化(利上げ)」を進めているからであり、市場のメカニズムとしてごく当たり前の反応にすぎません。
② 「金利はコントロールできる」ことは実証済みです
もう一つ、忘れてはいけない事実があります。それは、かつて日銀が行っていた「YCC(イールドカーブ・コントロール)」です。 日銀は長年、国債を無制限に買うことで、金利を0%付近に張り付かせてきましたよね。
これは「その気になれば、日銀(中央銀行)は自国通貨建て国債の金利をいくらでも下げられるし、コントロールできる」ということを、歴史的に実証してしまったとも言えます。
現在の金利上昇は、市場が暴走して制御不能になった(=危機)のではありません。
日銀が「もう無理に抑えつけるのをやめて、ある程度上げてもいいだろう」と判断(許容)したから上がっているだけなのです。 コントロールできる権限と能力を持っている中央銀行がいる国で、「格付けが下がる」とか「暴落危機」というのは、理論的に少し無理がある話だと私は思います。
◆ 不安を煽る情報に惑わされないために
今回の件についての私のまとめです。
「金利が上がれば、変動金利で借入をしている私たち中小企業にとっては負担増になります。それは紛れもない事実であり、警戒すべき経営課題です。 しかし、それを『国家の信用危機』とすり替えて、いたずらに不安を煽る議論には乗せられてはいけません。
金利上昇は『制御不能な危機』ではなく、単なる『政策変更の結果』です。」
SNSでは、どうしても過激な言葉や「歴史的危機」といったフレーズの方が注目を集めてしまいます。 だからこそ、私たちは感情的に反応するのではなく、CDSのような正しい指標を見つめ、冷静に自社の財務戦略を練っていく必要があります。
2026年、金利のある世界にはなりましたが、「日本という国」が揺らいでいるわけではありません。
皆様、今週も正しい知識を持って、どっしりと構えてお仕事頑張りましょう! それでは、次回の配信もお楽しみに!
今週もどうぞよろしくお願いいたします。
【“勘”頭言】「願い」を現実に変えるための空間?目標達成の“狂気的な”壁づくり😯
皆様、こんにちは。ハンズバリューの島田でございます。
松の内も明け、本格的に仕事が始動した頃かと存じます。 年末年始の慌ただしさも落ち着き、ようやく日常のリズムが戻ってきた方も多いのではないでしょうか。
皆様は今年、どのような「願い」を立てられましたでしょうか。
日本人は古来より、年始に「書き初め」で願掛けを行い、年末にその振り返りを行うというサイクルを繰り返してきました。
かつては、書いた願い事を床の間に飾り、毎日それを見ながら「自分はその方向へ進めているか」と胸に手を当てる時間があったといいます。 つまり、願いを「書く」こと自体が目的なのではなく、書いた願いを日々「見返す」ことで、自らの行動を軌道修正し続けることにこそ、本来の意味があったのです。
現代では、そうした習慣を持つ方は少なくなりました。 忙しさに追われ、年始に立てた目標すら忘れてしまう——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな伝統的な習慣を私なりにアレンジした、少し「変わった」取り組みを共有させてください。
島田の部屋にある、A3サイズの「狂気的な壁」
島田の仕事部屋には、A3サイズの大きな紙が貼り出されています。そこには当社の短期計画が書き込まれているのですが、それだけではありません。
その周囲を埋め尽くしているのは、
- 中小企業家しんぶんの切り抜き
- 各地の同友会で学んだグループ討論のまとめ資料
- ふと思いついた言葉をマジックで書き殴ったメモ
一見すると、かなり「狂気的」とも言える異様な光景です。 整然としたビジネス書のような美しさはありません。むしろ、混沌としていて、他人から見れば何が何だかわからないかもしれません。
