【週刊島田慶資 軽量版】経営理念が導く経営の力

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

【独り言コーナー】

❶山形同友会の経営指針をつくる会19期生で、同期会を開催しました。それぞれが10年間、経営に向き合った成果を報告しました。 それぞれの10年の物語があったようで胸が熱くなりました。

山形同友会の経営指針をつくる会19期生第3回見せる会

❷山形県のDX推進計画策定事業を実施しています。事業者様を支援する中で強く感じるのは、「変革は“人”から、“自分”から」ということです。 結局のところ、変革とは、一人ひとりの意識改革から始まるものであり、最新技術やシステムを導入するだけでは実現できません。

❸初めて全員で山形同友会の例会を受講し、社内でグループ討論を行いました。 理念の意味をみんなで考える時間が欲しい、お客様から選ばれた理由を直接聞いてみたい、数字検討会をもっと充実させたいなど、様々な意見が出てきました。 全員で例会を受講し、グループ討論できたこと自体が本当に嬉しいです。 もちろん、会社の規模が小さいからこそできることかもしれませんが、この利点を最大限に活かしていきたいと思います😌

❹もう11月ですね。本当にあっという間でした。11月、12月と予定がぎっしり詰まっていて、年末まで猛スピードで駆け抜けそうです。 体調を崩すわけにはいかないので、インフルエンザのワクチンを打ちに行こうと思います。

❺坊やがグラノーラに夢中で、毎朝のように食べています。おかげで、お通じがすっかり良くなりました。 子供の食生活を通して、改めて食物繊維の大切さを実感しています。ある意味、人体実験!?🧐

【島田の気になるニュース】

❶ネットの炎上が株価にどう影響しているのか、論文が発表されました。 当たり前ではありますでしょうが、炎上の原因を削除などした場合は、長期低迷するとのこと。 いわゆる「燃料」が証明されました。 
ネット炎上が株式市場に与える影響についての研究

❷経済産業省の目玉事業が頓挫しています。予算余るんじゃないかな。
中小企業省力化投資補助金は使えない・使いにくい?理由と今後の対策を解説!

❸島田の父親が54歳で逝去しています。40歳を超えてからは健康にも興味を持たざるを得ません。 野菜を多く取って、酒たばこはやらない。運動はする。簡単に取り組めますが、続けることが難しいですよね。
「やせ菌」を増やす食事術。元気に過ごすカギは「腸」にあり

❹大企業が有利になるような状況が続いていますが、地域に根ざした中小企業の役割は決して小さくありません。 我々中小企業家は、地域社会に貢献し、そこで暮らす人々の生活を支える存在です。変革者として事業者様の支援をより一層広げたいです。
中小企業に広がる「賃上げ疲れ」人出不足倒産は過去最多【最新データで解説】

❺この手の議論は、あくまで可処分所得の問題が根っこにあります。30年間も経済をどん底になっていれば、旅行は行けないでしょう。 政治家、官僚、マスコミはそれぞれの失敗を反省してほしいです。
日本人は旅をやめたのか、海外は低迷 国内も伸び悩み

【今週の経済入門】国民民主党の減税策と社会保険料増税の矛盾 ― 手取りを増やすはずの政策が相殺されるリスク

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。
いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。
勝頼ヒデコ

衆議院選挙で国民民主党が大幅に議席を増やしたことで、玉木雄一郎代表の発言や減税政策が注目を集めています。特に、外国人による政治資金パーティー券の購入禁止を訴えていた国民民主党の提案が自民党にも影響を与え、関連法の再改正が検討されています。早くも政策実現に向けた良い影響が出始めていると言えるでしょう✨✨

<独自>自民、外国人のパーティー券購入禁止へ 国民民主も主張、臨時国会で再改正目指す

さて、国民民主党が掲げる「基礎控除の引き上げ」による減税効果への期待が高まる中、厚生労働省が検討している「106万円の壁」撤廃には、新たな負担増という側面があり、庶民にとって減税の恩恵が相殺される懸念もあります。

