皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。
変革者の円卓会議で一緒に勉強しましょう
次回: 11/21(土)10:00-12:00「財務セミナー① 損益計算書を武器に変える」(山形市・対面/従業員同伴可)
島田の独り言
❶ 東京に出張してきました。駅の広告、店先のポップ、居酒屋の看板。歩いているだけで、AIイラストとAI写真が次から次に目に入ってきます。それを眺めながら、自分の感じ方が変わっていることに気づきました。安っぽく見えるのです。少し前まで、僕は生成AIの表現力の進歩に脅威を感じていました。それがこれだけ行き渡ると、逆になる。技術は上がったのに、見え方は下がりました。(誤解のないように書き添えますが、専業の方がコストと時間をかけて生成したイラストや写真は別の話です。あれは純粋な技術です)
❷ 中小企業家同友会全国協議会の経営労働委員会に参加しました。山形県中小企業家同友会の事例を、小川元委員長が報告。山形の取組が全国の注目を集めました。グループ討論では、各同友会が経営指針とどう向き合っているかを持ち寄りました。奈良同友会「サポーターや助言者はいない。全員が会費を払って受講している。新規かリピーターかだけだ」。東京同友会「受講生をサポートする助言者は、作る会の60分前に全員集合して、チームで助言するための会議をする」。同じ「経営指針をつくる会」でも、ここまで違うのですね。各県が抱える独自の課題も赤裸々に出て、90分があっという間に過ぎました。
❸ 坊やの乳歯が、もう一本抜けそうです。小学校の授業中にぐらつきに気づいたそうで、集中できないと言って早退してきました。歯が抜けそうだから早退する。僕が子供の頃なら、まず通らなかったと思います。それを許せる学校があり、許している僕たち親がいる。寛容な時代になったな、と思います。
島田の気になるニュース
❶ 【ニッキン連載 第6回】「特徴がない宿」に、売るものは本当にないのか
連載も6回目になりました。うぬぼれではありますが、なかなかの熱量ではないでしょうか。今回書いたのは、強みの棚卸しの話です。「うちには特徴がなくて」とおっしゃる宿ほど、聞いていくと案外あるものです。ただ、会計事務所もコンサルタントも金融機関も、まず帳簿から入ります。帳簿に載っていないものは、そこには映りません。企業の反撃ののろしは、目に見えないものから上がることが多いように感じます。『星の王子さま』にも、同じような下りがありましたね。
記事を読む
❷ 採用面接で「AI開発してます」と言うエンジニアを見極めるための質問10選
生成AIをどの程度使えているのかを見抜くための質問集です。レベル感は、ファインチューニングができるかどうか。ここまで来れば、AIに使われているのではなく、AIを使っている側です。面接で「AIは使えますか」と尋ねる時代は、もう終わりに近いのでしょう。使っているのは前提で、どの程度使えるのかを引き出す質問を、こちら側が用意しておかなければなりません。採用は、聞く側の力量がそのまま出ます。
記事を読む
❸ 週刊島田慶資と制作カフェのバックナンバーが、LINEで検索できるようになりました
LINEのミニアプリを作ってみました。週刊島田慶資と制作カフェのメールマガジンを、検索して保存できます。きっかけは、自分が過去に何を書いたのか覚えていないことでした。完全に僕のために作ったものですが、もしよければご活用ください。開発は生成AIです。思いついたものが形になるまでの距離が、本当に短くなりました。
ミニアプリを開く
今週の経済入門
— 経営者が知っておきたい経済ニュースを、秘書ヒデコが翻訳します —
勝瀬ヒデコ
皆様、ご機嫌いかがでしょうか。ハンズバリュー株式会社の秘書・勝瀬ヒデコです。 今週も、私たち地方中小企業を取り巻く経済のリアルを、なるべく専門用語を使わずに紐解いてまいります。
この夏、山形県内のある町で、町にただ一つ残っていたスーパーが破産手続きに入りました。四半世紀あまり営業を続け、数年前からは再生ファンドの支援も受けて再建に取り組んでいた。それでも赤字から抜け出せず、店を閉じました。負債はおよそ1,000万円。派手に破綻したのではなく、静かに燃料が切れた——そんな数字です。
