皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
※社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!!
著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。
変革者の円卓会議で一緒に勉強しましょう。
次回: 9月19日(土)10:00〜12:00 生成AI × 経営実践(Zoom)
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メールマガジンの感想、お待ちしております。「読んでるよ」と言っていただければ励みになります。
[ 島田の独り言 ]
❶ お客様の会社に、後継者としてお嬢様が入社されました。小さな頃から存じ上げているものですから、こちらはすっかりおじさん状態です。ご挨拶に伺うと、受け答えがしっかりしている。あの頃、お酒のおつまみが大好きだったお嬢様です。お酒のほうはどうなのでしょうか。酒豪に成長しているほうへ、一票を投じます。同友会も、こっそりおすすめしておきました。
❷ メルマガのご感想をいただきました。毎週こだわって書いておりますので、ありがたい限りです。書くという作業そのものが、その週の振り返りになっている。おかげでお客様の支援の品質も上がってきました。試合のない日に、ひとりで拳を出しておく。コンサルタントにとっての、シャドーボクシングのようなものかもしれません。
❸ 坊やが夏休みを満喫しております。保育園を卒業してから、ふれあう時間がめっきり減っておりました。その分、この夏休みは「坊やがよく分かる時間」になっています。トンネルが好きになった。レゴで創作した車を作るようになった。昆虫がすき。ひと月会わないうちに、興味の芽が次々と増えている。子どもの成長は、こちらが思うよりずいぶん速いようです。
[ 島田の気になるニュース ]
❶ 第4回 夏の旅館に、冬のお客さまは呼べるのか(ニッキンオンライン連載)
連載の第4回を公開しました。旅館の季節変動は、やっかいな課題です。無策でいると、いちばん忙しい時期に合わせて人も設備も抱えることになる。つまり固定費がピークの高さで張り付いてしまうわけです。ピークをすこし抑えて、閑散期にもほどよく来ていただく。そのほうが労働負荷も残業代も維持費も軽くなります。閑散期にお悩みの方は、ぜひご覧ください。
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❷ 皆生温泉の旅館に異変「客の数が減っている」— 食事を付けない“素泊まり”プランが増える
温泉旅行には、いま猛烈な逆風が吹いています。このお盆期間でさえ、当日予約のできる旅館さんがいくつも見つかる。10年前ならあり得なかった光景です。物価高に加えて、消費税や社会保険料の重さが効いてきているのだと思います。旅行は贅沢品ではありません。そこを削らざるを得ないところまで、家計が追い込まれているということです。国民が貧しくて国が発展することは、100%あり得ないです。
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❸ 大規模成長投資補助金 第6次公募スタート — 補助上限50億円・補助率1/3
日本最大の補助金が動き出しました。この文脈は、ある程度の規模感のある中小企業に集中的に投資を実行してもらい、賃上げ、ひいてはGDPの底上げを狙うというものです。なお、当社のお客様もこちらの補助金に合格されました。おめでとうございます(当社の支援は入っておりません)。この規模の話がなぜ今出てくるのか。その裏側は、今週のヒデコの経済入門で解説しています。
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今週の経済入門 ── 来年の予算は、もう始まっている
— 経営者が知っておきたい経済ニュースを、秘書ヒデコが翻訳します
本日、島田が上のコーナーで、補助上限50億円という日本最大級の補助金をご紹介しています。皆様、こう思われませんでしたか。「なぜ今、そんな規模の話が出てくるのか」と。
——実は、この夏、国のお金の設計図そのものが書き換わりました。
そして来年の補助金は、今月末に姿を現します。
補助金は、空から降ってこない
ものづくり補助金も、省力化投資補助金も、公募が始まるのは年度が明けてから。多くの経営者さんは、その瞬間に「今年はこういう制度か」と知ります。
でも中身は、前の年のうちに、決まった順番で固まっていくのです。以前、島田がこう言っておりました。
「みんな、補助金が4月に急に変わったと慌てる。でも本当は前の年に、もう来年の方向は決まっているんだよ。ここが源流なんだ」
川に源流があるように、国のお金にも源流がある。順番に下ってまいりましょう。
国のお金が決まる、一年の流れ
①【6〜7月】骨太の方針
