皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)
【独り言コーナー】
❶弊社で忘年会&クリスマス会を開催しました。毎年、11月に忘年会を実施して、混雑時期を回避しています。 1年間、色んな事がありましたが今年も開催できたことに幸せを感じています。
❷ブリかまが安かったので、焼き魚にして晩ご飯にだしてみました。下処理で新技術、ユーチューブで勉強した「塩水処理」を実施。 「塩水処理」は食材を塩水に漬け込み、臭みを除去し下味をつける下処理方法です。たしかに、臭みなく美味しくなったような気がします😌(プラシーボでないことを祈りたい!)
❸お客様に「弊社の商品は希望と勇気です」とお伝えしたところ、「その通り!本当に希望そのものです」と大声で太鼓判をいただきました。 経営コンサルティングもマーケティングも、デザインもお客様に希望と勇気を与えるための技術。お客様の感想で、より実感できました。感謝しています。
❹福島・山形の多くの事業者様から先行きに不安があると相談をいただいています。現状は、年末に向けて売上は前年より良いが、年明けからの注文が弱いとのこと。 子供子育て拠出金の増税(確定)やパートタイムの方に社会保険の増税(予定)が予定されているなど、良い材料がありませんよね🍂
❺坊やが母親への愛を語るときに「お母さん、かわいい」といっています。語彙が少ないので、表現方法が普段言われている言葉になるんでしょうね。
❻11月14日が坊やの誕生日で5歳になりました。500グラムくらいで生まれてきたときは片手サイズでしたが、大きくなりました。感激しています。
【島田の気になるニュース】
❶人事評価関連。どうしても企業規模が大きくなると人事評価に頼らざるを得ないと考えています。ただ、人事評価をつくったからと言って、不満がなくなることは”絶対にない”とも考えています。 経営者の正しい姿勢があり、目的があり、夢があり。だからこその、人財の成長を願っての面談があり、人事評価があり。人事評価だけで眺めてみれば、アンケートのようになるでしょうね。
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❷スポット求人ビジネスの崩壊の始まり。もともと大手人材派遣会社も考えていたビジネスモデル。その上で、事業を実施しなかったと認識しています。 また、反社会勢力も利用していることが明らかになっています。株価も下落中。復活の兆しはあるのでしょうかね🧐
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❸王道中の王道の人材確保の事例集。この事例集の一部分を読み合わせして、社内で討論してみるだけでも成果が上がると思います。
厚生労働省:人材確保のための雇用管理改善促進事業 人材確保に「効く」事例集
❹陰謀論を信じてしまう出来事でした。絶好のタイミングで、国民民主党・玉木雄一郎代表の不倫問題が勃発。 財務省としては、消費税減税は死んでも飲めないといわれています。財務省の陰謀があるのかもしれません。現在、国民の危機です。減税してくれる政治を優先したいですね。
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【今週の経済入門】2024年ノーベル経済学賞 ― 繁栄と貧困を分ける「制度」の力
皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
今年もクリスマス会が早めに開催され、社員一同で楽しい時間を過ごしました。今年もプレゼント交換やクイズ大会で大盛り上がりしました。当社では、クリスマス会が一年の取り組みを振り返る重要な場になっています。毎年、私は秘書として準備に専念しておりましたが、今年は後輩に引き継ぎながら成長を見守ることで、新たな喜びを感じました🥰
さて、今回は2024年10月に発表されたノーベル経済学賞の受賞研究について簡単に解説します。
今年のノーベル経済学賞は、ダロン・アセモグル教授、サイモン・ジョンソン教授、ジェームズ・ロビンソン教授の3人が受賞しました。その研究テーマは「なぜ国家は繁栄するのか、または衰退するのか」という問いに対する分析です。
【今日のテーマ】国の命運を左右する「仕組み」の力
