【週刊島田慶資 軽量版】無理にでも「明るく、笑う」―アイデアは明るい場所に宿る

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

※社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!!著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

独り言コーナー

❶チャットGPTにキャベツとサバ缶でレシピを作ってくれと依頼したところ、中華風の炒め物を提案されました。チャレンジしてみましたが、妻と坊やには大変不評でございました。。。

❷本当に好きなら言語化できない。との言葉をふと思い出しました。韓国ドラマでしたっけ。気持ちは言語化できるウチは、まだまだ本気じゃないのかもしれませんね。

❸ゲーム業界は80%以上が生成AIによってプログラミングされているとのこと。膨大な先人の知恵があるわけでしょうから相性良いのでしょうね。AIでできることはAIで。より上流工程に人員が割り振られていくんでしょう。

❹激務過ぎて視界が狭くなっていました。ふと周囲を見渡すとアパート前の花壇にツツジが花を咲かせていました。花は咲いているけれども、見ようとしていなければ見えない。経営にも通じる物がありませんかね。

❺福島市長の保育園見学で坊やが、市長と一緒にかけっこしました。坊や曰く、良いおじさんだったらしく、面倒見ていただいてありがたいです。ちなみに坊やは市長とのかけっこで負けたようで、二番だったと言っていました。

島田の気になるニュース

❶怒りしかない。経済音痴が政権与党にいることが害悪極まりないです。どう考えれば減税で物価高になるんでしょうね。そもそも現状は、エネルギー価格上昇によるコストプッシュ型インフレ。
因果関係が全くありません。 自民・小野寺政調会長“消費減税すれば物価高に”

❷美談ではない。お隣の韓国は先行して最低賃金を実力以上に引き上げた結果、中小企業が人を雇えず家族だけで自分ブラック企業を経営せざるを得ない状況になっているのです。最低賃金の引き上げは、資本力がある大企業優遇策になります。そうは思いませんか。 
店主の時給は『330円』 物価高の時代に焼き鳥1本55円で提供 自分で魚釣り仕入れるド根性店主も

❸これは良いですね。シンプルに使いたい。 
デスクトップ「Chrome」PDFファイル操作実現

❹補助金はありがたいですが、使い勝手の良い内容にしていただけることを期待しています。 
中小賃上げ、飲食・宿泊など12業種重点 生産性向上へ60兆円投資

❺打ち手全てが、まさに戦力の逐次投入。役人や政治家は大日本帝国から変わらない物なのですね。 
コメの相対取引価格が最高、農相「目詰まり発生の証左」

【今週の経済入門】消費税って、本当にこのままでいいの?

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

勝頼ヒデコ

先日、後輩のハナコがお客様のところで大変素晴らしい成果を上げまして、そのお祝いに私と同僚でハナコを食事に連れて行きました。美味しいお料理と楽しい会話で、ハナコも(そして私たちも!)大満足の夜となりました。

彼女の成長は、本当に目覚ましいものがあります🥰

さて、本日は、間近に迫るかもしれない参議院議員選挙でも大きな争点となりそうな「消費税」について皆様と一緒に深く考えてみたいと思います。

本日のテーマ『消費税って、本当にこのままでいいの?』

最近、「消費税を減税すべきだ」という声をよく耳にするようになりました。一方で与党からは「減税するなら財源はどうするんだ?」という反論も必ずと言っていいほど出てきますね。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみたいのです。

そもそも、国の財政運営において「財源が先か、支出が先か」という問題です。実は、国の会計ルールでは、まず必要な支出(歳出)を決定し、その後で不足分を国債発行などで賄い、最終的に税収(歳入)などで調整するという形をとっています。つまり「財源がないから〇〇できない」という論理は、必ずしも国の財政の仕組みの全てを表していません。