「106万円の壁」とは、短時間労働者が年収106万円以上で厚生年金に加入する要件ですが、厚労省はこの年収基準を撤廃し、週20時間以上働く労働者には年収に関係なく厚生年金に加入させる方向で調整中です。この制度変更により、年収150万円のパート労働者には年間で約14万円の社会保険料負担が新たに発生し、手取りが減少する可能性があります。

「106万円の壁」撤廃へ手取り減少も
引用:テレビ朝日グッド!モーニングより

【独自】厚生年金、年収問わずパート加入 「106万円の壁」撤廃へ、負担増も

【今日のテーマ】減税と増税の矛盾

国民民主党が掲げる「減税」と政府の「増税」の矛盾が浮き彫りになります。

国民民主党が掲げる基礎控除引き上げによって庶民の手取りが増えるはずが、同時に社会保険料の負担が増えれば、その恩恵が薄れてしまうのです。これは、減税を目指す一方で別の形で増税が進む「片手で与えて片手で奪う」ような矛盾といえるでしょう。

現在の財政状況においては、税収に余剰があるとされ、政府は増税に頼らずに国民の手取りを増やすことが可能です。(そもそも税金は財源ではありません)

私たちは、単に増税をするのではなく、庶民が実際に豊かさを実感できる政策を求めています。国民民主党の基礎控除引き上げ案にはじまり、消費税減税や社会保険料の減免が進展することが望まれます

【まとめ】

国民民主党が進める基礎控除の引き上げは、庶民の手取りを増やす減税策として大きな期待が寄せられています。

しかし同時に、厚生労働省が「106万円の壁」を撤廃し、短時間労働者に社会保険料を課す制度改正が進めば、庶民の手取りが減る「増税」となり、減税の恩恵が相殺されるリスクが生じます。このような矛盾を解消し、実質的に庶民が豊かになるためには、真に手取りを増やす施策が求められています🧐

政府には、財政の余剰を活かしつつ、減税と増税の矛盾を解消する政策の実現を期待したいところです。

次回のメルマガもどうぞお楽しみに!今週もよろしくお願いいたします。勝頼ヒデコでした。

勘頭言 / Prefatory Note

経営理念が導く企業の成長と変革

皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。

先日、山形県中小企業家同友会の経営姿勢確立セミナーで、斉加商店の斉加社長の体験報告を拝聴する機会がありました。その報告を通じて、経営理念の重要性について深く考えさせられましたので、その学びを共有いたします。

経営理念がもたらす力

斉加社長は、30歳で突然経営者となり、右も左もわからないまま必死に働いてきました。
その中で斉加社長が強調したのは、「経営者の仕事は“決めること”」だということ。そして、その決断の基盤となるのが経営理念であると語りました。

斉加商店の「食を通じた価値創造」という理念を明確に定めました。ぶれない理念があったからこそ、食品加工業から飲食業への新たな挑戦や、コロナ禍でのデリバリーサービスの導入、新商品開発など、大胆かつ柔軟な戦略を実行できたと言います。

特に印象的だったのは、「志は売れない。やり方は柔軟に」という言葉。
東日本大震災やコロナ禍で環境が激変する中でも、理念を堅持しつつ、手段や戦略を柔軟に変えていく姿勢こそが、企業の成長を可能にしました。

経営理念が導く具体的な行動

経営理念は、従業員の採用や育成にも深く関わっています。

斉加社長は、小さな子どもを持つ母親が安心して働ける職場を創出しました。
これは、「働きたい人が心配なく働ける環境づくり」という理念に基づくものです。このように、理念が具体的な判断と行動を導く羅針盤として機能していることに感激しました。

また、斉加社長は「ビジョンを持つと問題が課題に変わる」とも述べています。
明確なビジョンと理念があることで、組織全体が同じ方向を向き、結果として売上や従業員数の大幅な増加といった成果につながったと報告いただきました。

学びと決意

斉加社長の体験報告を通じて、改めて経営理念の大切さを実感しました。

経営理念こそが、自分自身を変革し、お客様、地域、そして社員に向き合うための指針となるからです。激動の時代において、変えてはいけないもの(理念)と変えるべきもの(手段)を見極めることが、経営者として非常に重要であると感じました。

島田自身も、経営理念と哲学を具体的な意思決定と行動の指針として活かし、強い決断力と実践力を持って経営に取り組んでいきたいと思います。

今週もよろしくお願いいたします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.