アセモグル氏らの研究は「国が豊かになるか貧しくなるかは、その国がどんな『仕組み』を持っているかで決まる」と結論づけています。この「仕組み」とは、国を動かすルールや制度のことで、特に政治や経済の仕組みが国の未来を左右すると指摘しています。
論文は、アメリカとメキシコの国境に位置するノガレスという地域を例に研究しています。同じ地理条件であるにもかかわらず、アメリカ側は繁栄し、メキシコ側は貧困に苦しんでいます。この違いの原因は、アメリカが「みんなで参加できる仕組み」を採用しているのに対し、メキシコでは「特権階級が支配する仕組み」が続いていることにあると研究者たちは結論づけました。
「特権階級が支配する仕組み」では、一部のエリートが富や権力を独占し、ほかの人々が自由に働いたり、ビジネスを始めたりする機会を奪いますね🧐
また、こうした仕組みは税制にも影響を及ぼします。たとえば、日本の消費税のように、所得が低い人ほど負担が重くなる税制が続くと、結果として社会の弱者がより大きな犠牲を払うことになります。こうした税制は、経済の停滞や格差の拡大を助長し「みんなで参加できる仕組み」から遠ざけます。
一方、「みんなで参加できる仕組み」では、すべての市民が政治や経済活動に関わるチャンスが与えられます。チャンスがあることで希望が生まれ、新しい技術やビジネスが生まれ、国全体の成長が促される通りです。
研究者たちは、国が発展するためには「みんなが参加できる仕組み」をつくり、自由で公平な環境を整えることが欠かせないと強調しています。 この研究は、地理や文化だけでなく、ルールや仕組みが国の未来を左右する重要な要素であることを明確に示しています。税制や経済政策の在り方が「みんなが参加できる仕組み」を守るか、それとも「特権階級が支配する仕組み」に近づいてしまうかを決定づける大きな要因であると言えるでしょう。
だから政治は大事、選挙は大事なんですね✨✨✨
現在の日本と制度の視点
日本の現状に目を向けると、国民負担率が50%程度と非常に高く、税負担が国民生活を圧迫しているのが実情です。消費税のように弱者に負担の大きい税制が続くと、多くの人が経済的な余裕を失い、「みんなで参加できる仕組み」から遠ざかる危険があります。これでは、国が豊かになっても国民の生活が向上しないという矛盾が生じてしまいます。
アセモグル氏らの研究は、国の発展には制度の見直しが不可欠であることを教えてくれます。現在の日本においても、税制や制度の在り方を再評価し、国民全体の豊かさを追求する方向へ舵を切る必要があるでしょう。私たち一人ひとりが制度の影響を考え、声を上げることが、より良い未来を築く第一歩となるのではないでしょうか。
そんなことを考えさせられる論文でした。
※今回の内容は、樋口裕城氏によるアセモグルらの著作『なぜ国家は衰退するのか』の書評(アジア経済 第55巻 第2号, 2014年6月, pp.95-99)を参考にしています。
次回の配信もお楽しみに! 今週もよろしくお願いいたします。
経営者としての自覚と覚悟、島田の経営者としての歩み
皆様、こんにちは。ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。
山形県中小企業家同友会の経営姿勢確立セミナーにて、第一講「経営者の自覚と覚悟」について体験報告をさせていただく機会を賜りました。体験報告は振り返りの機会。
本日は、なぜハンズバリューを創業したのか、その原点から現在に至るまでの気づきを共有させていただきます。
家業の没落と現実逃避
私は徳島県で生まれ、幼少期に家業の没落という痛切な経験をしました。祖父が築き上げた観光事業は、後継者となった叔父の経営の失敗により破綻。この出来事は、単なる事業の失敗を超えて、祖父、叔父叔母、そして家族の絆までもが崩壊していく過程となりました。
小学生だった私にとって、経営とは本来、お客様に商品を提供し「ありがとう」と言っていただける、幸せな営みのはずでした。しかし目の前で起きていた現実は、なぜこれほどまでに不幸を生むのかという疑問を幼心に抱かせました。今振り返れば、この経験こそが経営への強い関心を育んだ原点だったと気づかされます。
その後、辛い記憶が染み付いた故郷から逃れるように、関東甲信越の大学へと進学し、最終的に山形県での就職を選びました。帰郷など、当時の選択肢にはありませんでした。
過酷な職場との対峙
超就職氷河期世代として社会に出た島田を待っていたのは、低賃金とパワハラ・セクハラが当たり前の環境でした。