「えっ、そうなんですか?じゃあ、消費税を減税する財源がないっていうのは…?」と、隣で聞いていたハナコも首をかしげています。

消費税の「ここがヘンだよ?」ポイント

消費税には、私たちの生活実感から見ても、いくつか疑問を感じる点がありますよね。 一つは「軽減税率の不思議」です。

例えば、毎日読む新聞は軽減税率で8%なのに、私たちが生きていく上で欠かせない電気代や水道代、携帯代は10%のまま。最近の電気代の高騰は、本当に家計に大きな影響を与えていますよね。エネルギーコストがこれほど上昇し、私たちの生活基盤すら揺るがしかねない状況なのに、なぜ生活必需品であるこれらが軽減税率の対象にならないのか、素朴な疑問を感じます。

この夏も猛暑が予想されていますが、だからといって税金が下がるわけではありません。

さらに、電気料金には「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」も上乗せされていますが、こちらも今のところ下がる気配は見えません。

(話がそれました…反省…)そして消費税減税の議論が出ると、石破総理はじめ閣僚の方々が「値札の張り替えが大変だ」という意見が出ます。でも、思い出してみてください。消費税が増税された時も、お店の方々は大変な思いをして値札を張り替えました。

減税の時だけ大変さが強調されるのは、少し不思議な感じがします。もし本当に減税するなら、対象品目を「非課税」扱いにしたり、軽減税率を「0%」と設定したりする方法も考えられるはずですよね。

「貧しい人ほど負担が重い」という現実

消費税の最も大きな問題点の一つとして指摘されるのが「逆進性(ぎゃくしんせい)」です。消費税は所得が低い人ほど、収入に占める税金の負担割合が高くなる性質のことで、実は財務省もこの点を認めています。

考えてみれば当然で、例えば年収1億円の人が毎年1億円を全て消費するわけではありませんし、年収10億円の人が毎年10億円を使い切るわけでもありません。しかし、我々庶民は、日々の生活のために収入のほとんどを消費に回さざるを得ません。その全てに、現在の日本では原則10%の消費税が社会保険で天引きされた「手取りに」かかってくるのです。

これは、やはり公平性の観点から大きな問題を抱えていると言わざるを得ません。

私たちの消費税、どこへ行くの? ~輸出還付金の存在~

では、私たちが納めた消費税は、一体どのように使われているのでしょうか。 国の税収、例えば令和4年度(2022年度)の国の税収(一般会計歳入)のうち、消費税分は約23.1兆円(国税分)にも上ります。

しかし、この消費税収の一部が、輸出を行う大企業に「輸出還付金」として戻されていることは、あまり知られていないかもしれません。

統計によれば、この輸出還付金は年間で約7兆円から8兆円規模にものぼると推計されており、その多くが一部の大手輸出企業に渡っていると言われています。例えば、2022年度には輸出大企業への還付金が約6.75兆円に達したという試算もあります。

「えーっ!私たちが払った消費税が、そんなところに…?」と、ハナコも驚きの声を上げています。

もちろん、輸出還付金制度には国際的なルールや経済的な理由があるという説明もなされますが、結果として、多くの国民が負担した税金の一部が、特定の大企業に還流しているという事実は、私たちの負担感をさらに増す一因になっているのではないでしょうか。(だからトランプ大統領が日本の消費税を名指しで批判しています)

「社会保障のため」という言葉の真実

消費税増税の際によく聞かれたのが「社会保障制度を持続可能なものにするために必要だ」という説明ですね。 確かに、法律上、消費税収は社会保障の財源に充てられるとされています

しかし、実際の国の会計処理では、消費税収が他の税収と区別され、社会保障だけに直接使われているわけではありません。全ての税収は一旦国の歳入としてまとめられ、そこから様々な経費が支出されます。つまり「消費税=社会保障費」という単純な図式は、実態とは異なります。

この点を捉えて「社会保障のためというのは建前で、実際にはそうなっていない」という指摘は妥当でしょう。

私たちが望む税のあり方とは

こうして見てくると、消費税には様々な問題点や矛盾が内包されていることが明らかです。 「消費税は、一時的な景気対策としてではなく、恒久的に引き下げるべきだ」という強い意見があるのも、こうした背景があるからでしょう。