しかし、これが私にとって最も大切な「対話の場」です。この壁には、私がこれまで出会った言葉、心を動かされた考え、そして自分自身が発した決意が、時系列も順序も関係なく混在しています。だからこそ、毎日見ていても「発見」があるのです。
ネクタイを締めながら、自らの志に問う
毎朝、ネクタイを締めながら私はこの壁の前に立ちます。
「自分は一体、何をすべきなのか」 「どこへ向かおうとしているのか」
毎日眺めているはずの壁ですが、ある日ふと、そこに貼られた一つの単語が目に飛び込んできて、強く胸を打つことがあります。
それは、かつての自分が残した決意だったり、仲間の言葉だったりします。 不思議なことに、同じ言葉であっても、その日の自分の状態によって、響き方がまったく違うのです。
調子が良いときには気にも留めなかった一言が、迷いの中にいるときには道標となる。 逆に、順風満帆だと思っていたときに、過去の自分からの警告のように感じられることもあります。
こうした「反省と再確認の機会」を強制的に作ることは、激動の経営環境の中で自分を見失わないために、私にとって不可欠な時間となっています。
経営者は孤独だと言われますが、この壁の前に立つとき、過去の自分や共に学んできた仲間たちと対話しているような感覚になります。
「願いは叶う」という考え方
漫画『ONE PIECE』の作者、尾田栄一郎氏が以前このような趣旨のことを仰っていました。
「願い事は叶う。もし『願いが叶わない』と言っている人がいたら、その人は『願いが叶わない』ということを願っていて、それが実現しているのだから、やはり願い事は叶っているんです。」
逆説的ですが本質を突いた言葉だと思います。
つまり、私たちは無意識のうちに「どうせ無理だ」「自分には難しい」と思い込むことで、自らその通りの結果を引き寄せてしまっている可能性があるのです。 願いが叶わないのではなく、「叶わない」と願ってしまっている。
だからこそ、自分が本当に望むものを明確にし、それを日々意識し続けることが大切なのではないでしょうか。 「願わなければ、何も成就しない」——。 そして、願うだけでなく、願いを忘れない仕組みを持つことが、実現への第一歩なのだと私は考えています。
私の「壁づくり」は極端な例かもしれません。人によっては「そこまでやるのか」と思われるかもしれませんし、同じ方法が皆様に合うとも限りません。
しかし、今年一年が始まったばかりの今、自分自身の志に真っ直ぐ向き合える「時間」や「場所」を、皆様も作ってみてはいかがでしょうか。
小さなメモ一枚、手帳の一角からでも構いません。大切なのは、形式ではなく、「自分の願いを日常的に目にする機会を持つ」ということです。
そこに記された言葉が、迷ったときの羅針盤となり、いつか皆様の未来を切り拓く一助となることを願っております。
本年も、志を高く持って共に歩んでまいりましょう。
【実店舗に効く話】【大雪の会津で】「大口取引先とトラブル!もう終わりだ…」と嘆く社長に聞いた、たった一つの「魔法の質問」。
皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の津名久ハナコです。
最強寒波の影響で、日本海側や北日本は真っ白な世界ですね。 そんな中、私は福島県会津地方へ行ってまいりました。
会津の冬といえば、しんしんと降り積もる雪。 その美しい雪景色の中、昔からガラス加工を営む老舗製造業のお客様を訪問しました。
「ハナコちゃん、いらっしゃい。こんな雪の中、よく来てくれたね」
黒泉(くろいずみ)社長ご夫妻が、ストーブの効いた暖かい部屋で迎えてくださいました。 「みんなで楽しみに待ってたのよ。お餅と熱いお茶を入れたから、しっかり食べて温まって」 と、専務である奥様。
あたたかいストーブの近くで、美味しいお餅とお茶をいただく…本来なら至福の時間です。 しかし、お二人の表情がどこか曇っています。