就職活動時から「3年で独立します」と宣言していた私は、2006年、地方のコンサルティング会社に入社しました。そこで目にしたのは「王と奴隷」という二元論が支配する企業文化。もちろん仕事が出来る上司が王様で、新入社員は奴隷です。48時間の徹夜が新入社員の通過儀礼とされ、深夜3時までの説教を「ありがたい指導」と受け止めることを強いられる日々。確かに、上司の情熱には感謝すべき面もありましたが、このような文化自体を是とすることはできないでしょう。ただ、独立という目標があったからこそ、これらの理不尽な経験にも耐えることができたと思います。
独立と挫折
宣言通りに独立を果たしましたが、経営の本質を理解しないまま始めた事業は惨憺たる結果となりました。「経営に興味があるから」という漠然とした動機で、サラリーマン時代の延長線上での仕事を始めただけでした。
本来、私には明確な原点があったはずでした。幼少期に目にした祖父の観光業—それは本来、人々に喜びを届け、幸せを作り出すはずの事業。叔父の経営失敗により崩壊していく様を見た私は、「このような不幸を二度と繰り返さない」という決意を胸に秘めていました。その思いがあったからこそ、厳しいサラリーマン時代も耐え抜いてこられたはずです。
しかし、独立後の現実は私から全てを奪っていきました。日々の資金繰りに追われ、目の前の業務をこなすことに必死になるあまり、経営の原点であったはずの「幸せを作る」という本質的な目的を見失ってしまいました。生き残ることだけが目的となり、かつての理想や志は霧散してしまったのです。
その結果は惨めなものでした。社員の離職率は99%に達し、給与支払いのためにATMでキャッシングする日々。プログラミング、経理、総務、営業と、全ての業務を一人で抱え込む悪循環に陥りました。ついには月の入金が2万円という窮地にまで追い込まれ、赤字経営の泥沼にはまっていきました。
そして辛かったのは「なぜ経営をしているのか」という根本的な問いに答えられなくなっていったことです。叔父の失敗から学ぼうとしていたはずが、島田自身も同じように暗中模索の状態に陥っていたのです。経営の本質を見失い、ただ日々の業務に追われる—それは最も避けたかったはずの姿でした。
経営者としての学び
転機となったのは、山形県中小企業家同友会との出会いでした。 経営指針を作る会で「10年後の将来像が描けない社長の下で、社員が将来を描けるはずがない」という指摘を受け、経営者としての未熟さに初めて気づかされたのです。
この気づきを契機に、社員と共に経営理念と10年ビジョンの策定に取り組みました。 付箋紙を使った共同作業で、一人一人の思いを会社の未来図に織り込んでいく過程は、私にとって大きな気づきと学びとなりました。
共に歩む経営の実現へ
今では、社員と共に同友会の仲間を訪問し、東京でのマーケティング研修にも全員で参加できるようになりました。 時短勤務の社員までもが「みんなで行かなければ意味がない」と自主的に参加を申し出るまでに、組織は成長しています。
経営理念は方向性を示し、10年ビジョンは目指すべき高さを示す—この二つの存在により、会社の進むべき道が明確になり、社員と共に同じ方向に向かって歩めるようになったと振り返ります。
最近の経営指針発表会での全員の笑顔は、強制されたものではなく、自発的な喜びの表現でした。 この笑顔こそが、私たちの会社が正しい方向に進んでいることの証だと感じています。経営者としての10年の歩みは、孤独な戦いから「共に歩む経営」への深い学びの過程でした。
今週もよろしくお願いします。
選択肢の魔法 〜お客様の心をつかむ商品企画のコツ〜
皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。
すっかり寒くなってきました⛄
洋菓子店に足を運ぶと、濃厚なチョコレートクリームが乗ったスイーツや、クリやサツマイモを使ったケーキなど、たくさんのおいしそうなお菓子が並んでいます。
実は、お菓子の売れ行きには季節性があるのをご存知でしょうか?
夏場はさっぱりとした商品が好まれ、ヨーグルト系のスイーツがよく売れます。一方、冬場はお茶と一緒に楽しむためでしょうか、濃厚なクリームのケーキやどら焼き、焼き菓子が人気になります。
私たちの好みにも確かな季節の移ろいがあるのです🥰
そんな季節の変わり目に、先日、とある洋菓子店の社長様からご相談をいただきました。
「今年は特別なクリスマスケーキを作ってみたの」と、目を輝かせながら話してくださいました。
お客様の選択肢の価値は?