変革は「見える化」から始まる

皆さん、こんにちは。ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。

先日、社長の島田さんと一緒に、お客様を訪問してきました。MTG前に、島田さんに天ざる蕎麦をご馳走になりました!香り豊かで喉越しが良く、とっても美味しかったです。

皆さんもぜひ、東北のお蕎麦を味わってみてくださいね🥰

製造業のお客様の理想と現実

さて、本題に入ります。今回の企業訪問で、私は大切な気づきを得ました。
その会社は、50年以上もこの地域のものづくりを支えてきた歴史ある工場です。

工場長様にご挨拶し、工場内を案内していただきました。機械の音が響く中、社員の皆様が一生懸命に働く姿がとても印象的。長年の経験から生まれる確かな技術を、この目で見ることができました。

会議室で社長様と工場長様とお話しする機会をいただきました。
工場長様から「営業担当が5人いるんですが、新しい仕事を自分で見つけられるのは1人だけなんです」と課題を共有いただきました。他の営業担当の方々は、長年のお取引先への対応で手一杯とのこと。図面の確認や製造方法の打ち合わせ、納期の調整など、日々の業務に追われて新しいお客様を開拓する時間がないそうです。

一方、社長様は会社の未来について熱い思いを持っていらっしゃいました。

「ただ製品を作るだけじゃなく、お客様の製造現場全体の課題を解決できる会社にしたいんです」
でも、そのビジョンを社員の皆様に伝えたとき、皆様は下を向いてしまったそうです。それを聞いて、私は「なぜだろう?」と思いました。

帰りの車中、私は島田さんにその疑問をぶつけてみました。
「社員の皆様が社長様のビジョンに共感できないのは、現状が見えていないからかもしれませんね」と島田さん。
「どういうことでしょうか?」と私が尋ねると、
「例えば、誰がどんな仕事をしていて、どれだけの成果を上げているのか。新しい提案をするための時間がどれくらい取れているのか。そういった情報が共有されていないと、具体的な行動に移すのは難しいんじゃないかな」
その言葉に気づきを得ました。

会社を変えていく第一歩は、情報の共有と見える化…つまり現状認識から始まるのかもしれません。

成長をキーワードにした共有の場作り

帰社後、お客様の課題解決に向けて動き出しました。

営業担当の皆さんがどのように時間を使っているのか、新規と既存のお客様への対応がどうなっているのか、売上の内訳や来月以降の受注見込みはどうなっているのか。
そういった現状をしっかりと把握し、「見える化」することが必要です。

しかし、ここで大切なポイントがあります。島田さんからアドバイスをいただきました。
「この数字を使って、誰かを責めたり評価したりするのではなく、まずはみんなで現状を理解することから始めましょう。成長するための時間にすることだよ。」
たしかに!数字は前に進むための道しるべであって、批判の材料ではないんですよね✨✨

そこで、月に一度の営業会議でこれらの情報を共有し、三か月に一度、個別面談で目標について話し合う場を設けることを提案しました。
社長様からは「まずはやってみましょう!」と力強いお言葉をいただき、工場長さんも「新しい視点で物事を見られそうだね」と前向きに受け止めてくださいました。さらに、営業の皆さんからも「自分の仕事を見直す良い機会になりそう」「チーム全体の動きがわかるのは励みになるね」といった声が上がりました。

個人と会社の両方が成長できると希望がでてきました! 現状を見える化し、全員で共有することで、自分たちの課題や目標が明確になり、一歩一歩前進する力になるのだと思います😌

私自身も、この経験を通じて大きく成長できたと感じています。 コンサルタントとして、お客様と一緒に悩み、考え、解決策を見つけていく。その過程自体が、私にとって貴重な学びとなりました。

これからも、お客様とともに成長し続けていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ご参考ください。