いつもは豪快な社長様が、今日はお茶をすするだけ。
「社長、何かありましたね? いつもと雰囲気が違いますよ」 私が声をかけると、張り詰めていた糸が切れたように、社長が重い口を開きました。
大口取引先との「認識のズレ」が大炎上に発展
「わかるかい、ハナコちゃん…。実はね…」 話を伺うと、非常に大口のお客様との間で、納期の認識に関する「掛け違い」が発生してしまったとのこと。 些細な確認不足が重なり、相手先を巻き込んだ「炎上案件」になってしまっていたのです。
「このままでは最大の取引先を失ってしまうかもしれない…」
お二人は、どう収拾をつければいいか分からず、途方に暮れていました。
パニックになった時こそ「事実」と「感情」を分ける
まず、私はこうお伝えしました。 「社長、専務。まずは深呼吸しましょう。炎上した時こそ、安易に謝るのではなく『事実確認』と『論点整理』が必要です」
相手が怒っているからといって、100%こちらが悪いとは限りません。 一方的な悪意や重過失がない限り、トラブルの原因はお互いの「確認不足」や「すれ違い」にあることがほとんどです。
「どちらに落ち度があったのか、冷静に事実を並べて合意形成しましょう。誠実に仕事をしていたのですから、必ず道筋は見えます」
復活へのロードマップを描く「魔法の質問」
少し落ち着きを取り戻した専務でしたが、やはり不安は拭えません。 「でも、もしこの仕事がなくなったら…」
そこで私は、解決志向アプローチの「スケーリング・クエスチョン(数値化の質問)」を投げかけました。
ハナコ「今のこの状況、100点満点で言うと何点ですか?」
専務「うーん…10点くらいかしら」
ハナコ「0点じゃないんですね! なぜ10点なんですか?」
専務「ハナコちゃんが来てくれて、解決の道筋を一緒に考えてくれているから…だから10点は残ってるわ」
ここからが、復活へのストーリー作りです😊
Q. 10点を「50点」にするには?
専務「今回のトラブルに区切りがついて、事態が収束することね」
Q. 50点を「75点」にするには?
専務「取引量が減ったとしても、ゼロにはならないはず。関係が継続できれば75点かしら?」
Q. では、75点を「90点」にするには?
専務「減ってしまった分の売上を、新しいお客様で埋め合わせられたらかしら…あ!」
専務はハッと顔を上げました。 「そういえば、今までこの大口のお客様で手一杯で、ハンズバリューさんに作ってもらったHPからの問い合わせを全部断っていたわ!」 「試作品を作ってほしいという依頼、生産能力に余裕ができれば対応できるかもしれない…!」
Q. 最後に、100点にするには?
専務「従業員みんなが一丸となって、今以上の売上と利益を出せたら…それが100点満点ね!」 「従業員さんもクレームの対応がどうなるのか不安で、みんな落ち込んでいたの。この前向きな道筋を示すことが出来れば前向きになれるかもしれない!」
ピンチが「新しい仕事」を受けるチャンスに変わる
「大口のお客様を失うかもしれない」という恐怖で視界が狭くなっていましたが、 「手が空く=今まで断っていた新しい挑戦ができる」という事実に気づいた瞬間、お二人の目に力が戻りました。
「今のトラブルを一つ一つ整理していけば、それは御社の『復活のストーリー』になりますよ」 そうお伝えすると、社長も専務も深く頷いてくださいました。
トラブルは、無いに越したことはありません。
しかし、起きてしまった時こそ「現状は何点?」「1点でも上げるには何ができる?」と問いかけてみてください。
きっと、パニックの中では見えなかった「次の扉」が見えてくるはずです。 もし、判断に迷ってしまったらいつでもハンズバリューをお呼びください。
(追伸:帰りに頂いた会津の雪景色のような真っ白なお餅、スタッフみんなで美味しく頂きました!)
ぜひご参考ください。
【偏集考記】「成長した」のではない。「成長していた」事実に気づけるか?
皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の島田です。
先日、当社の若手スタッフ二人の活躍を、間近で目にする機会がありました。 お客様に対して誠実に向き合い、的確な提案を行い、面談後にはすぐさま次の一手を検討し始める。 その堂々とした仕事ぶりを目の当たりにし、経営者として、これ以上ないほど幸せな瞬間をいただきました。
成長は、静かに、確実に進んでいる
しかし、その喜びの中で、私はある重要な事実に気づかされました。 彼ら、彼女らは、その面談の瞬間に「成長した」わけではないということです。日々の業務に前向きに取り組む中で、彼らは一歩ずつ「すでに成長していた」のです。
ただ、私がその事実に今まで「気がついていなかった」だけでした。
この「成長した」と「成長していた」の違いは、言葉遊びではありません。 「成長した」という認識は、まるでその瞬間に魔法がかかったかのような錯覚を生みます。
しかし実際には、彼らは何週間も、何ヶ月も前から、地道な努力を積み重ねていたはずです。 私が見ていなかっただけで、毎日の電話対応の中で、資料作成の試行錯誤の中で、小さな成功と失敗を繰り返しながら、着実に力をつけていた。
人の成長とは、ある日突然目に見える形で現れるものではありません。 日々の積み重ねの中にあり、体感しづらいほど緩やかに、しかし確実に進んでいくものです。 問題は、私たち上司や経営者が「静かな成長」にいかにして気がつくかという点にあります。
「気づかないこと」がもたらす、大きな機会損失
スタッフの成長に気づけないことは、組織にとって大きな損失です。
まず、称賛の機会を逃します。 人は、自分の努力や成長を認めてもらえたとき、さらなる意欲が湧くものです。逆に、どれだけ頑張っても誰にも気づいてもらえなければ、やがてモチベーションは静かに萎んでいきます。「見てくれている」という安心感は、言葉にならないほど大きな力を持っているでしょう。
そして、お客様への提案の幅を狭めてしまいます。 成長したスタッフには、より責任ある仕事を任せられます。より高度な案件を担当させられます。
しかし、その成長に気づいていなければ、いつまでも「まだ早い」と判断し続け、本来発揮できるはずの力を眠らせたままにしてしまう。それは、スタッフ本人にとっても、お客様にとっても、大きな機会損失です。
スタッフ自らが「私はここまで成長しました」と報告してくることは、まずあり得ない。 謙虚な人ほど、自分の成長を声高に主張することはありません。
だからこそ、私たちが自ら「気が付く」しか道はないと考えます。
現場にしか、答えはない
では、どうすればスタッフの真の成長に気が付けるのでしょうか。
定期的な面談を繰り返せばよいのでしょうか。スキルチェックのテストを行えばよいのでしょうか。
もちろん、それらにも意味はあります。 しかし、会議室の中で交わされる言葉や、紙の上に書かれた回答からは、本当の姿は見えてきません。
なぜなら、人の成長とは、「知識」ではなく「振る舞い」に現れるものだからです。 お客様の前でどんな表情で話すのか。 予期せぬ質問にどう切り返すのか。 商談が終わった後、何を考え、どう動き出すのか。
そうした「生きた場面」でしか、人の本当の力は測れません。
やはり、彼らを現場に出し、挑戦する「機会」を与え、そこに上司や経営者も「同席」すること。 実際に活躍するその姿を、この目で直接確かめる以外に、納得のいく確信を得る方法はないのだと痛感しました。
同席することには、もう一つの意味もあります。 スタッフにとって、上司が見ている場で仕事をすることは、適度な緊張感と「見守られている」という安心感の両方をもたらします。そして何より、その場で良い仕事をすれば、すぐに認めてもらえる。このサイクルが、さらなる成長への意欲につながると思います。
小さな会社だからこそ、できるはずなのに
至極当然のことではありますが、日々の忙しさを理由に、私はこの「現場での見守り」をおろそかにしてしまっていました。
大企業であれば、経営者が全スタッフの現場に同行することは物理的に不可能でしょう。 しかし、私たちのような小さな会社は違います。
社長である私が、若手スタッフの商談に同席することは、決して難しいことではありません。 むしろ、小さな会社の最大の強みは、経営者がスタッフ一人ひとりの成長を直接見届けられることにあるはずです。
その強みを、私は「忙しい」という言い訳の中に埋もれさせていました。 目の前の業務に追われ、本当に大切なことを後回しにしていた。その事実に気づき反省しました。
まとめ
従業員さんの成長を、私たちはどのように計測し、確認しているでしょうか。
売上の数字。業務の処理件数。資格の取得。そうした「見える指標」は確かに分かりやすい。
しかし、数字や報告書だけでは見えてこないものがあります。現場での「声のトーン」や「表情」、お客様に向き合う「姿勢」、そして「提案の鋭さ」。
それらに気づくための時間を確保すること。 現場に足を運び、自分の目で確かめること。 それは、経営者にとって何よりも優先すべき「未来への投資」なのかもしれません。
今週もどうぞよろしくお願いします。 良い学びを。