それは、クリスマスケーキとしては“超”高価格帯の、とても素敵なクリスマスケーキでした。細かな細工が施され、子供たちが見たら歓声を上げそうな、まさに“特別な”ケーキです。技術と想いが詰まった、素晴らしい商品でした。
でも、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。
私たちが普段、お買い物をするときのことを想像してみてください。もし、チラシに「特別な商品」が1つだけ載っていたら、どう感じるでしょうか?特に、その商品が普段よりも高額だったら?
その瞬間、お客様の頭の中では「買う?買わない?」という二択の判断が始まります。そして、限られた情報の中で高額な商品を前にすると、どうしても「ちょっと手が出ないかな…」と考えてしまいがちです。せっかくの特別な商品なのに、その魅力を十分に伝えられないまま、お客様の心が離れていってしまうのです。
しかし、ここに「選択肢」という魔法をかけてみましょう✨✨
同じ商品でも、複数の選択肢があると、お客様の思考は劇的に変化します。「買うか買わないか」という単純な判断から、「どれが自分に一番合っているかな?」という、検討へと変わっていくのです。
これは人間の心理として、とても自然な流れです。
一つの選択を迫られると、私たちは防衛的になりがちです。でも、複数の選択肢があると、自分の希望や条件に合わせて最適な選択ができる。その結果、より前向きな気持ちで商品と向き合えるようになるのです。
さらに興味深いのは、選択肢を用意することで、お客様自身が「自分にとっての価値」を見出してくださることです。価格の高低だけでなく、「どんなシーンで使いたいか」「誰と共有したいか」といった、より豊かな文脈の中で商品を検討していただけるようになります。
まとめると…
つまり、選択肢を用意することは、単なる販売戦略ではありません。
お客様との対話を深める、大切なコミュニケーションツールなのです。
この気づきは、実はあらゆるビジネスシーンで活用できます。商品開発でも、サービス設計でも、お客様とのコミュニケーションでも。「選択肢」という視点を持つことで、新しい可能性が見えてくるはずです。
今年のクリスマス商戦、皆様も「選択肢の魔法」を使ってみませんか?きっと、お客様との新しい対話が始まることでしょう。
ぜひご参考ください。
部分最適と全体最適の狭間で – 製造業のDX推進から学んだこと
ハンズバリュー株式会社の変革者・作家である島田慶資です。
最近、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に携わる中で、気づきを得る経験をしました。
とある製造業での変革を阻害するもの
それは、ある工場での出来事でした。
各製造工程では、秒単位の緻密な管理が行われ、最新鋭の設備による極限までの効率化が追求されていました。一見すると、理想的なデジタル化が進み、効率性と生産性が高まっているように見えました。
しかし、実際には異なる現実がありました。個々の工程は高度に最適化されているものの、それらは有機的に結合されておらず、全体としての統合が欠けていました。最新の生産管理システムと手書きの帳票が混在し、データは分断されたままで、情報の流れが滞っていました。まさに「部分最適」が「全体最適」を阻害している状況でした。
さらに興味深かったのは、この状況に対する現場の反応です。
各工程の担当者たちは、長年かけて築き上げた自分たちの業務に強い誇りを持っていました。彼らには職人としての矜持があり、その独自の方法やノウハウこそが高品質な製品を生み出す基盤であるという強い信念がありました。
この事例は、DXの本質的な課題を浮き彫りにしています。デジタル化や最新技術の導入は単なる効率化の手段ではなく、組織全体としての価値創造をどのように実現するかが重要です。そして、その過程で培われてきた人々の技能や知恵をいかに活かし、組織全体の力として結集するかが問われているのではないでしょうか。
変革は人から
結局のところ、DXの成否を分けるのは、テクノロジーそのものではなく「人」です。
部分最適と全体最適、伝統と革新という二律背反を超えて、新しい価値を生み出せるかどうか。それは、個々人の意識改革と組織文化の変革にかかっています。
この気づきは、今後のDX推進において重要な示唆を与えてくれています。 技術は日々進化し続けますが、その本質的な価値を引き出し、持続的な成長を実現するのは、常に人の力なのです。私たちは、人と技術、部分と全体を融合させ、新たな価値創造に挑戦していかなければなりません。
これからも、現場の声に耳を傾け、人々の知恵と経験を尊重しながら、真のDXを実現するための取り組みを続けていきたいと思いました。
それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。
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