もちろん、国の財政や社会保障制度をどう維持していくかという問題は非常に重要であり、簡単な答えが出るものではありません。しかし、その負担のあり方については、私たち一人ひとりがもっと関心を持ち、声を上げていく必要があるのではないでしょうか。

「なんだか、消費税のこと、もっとちゃんと知らなきゃいけないって思いました…」と、ハナコも真剣な表情で頷いていました。

私はこれからもメルマガで皆様の暮らしやビジネスに深く関わる税の問題について、引き続き情報提供や考えるヒントをお届けしてまいりたいと考えております。 それでは、次回もお楽しみに! 今週もどうぞよろしくお願いいたします。

"勘"頭言 / Prefatory Note【“勘”頭言】無理にでも「明るく、笑う」―アイデアは明るい場所に宿る

皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。

最近、お客様からご相談をいただく機会が多く、その内容が非常に重たいものばかりで、私自身も少々気持ちが沈んでしまうことがありました。しかし、お客様はもっと大変な状況にいらっしゃるわけですから、私が落ち込んでいる場合ではありません。

具体的な内容は伏せさせていただきますが、お客様も私も、つい表情が暗くなってしまうような厳しい状況。そんな中で、果たして前向きなアイデアは生まれるものでしょうか。

「黒字化」という壁と暗いトンネル

今、多くの経営者の方が直面しているのは「着実な黒字化」という大きな壁です。 もちろん、帳簿上の数字を一時的に良く見せる方法が全くないわけではありません。しかし、それは根本的な解決にはならず、金融機関も本質的な黒字でなければ評価してくれませんし、支援の手を差し伸べてはくれません。借入が多く苦しい状況から抜け出すためには、どうしても赤字から黒字へと転換する必要があるのです。

問題は、赤字という苦しい状況の中で明るい未来を描くためのアイデアを生み出そうとすると、どうしても視野が狭まってしまうことです。「貧すれば鈍する」という言葉があるように目先のことにばかり考えが及び長期的な視点やお客様に喜んでいただくという大切な視点が薄れてしまいがちです。

無理にでも「明るく、笑う」―アイデアは明るい場所に宿る

だからこそ私は、どんなに苦しい状況でも無理にでも明るく振る舞い、お客様が少しでも笑顔になれるようなご提案を心がけています。なぜなら、明るい雰囲気や笑顔がなければ、前向きなアイデアややりたい力は生まれてこないからです。

考えてみてください。

お客様もやはり明るく活気のある場所にこそ「行きたい」「関わりたい」と感じ、その商品やサービスを使ってみたいと思ってくださるのではないでしょうか。人は自然と明るく温かいエネルギーのある場所に集まるものです。だからこそ、私は「笑い」や「明るさ」を何よりも大切にしています。

コンサルタントの役割は「希望」を灯すこと

苦しい時、自分一人の力ではなかなか明るさを保てないものです。そんな時こそ、私たちコンサルタントの出番なのだと思います。この数年で、コンサルタントに求められる能力は大きく変わりました。知識や情報だけであれば、今や生成AIの方が遥かに多くのものを提供してくれます。

では、私たち経営コンサルタントがお客様をご支援できる価値とは何でしょうか。それは、知識や経験以上の「何か」を提供できるからだと、私は信じています。その「何か」の一つが、まさに「明るさ」であり「笑顔」です。そして、それらを突き詰めていけば「希望」や「勇気」に繋がっていくのだと思います。「この人と一緒だったら、何かを成し遂げられるかもしれない」「この苦境を乗り越えられるかもしれない」。そんな希望を感じていただけるからこそ、経営者の皆様は重い一歩を前に踏み出すことができるのではないでしょうか。