政府が国の今年の経営計画にあたる方針を閣議決定します。今年は7月21日でした。
②【7月】概算要求基準(シーリング)
各省庁に「来年、要求していいのはここまで」という上限を示す段階。今年は7月30日に決まりました。
③【8月末】概算要求 ← いまここ
各省庁が「これだけ欲しい」という欲しいものリストを財務省に出します。補助金の芽は、ここで姿を現します。
④【秋】財務省の査定
そのリストを一つずつ値切っていく。残ったものが来年度の予算になります。
⑤【12月】税制改正大綱・予算案
この時点で、来年の補助金と税制はほぼ決まりです。
⑥【1〜3月】国会で審議 → 成立
⑦【4月】公募スタート
——皆様が目にするのは、長い川の、いちばん河口なのです。
今年、源流の形が変わりました
そのうえで、今年は例年と違うことが二つ起きています。
ひとつは、財政運営の目標が入れ替わったこと。これまで政府は「基礎的財政収支(PB)の黒字化」を旗印にしてきました。今年の骨太の方針は、中核を債務残高の対GDP比を安定的に下げることに置き換え、PBについては「単年度の黒字化時期を機械的に追うのではなく」「一時的な悪化も許容し得る」と明記しました。
島田が前々から「PBの黒字化だけを見るのは筋が悪い」と申しておりましたが、その議論に政府が一つの答えを出した形です。
もうひとつは、上限が外れたこと。新しく設けられた「強く豊かな日本」投資枠には要求上限を設けず、金額を示さない要求も認めるとされました。片山財務大臣は会見でこう言い切っています。
「もはやシーリングと呼ぶべきものはない」
上限を示すはずの人が、上限はないと言う。私はこの一文を読んで、静かに背筋が伸びました。来年度は「責任ある積極財政元年」と位置づけられています。
ここでお客様から次のようなご質問をいただきました。
「政権が代わったのに、実感がないのはなぜだろうね」と。
答えは、いまお話しした川の流れにあります。今年度の予算を組んだのは、たしかに高市内閣です。ただ源流をさかのぼると、その年の骨太の方針も、各省庁が要求を出した8月末も、すべて前の石破政権のうちに済んでいました。高市内閣の発足は10月21日。要求が出そろった後です。つまり今年度は、前の政権が引いた水路に、新しい政権が最後の味付けをした予算なのです。
政権が代わっても、水はすぐには変わらない。源流が一年前にあるからです。そして源流から新政権の色になるのは、来年度から。それが今、目の前で起きていることです。
で、ウチの会社はどうなるのか
ここが肝心です。「では補助金が増えるのですね」——半分正解で、半分違います。
裾野は確かに広がりました。骨太の方針は、売上1〜10億円規模の企業や小規模事業者まで支援対象に明記し、省力化投資への支援は縮小どころか拡充の方向です。
ただし、お金の性格が変わります。「配る」から「投資する」へ。投資である以上、出す側は見返りを求めます。その見返りが、賃上げと生産性です。
すでに省力化投資補助金では、給与支給総額を年平均3.5%以上増やすことが要件で、達成できなければ返還を求められます。骨太の方針も、実質賃金を年1%程度上げることを社会の標準として定着させる、と掲げました。
ひとつ、注意深く読んでいただきたい箇所があります。最低賃金の「全国平均1,500円」という数字は、今年の骨太の方針にも残りました。ただし、期限の書き方が変わっています。前の石破政権は「2020年代に」としていました。今年の方針は、それを前政権の目標として括弧に入れたうえで、「遅くとも2030年代前半のできる限り早期に」と書いています。
数字は下ろさず、時計だけ少し戻した。——賃上げから降りたわけではないけれど、期限で企業の首を絞めることはしない。私はそう読みました。
つまりこれから起きるのは、補助金が細ることではありません。もらえる会社と、もらえない会社に分かれることです。そして分ける線は、賃上げと生産性を「計画として書けるかどうか」。ここに立てない会社は、上限が外れた夏の恩恵を、一円も受け取れません。
今週、考えていただきたいこと
専門家になる必要はありません。年に一度、川の入口をのぞくだけで十分です。
- 9月に入ったら「令和9年度 概算要求」で一度検索してみる。 各省庁が公表する概要資料に、来年4月の補助金の輪郭がもう描かれています。8ヶ月先取りできる情報が、無料で置いてあります。
- 賃上げの計画を、補助金より先に作る。 補助金を取ってから賃上げを考えるのでは、順番が逆になりました。
- 単年度の駆け込みをやめる。 投資枠は複数年で支える設計です。「今年使えるか」ではなく「三年でどう使うか」に頭を切り替える。
川の源流を知っている人は、河口で慌てません。来年の水がどちらへ流れるか、私たちはもう、今月のうちに知ることができるのですから。
数字を味方につけて、今週も強かにまいりましょう!
勝瀬ヒデコ
島田慶資に相談できること
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