「怖いのはね、この話、誰も悪くないんだ。悪者がいないのに、店が消える。これが地方でいま起きていることの正体だよ」
——誰も悪くないのに、なぜ店は消えるのか。今日はこの仕組みを解剖します。
本日のテーマ「誰も悪くないのに、町からスーパーが消えた」
一人ひとりは、完全に正しい
まず、住民の側に立ってみます。地方は所得が低い。年金で暮らすご家庭も多い。だから食費は1円でも安くしたい。車で20分走れば、隣町に大型の安い店がある。ならば週末にまとめ買いに行く——これは家計を守る、完全に合理的な行動です。責められる筋合いはどこにもありません。
次に、店の側に立ってみます。町の小さなスーパーは、仕入れの量で大型店に敵いません。同じ値段では売れない。かといって値下げすれば粗利が消える。冷蔵・冷凍のケースは電気を食い続け、家賃も人件費も待ってくれない。店もまた、精一杯やっているのです。
どちらも正しい。なのに、結果は最悪になる。
「合成の誤謬」——正しさを足し算すると、間違いになる
経済学にはこの現象に名前がついています。合成の誤謬。一人ひとりにとって正しい行動を全員がやると、全体としては誰も望まない結果になる、という罠です。
住民一人が隣町で買っても、店は潰れません。でも全員がそうすると、店の売上は損益分岐点を割り、ある日、店が消える。そして店が消えた日から、全員が「買い物のたびに車で隣町へ」という負担を、永久に払い続けることになります。車を運転できない高齢者にとっては、負担どころか生活の危機です。
ここで大事なのは、「必要とされること」と「対価が支払われること」は別物だという冷たい事実です。
この店が要らなかったわけではありません。町で唯一のスーパーです。アンケートを取れば、全員が「残ってほしい」と答えたでしょう。
でも、必要性は口で示されるもの、売上はレジで決まるもの。存在に一票を入れる気持ちと、財布は、別々に動くのです。
自社の実感と、レジの音は一致しているか
皆様、これはスーパーだけの話ではありません。
自社に置き換えてみてください。「うちは地域に必要とされている」「お客様にはいつも感謝される」——その実感と、レジの音は一致しているでしょうか。感謝の言葉は増えているのに売上が減っているなら、皆様の会社は「投票では勝って、レジで負けている」のかもしれません。地域インフラのような商売ほど、この罠にはまりやすいのです。
そしてもう一つ。私たち自身も、地元の店に対して「1円でも安い方へ」を積み重ねている当事者です。合成の誤謬には、悪者の席がない代わりに、傍観者の席もありません。
今週、考えていただきたいこと
- 自社の「必要とされている実感」を、口コミや感謝の言葉ではなく、この1年の客数と客単価で測り直してみる。実感と数字がずれていたら、それが警報です。
- 値段だけで選ばれている商品・サービスがないか点検する。値段で選ばれたものは、値段で捨てられます。値段以外の「この店でなければ」を一つ、言葉にしておく。
- 地元に残ってほしい店があるなら、月に一度でいい、財布で投票する。それが回り回って、自社の商圏を守ることにつながります。
町の店が消えるのは、誰かが悪いからではなく、正しさの足し算がずれていくからです。だとすれば、打ち手は「頑張る」ではなく「ずれを見つける」こと。数字は、その一番の道具です。
数字を味方につけて、今週も強かにまいりましょう!
「感謝はされているのに、売上が減っている」を、数字で見直しませんか
今号の相談テーマ: 「感謝はされているのに、売上が減っている」——その実感と数字のずれを、客数と客単価に分解して見つけます。30分・無料。
今日の内容で気になることがあれば、お問い合わせフォームから「気になる」と送ってください。売り込みません。翌営業日に島田から返信します。
島田慶資に相談できること
- 経営改善(資金運用表・経営計画・補助金)
- ホームページ改善(導線診断・SEO・AIチャット)
- 変革者の円卓会議(経営者の勉強会・体験無料)
- 初回30分のご相談は無料です