これからの10年、問われる「真価」

血の通った経営支援を通して、私たちはお客様と共に成長していきたいと心から願っています。

そして今、企業が成長していくための「方向性」が、明確に変わりつつあるのを肌で感じています。 これからの10年で、経営コンサルタントや事業に寄り添う支援者の役割は、大きく変わるでしょう。それは金融機関も例外ではありません。事業者の本当の価値や将来性を見ようとせず、表面的な計画書だけで判断するようなところは、間違いなく淘汰されていくはずです。

断言できます。

この先の10年で世の中は大きく変わります。 そのキーワードは「いかに人の役に立てるのか」、そして「自分は何者なのか」という問いに対する真摯な答えです。これらが、より一層重要になる時代がやってきます。

皆様は、これからの10年をどのようにお過ごしになりますか?よろしければ、ぜひ一緒に考えていきましょう。 今週も皆様にとって、実り多き一週間となりますように。

今週もよろしくお願いします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.【実店舗に効く話】センスは不要?!“誰に届けたいか”がカギ!
心に響くキャッチコピーの作り方

皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。

先日、お客様の会社で研修の講師を担当させていただいたのですが、その後のフォローアップ研修でとっても嬉しいことがあったんです!😊

研修を受講してくださった女性スタッフさんが、社長様と一緒に私のところへいらして「ハナコさんの研修を受けて会社に対する想いが変わり、もっと貢献したいと前向きに努力した結果、売上に貢献することができました!」と、キラキラした笑顔でご報告してくださったんです。

…もう、こんな嬉しいことはありません!(かわいいっ💕

本当に胸が温かくなる瞬間で「コンサルタント冥利に尽きるなぁ」としみじみ感じました。

このことを先輩に報告したら「いい仕事してるじゃないか!」と褒めていただき、なんとお祝いにみんなで素敵なディナーに連れて行っていただけたんです!ごちそうさまでした!✨

さて、そんな嬉しい出来事の余韻に浸りつつ、今回は皆様と「当たり前の原理原則」について、改めて一緒に考えてみたいと思います。テーマはズバリ、「キャッチコピー」です!

「センスがないから…」キャッチコピー、諦めていませんか?

先日、酒蔵を営んでいらっしゃるお客様から「ハナコちゃん、キャッチコピーが全く思い浮かばないんだよ…。僕にはどうも言葉のセンスがないみたいで…」と、ため息混じりのご相談を受けました。

「大丈夫ですよ!キャッチコピーはセンスだけじゃありません!原理原則をしっかり押さえれば、きっと素敵な言葉が見つかります!」

そうお伝えし、一緒にその原理原則を学んだところ、社長様も「なるほど、そういうことか!」と、すっかり納得していただけたんです。

これは皆様にとっても、きっとお役に立つはず!と思い、今回共有させていただきますね。

そもそも、なぜキャッチコピーが必要なの?

まず、基本的なところから押さえていきましょう。 なぜ、キャッチコピーを作らなければならないのでしょうか?

それは、皆様の商品やサービスの「価値」がお客様に伝わって、初めて「買ってみようかな」「利用してみようかな」という行動に繋がるからです。価値が伝わらないものには、残念ながら「付加価値」は生まれません。

だからこそ、キャッチコピーはもちろん、ホームページに載せる写真一枚…文章一行…そして価格設定に至るまで、お客様に触れるもの全てが大切な「メッセージ」を発信しているんです。

「刺さる」キャッチコピーって、一体なんだろう?

では次に「刺さるキャッチコピー」とはどういうものでしょうか? 色々な定義がありますが、私なりに解釈している原理原則を共有しますね。

「たった一人」に届けばいい!

  • キャッチコピーは「誰か特定の人」に「これ、私のことだ!」と感じてもらうためにあります。 「みんなに好かれる当たり障りのないもの」は、残念ながら今の時代、誰の心にも響きにくいんです。
  • 皆様の商品やサービスを本当に必要としている、たった一人のお客様にしっかり届いた状態。 これが「刺さった!」ということです。

「インパクト」より「思い出しやすさ」!

