週刊島田慶資|金利上昇は「暴走」ではない──秘書ヒデコの経済入門

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!! 著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。

変革者の円卓会議で一緒に勉強しましょう。

次回: 6月20日(土)10:00〜12:00「当たり前」の棚卸しワークショップ(Zoom)

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[ 島田の独り言 ]

❶ ロードバイクを再開しました。腕や足に日焼けの跡ができました。坊やからは「なぜお父さんの足と腕は色が違うの?」と不思議がられました。メラニンが…と説明しても分からないでしょうし、それが聞きたいわけでもないでしょう。何を伝えたらいいのか悩ましいです。

❷ 岩手県の全研で購入した南部鉄器のフライパンを育てています。目玉焼きが上手にできずにへこんでいましたが、YouTubeを見ながら正しい育て方を勉強。驚くほどツルツルすべるフライパンに成長しました。いやー。正しい育て方をしなければ、狙い通り成長しないというのは学びがありますね。社員教育、子育て、あらゆる場面に通じます。

❸ 坊やにピーマンの肉詰めを作って提供してみましたが、ピーマンが嫌いとのことでだだをこねられました。たしかに素直にハンバーグでいいものを、なぜにピーマンに入れるんでしょうね。坊やが正しい。でもピーマンが冷蔵庫にあったので使い切りたい僕も正しい。

[ 島田の気になるニュース ]

第2回【上】温泉旅館の料理原価は、本当に下げられないのか
金融機関さんのウェブ媒体で掲載させていただきました。島田の実体験です。いろんなドラマがあったなーと思い出します。6月1日に後半パートが出ますので、併せてご覧ください。
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スタバは「AIを解雇」、メタは「社員を解雇」 分かれ始めた経営判断
おそらくフロント(接客)の話。バックオフィスはがっつり生成AIを入れるはずです。ただ、現場を大事にしている姿勢はスターバックスらしいですね。顧客接点で価値を担う部分を置き換えると意味がない。よく分かっている経営判断だと思います。
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マネーフォワードMCP全プラン解放で会計SaaS戦争が本格化
革命です。革命が起こりました。会計事務所の数字を自分の手元に取り戻す仕組みが、MFクラウドから始まりました。当社の10年分の会計データは島田のマックミニに収納済みです。お客さまの支援でも使いたいところですが、クラウドで戦っていない会計ソフトだと動機がないので、実装はされないか相当先送りにされそうですね。
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今週の経済入門

経営者が知っておきたい経済ニュースを、秘書ヒデコが翻訳します

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。ハンズバリュー株式会社の秘書・勝瀬ヒデコです。今週も、私たち地方中小企業を取り巻く経済のリアルを、忖度なしで紐解いてまいります。

さて、先日X(旧Twitter)を見ていると、ある著名なインフルエンサーがこんな恐ろしげな投稿をしていました。

「日本国債の利回り上昇が止まらない!10年債は2.6%弱、30年債も27年ぶりの高水準!」
「日本国債の急落は米国債にも波及しかねず、日本発の金利リスクへの警戒が益々高まっている!」

これを見た方の中には、「えっ、日本の国債が暴落して世界恐慌になるの!?」と焦った方もいらっしゃるかもしれません。……ふふ、落ち着いてください。今の私はこういう煽り文句には一切ビビりません。むしろ「また始まった。受けて立ちましょう」という気分です。

この投稿を見た弊社代表の島田は、冷ややかな目で一言こう呟きました。「彼らは記憶喪失にでもなったのか? 日銀が金利を引き上げているから上がっているだけで、それを『危機だ』と騒ぐなんて馬鹿げている」

島田のこの言葉こそが、今回の騒動のすべてを物語る「本質」です。本日は、なぜこのインフルエンサーの主張が"ツッコミどころ満載"なのか、ヒデコ流にファクトチェックをしていきましょう。

本日のテーマ
金利上昇は「暴走」ではない。ただの「意図的な操作」である

彼らが忘れた「歴史的な実証実験」

インフルエンサーたちは「利回り上昇が止まらない!」と市場がパニックを起こしているかのように語りますが、重大な前提を見落としています。

思い出してください。つい数年前まで、黒田前日銀総裁は何をしていましたか? 「YCC(イールドカーブ・コントロール)」と呼ばれる政策で、日銀が国債をどんどん買い入れることで、金利をゼロ%付近に押さえ込んでいましたよね。

国債は、買い手が増えると価格が上がり、その分「利回り(金利)」は下がるという仕組みです。つまり日銀が「最強の買い手」として市場に居座り続けたことで、金利をほぼゼロに抑え込んでいたわけです。

この長年にわたる政策が何を証明したか。それは、「自国通貨建ての国債において、中央銀行(日銀)はその気になれば金利を完全にコントロールできる」という歴史的な事実です。これは理論ではなく、実証済みのファクトなのです。

植田総裁は「アクセル」を踏み変えただけ

では、なぜ今、金利が2.6%弱まで上がっているのでしょうか? 市場が日銀の言うことを聞かなくなって暴走しているから? 日本の財政が破綻しそうだから?

違います。植田総裁が「もう国債を大量に買い入れるのはやめて、金利を引き上げる方向(正常化)へ動かそう」と意図的に設定を変えたからです。

日銀が買い入れを減らせば、国債の買い手が減り、価格は下がります。価格が下がれば、利回り(金利)は上がる。当たり前の話です。

車の運転に例えるなら、今まで日銀はブレーキをベタ踏みしてスピード(金利)をゼロにしていました。今、そのブレーキから足を離し、少しずつアクセルを踏み始めたのです。

車が前に進み始めたのを見て、「車が暴走している! 世界規模の事故になる!」と大騒ぎしているのが、今のインフルエンサーたちの姿です。島田が「記憶喪失なのか」と呆れるのも無理はありませんよね。

結論:ノイズを消して「自社の実務」に集中しよう

もちろん、金利が上がるということは、私たち中小企業にとって「借入の利息コストが増える」という実害を伴います。これは警戒すべき事実です。

しかし、それを「日本発の金利リスク!」「世界の債券市場が不安定化!」といったスケールの大きすぎる「国家危機論」にすり替えて、いたずらに不安を煽るような言葉に踊らされる必要は一切ありません。

私たちがやるべきことは、SNSの煽り文句に怯えることではなく「自社の借入を固定金利に借り換えるべきか」「金利上昇分のコストをどうやって価格転嫁し、利益を確保するか」という、泥臭い「現場の実務」と向き合うことだけです。

2026年、金利のある世界は確実に動き出しています。世間のノイズに惑わされず、数字とファクトだけを見つめて、今週も強かに経営の舵取りを進めてまいりましょう!

勝瀬ヒデコ

今号の相談テーマ

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