偏集考記 / Editorial Post

経営と仕事の違いについて

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の変革者・作家の島田慶資です。

先日、山形県中小企業家同友会の「経営姿勢確立セミナーを知る会」に参加し、経営姿勢を確立したい会員の皆さんと熱いグループ討論を行いました。その時に、経営と仕事の違いについて考える機会をいただきましたので、その気づきを共有します。


グループ討論で印象的だったのは、ある経営者が語った「仕事は楽しいが、経営は必ずしも楽しくない」という言葉です。この一見矛盾するような表現の中に、経営の核心が隠されているように感じます。

仕事には直接的な達成感があります。お客様に商品やサービスを提供し、「ありがとう」という感謝の言葉をいただく。技術を磨き、より良い成果を出す。目の前の課題を一つ一つ解決していく。これらの行為は明確な因果関係があり、即座にフィードバックを得られます。そのため、多くの人が仕事に楽しさや充実感を見出します。この直接的な喜びは、我々が仕事に情熱を注ぐ原動力となっています。

一方、経営はより複雑で不確実性に満ちています。利益の追求と社会的責任の両立、従業員の幸福と会社の持続可能性のバランス、短期的な成果と長期的な投資判断など、相反する要素の調和を常に求められます。また、その判断の結果が現れるまでに時間がかかることが多く、直接的な達成感を得にくい側面があります。

経営者は、この不確実性と向き合いながら、組織の未来を描き続けなければなりません。


ここで明らかになるのは、仕事は「点」としての活動であり、直接的で具体的な成果を生み出すものです。

一方、経営は「線」や「面」としての活動であり、組織全体の方向性を定め、長期的な視点で価値を創造する総合的な営みです。経営者は不確実性の中で意思決定を行い、その結果を待つ忍耐力とビジョンが求められるでしょう。この違いを理解することは、経営者としての成長において極めて重要です。


グループ討論をまとめると、重要な気づきを3つ得ました。

第一に、経営の本質は不確実性との対話にあります。確実な答えのない中で組織の未来を描き、その実現に向けて判断を重ねていく。不確実性こそが経営を「必ずしも楽しくない」ものにする一方で、経営者としての成長を促す要素でもあります。課題解決は自分から。外に答えを求めても、ハズレを引かされるばかりでしょう。

第二に、仕事の楽しさと経営の充実感は異なる次元に存在します。仕事の楽しさは直接的な達成感から生まれますが、経営の充実感は長期的な組織の成長や社会への貢献を実感する中で得られます。この違いを認識することで、経営者は両者のバランスを取りながら、組織を導いていくことができます。

そして第三に、真の経営力とは組織の本質的な価値創造に焦点を当て続ける能力です。目先の課題や問題に囚われず、長期的なビジョンと使命を持って組織を導くことが求められます。これは単なるスキルではなく、経営者としての哲学や覚悟に関わるものです。


しかし、グループ討論を振り返る中で、さらに重要な発見がありました。

仕事を「点」として、経営を「面」として捉えてきました。しかし、その視点だけでは経営の真の可能性を見失っているのではないでしょうか。経営者が地域社会と向き合い、地域課題を取り込んでいく時、経営は「立方体」という新たな次元に進化していきます。企業の利益追求と社会貢献が融合し、より豊かな価値創造が可能になるのです。

これらの気づきを得た今、私たち経営者に求められているのは、「仕事の楽しさ」と「経営の責任」を超えて、地域社会との共生という高次元での価値創造ではないでしょうか。点から面へ、そして立方体へ。この次元の拡張こそが、これからの経営者に求められる新たな挑戦なのかもしれません。

不確実性と向き合いながら、組織の持続的な成長と社会への貢献を実現していくことこそが、経営者としての真の成長につながると確信しています。日々の経営の中で、この立体的な視点を忘れることなく、自社の発展と社会への貢献を追求していきたいと思います。


それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。

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年末年始休業日についてお知らせします。 誠に勝手ながら2024年12月30日(月)~2025年1月3日(金)を年末年始休業日とさせていただきます。 2025年1月6日(月)より、通常営業を開始いたしますが、案件が大変混み

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