  • 「刺さる」には、強く刺さることもあれば、弱く刺さることもあります。 この強度のことを、私はあえて「インパクト」とは言いません。 「インパクト」という言葉は、なんだか曖昧で雰囲気だけのものになってしまいがちだからです。
  • それよりも「どれだけ強く、鮮明に思い出してもらえるか」という「思い出しやすさ」で考えてみてください。 その方が、より具体的なアイデアが湧いてくるはずです。

事例で考えてみよう!「癖のある高級日本酒」のキャッチコピー

さて、例の酒蔵さんの社長様。 お店では、非常に美味しいけれど、少し「癖」のある日本酒を扱っていました。しかも、お値段も結構お高め。

それもそのはず、その日本酒は、一般的な新酒とは違い3年以上も熟成させてから出荷される特別なもの。熟成期間も長く、専用のタンクで少量しか作れないため、どうしても高価になってしまうそうです。

「さあ社長、この日本酒の魅力を、先ほどの原理原則に当てはめて考えてみましょう!」と、お話を進めました。

まず【1.「たった一人」に届けばいい!】です。 この「癖があって高価な日本酒」を、本当に喜んでくれるのはどんな方でしょうか?

  • 流行りものより、本物の味がわかる方?
  • 毎日たくさん飲むのではなく、本当に美味しいものを少量、じっくり味わいたい方?
  • 「珍しいお酒があるんだ」と、語れるストーリーを求めている方?
  • 特別な日の特別な一本を探している方?

こんな風に、具体的なお客様像を思い浮かべます。

次にそのお客様にとって日本酒の「癖」「熟成期間」「希少性」「価格」は、どんな「価値」に変わるでしょうか?

  • 「癖」がある → 他にはない個性、通好み、一度飲んだら忘れられない味
  • 「3年熟成」 → 時間をかけた丁寧な仕事、まろやかさ、深み
  • 「高価・希少」→ 特別な日の贅沢、大切な方への贈り物、自分へのご褒美

そして【2.「思い出しやすさ」!】です。 先ほど思い浮かべた「たった一人のお客様」が、この日本酒のことを思い出す時、どんな言葉や感情が心に浮かぶでしょうか?

例えば…

「あの、ゆっくりと時間をかけて作られたお酒、また飲みたいな」

「頑張った自分に、あの特別な一杯を」

「あの方なら、きっとこのお酒の良さがわかるはずだ」

そうすると… ここまでお客様の顔や気持ちを具体的に想像できると、不思議と伝えたいメッセージの輪郭が見えてきませんか?

例えば「違いがわかる貴方へ贈る、三年熟成の雫。」といった方向性や「語りたくなる一杯との出会い。〇〇(お酒の名前)。」のような、ストーリー性を感じさせる言葉など、具体的なアイデアが自然と湧き出てくるはずです。

社長様も「なるほど!誰に何を伝えたいか、そこがボヤけていたんだなぁ。お客様の顔を思い浮かべると、言葉が出てきそうだ!」と、パッと表情が明るくなりました。

キャッチコピーは「技術」より「想い」!

いかがでしたでしょうか? キャッチコピー作りは、決して特殊な「語学センス」が必要なわけではありません。 大切なのは「誰に、どんな価値を届けたいのか」という、皆様の熱い「想い」です。

「うちの商品やサービスを、一番喜んでくれる『たった一人のお客様』って、どんな人だろう?」 まずは、そこから考えてみませんか?

もし「その『たった一人』が見つけられない…」「想いはあるけど、言葉にならない…」とお悩みでしたら、ぜひ私たちハンズバリューにご相談ください!皆様の熱い想いを「刺さる言葉」に変えるお手伝いをさせていただきます😊

ぜひご参考ください。

偏集考記 / Editorial Post【偏集考記】絶好調の時にこそ「ブレーキ」を?
~潰れない会社が持つ、生存戦略の極意~

ハンズバリュー株式会社の変革者・作家である島田慶資です。 先日、あるお客様を訪問した際、示唆に富む「格言」を教えていただきました。 多くの経営者が頭では理解しつつも、実践の難しいテーマかもしれません。ぜひ共有させてください。

稼いでいる時の「逆張り」思考とは

その格言とは「稼いでいるときほど、潰さないための投資に回す」というものです。

お客様曰く、世の中には必ず景気の波があり絶頂期がくれば、その数年後には必ず調整局面…つまり不景気が訪れる。だからこそ、会社が最も栄光を極めている時に大型投資でアクセルを最大限に踏み込むのではなく、むしろ将来の不測の事態に備えて内部留保を厚くし、次の飯のタネとなる事業に「小さく」投資していく。

何より、事業規模を不用意に広げすぎないことが肝心だ、と。

ダーウィンの教えと、もう一つの視点「小ささ」の強み

このお話を伺い、よくビジネスの世界で引用されるダーウィンの進化論「強いものが生き残るのではない。変化に強いものが生き残るのだ」という言葉が頭をよぎりました。もちろん、それは不変の真理でしょう。

しかし、私はそこに、もう一つ別の視点があるのではないか、と感じました。

地球の長い歴史を振り返ると、例えば恐竜のような巨大な生物たちは、大絶滅の危機を乗り越えることができませんでした。 一方で危機を生き延び、その後の時代に繁栄したのはむしろ物理的に「小さかった」生物たちだったのではないか、ということです。

これを私たち中小企業に置き換えてみると「大きく広げすぎないことの重要性」あるいは「万が一の際には速やかに戦略を転換し、事業を縮小できるような身軽さを保つことの大切さ」を物語っているように思えてなりません。

他県の温泉地が示す、勝負の分かれ目

かつて多くの観光客で賑わった飯坂温泉や鬼怒川温泉といった温泉地の状況を思い浮かべると、この教訓はより一層、胸に迫るものがあります。

バブル経済の絶頂期、多くの旅館が「もっとお客様を呼び込もう」と団体旅行客を見込んで大規模な投資を行い、施設を大きく、豪華に広げました。

しかし、バブルが崩壊し旅行の主流が団体から個人へとシフトした途端、その巨大すぎた施設や過剰なサービスは重荷となり、変化に対応できず苦境に立たされたケースは少なくありません。

勝負は、始まるずっと前に決まっている?

悲しい現実かもしれませんが、多くの場合、事業の勝負というものは勝負の「ヨーイドン!」の号砲が鳴る瞬間ではなく、そのずっと前どのような準備をし、どのような戦略を描いたかという段階で既に大勢が決まってしまっているのかもしれません。

バブル期に「お客様がどんどん来るから」と当時の状況だけを見て大型投資に踏み切った時点で、後の個人客中心の市場での競争においては既に不利な状況に陥っていた、と言えるのかもしれませんね。

経営者の覚悟と、それでも…

もちろん、だからと言って、私たち経営者が「もうダメだ」と簡単に弱音を吐いたり、できない理由を並べて投げやりになったりすることは絶対に許されません。

どんなに厳しい現実に直面しようとも、それを受け止めどう戦っていくのかを考え抜き、戦って、戦って、戦い抜く。決して諦めないこと。それが経営者に求められる資質だと、私は信じています。

「ブレーキを踏む勇気」をどう学ぶか

とは言え、そもそもの基本戦略、つまり「どのタイミングでアクセルを踏み、どのタイミングでブレーキをかけるか」という判断が間違っていれば、後からの修正は想像を絶するほど困難になります。

「稼いでいる時にこそ、あえてブレーキをかける」「絶好調に見える事業や資産を勇気をもって手放す」…言葉にするのは簡単ですが、これは経営者にとってまさに「正気の沙汰ではない」と感じられるほどの孤独で勇気のいる決断です。

このような厳しい判断を的確に行える「センス」や「胆力」は、一体どうすれば身につくのでしょうか。これは私自身の勉強課題だと痛感しています。

皆さんと共に難しい経営の舵取りについて、そして「潰れない会社」のあり方について学び続けていきたいと思います。

それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。

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