週刊島田慶資|金利が上がっても、機械は買われている

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

出典を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。

変革者の円卓会議で一緒に勉強しましょう
次回: 2026年11月21日(土)財務セミナー① 損益計算書を武器に変える(対面・従業員同伴可)

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[ 独り言コーナー ]

❶ 経営指針を作る会に、福島と山形の両方で参加しています。受講生の皆さんの計画を読んでいて、大きな発見がありました。経営方針も戦略も計画も、目標を達成するために書くものです。それは全員がわかっている。ところが、書き出されているのは、ご自身の痛みです。困りごとが、そのまま計画になっている。現実逃避をしているつもりは、誰にもないはずです。主観で考えると、どうしてもそうなる。作る会なら、周りの目が入るので是正されます。では、僕の指針書はどうなのか。怖くなりました。客観性を担保するには、変革支援プログラムが要る。社員さんにも参加してもらう必要がある。その重要性が、ようやくわかりました。大発見です。

❷ 同友会の話が続いて、申し訳ございません。置賜支部の10月例会に、福島同友会からアクアデザインの佐藤専務をお迎えし、体験報告をいただきました。看板屋さんが、100年のあんずを継いだお話です。100年企業をめざす。そういう考えは僕にもあります。でも、主語は自分でした。佐藤専務の主語は、100年後の地域と子どもたちです。見ている未来が、まったく違いました。僕たちの経営には、まだこれだけの余白がある。同友会らしい辞書の1ページを見せていただきました。山形同友会で初めての座長。そして念願だった、佐藤専務を山形にお連れすること。感無量です。ありがとうございました。

❸ 坊やがしつこくYouTubeを見るので、妻から禁止令が出ました。ところが妻は、朝はしっかり寝るタイプです。坊やは、それをよくわかっている。土日だけは早起きして、僕のところへ来ます。「お父さん、YouTube見よう」。どの時間なら見られるのか、考えているんですね。もちろん、妻が起きてくるまでにはYouTubeをやめて、レゴ遊びに切り替えています。そこまでできるのに、どうして普段は切り替えられないのか。見る時間を素直に決めておけば、こうはならないのに。おもしろいものです。

[ 島田の気になるニュース ]

❶ いちばん怖い借金はどれ? 同じ300万円の借金が3つ【ツムギの経営しつもん】
生成AIを使って、ポッドキャストのような配信を続けています。今回は、再生回数もチャンネル登録者数の増加もまったく気にせず、ニーズを完全に無視した動画を作りました。本当は、こういう動画を配信したいのです。同じ300万円の借金でも、返す方法は3つあります。全部を利益で返そうとすると、無理がたたります。続きは動画でご確認ください。
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❷ 宿泊施設のための IT活用事例集(観光庁)
観光庁の令和7年度の調査事業から生まれた事例集です。全国の宿11軒の取り組みが載っています。宿の経営課題は、本来もっと多岐にわたるはずです。ところが事例は、じゃらんや楽天トラベルなどの予約サイトの管理と、予約や客室を管理するシステムの話に偏っている気がします。当社の宿泊業のお客様には、目新しい話は少ないかもしれません。一方で、宿泊業を知らない方には、この業界の悩みと課題が見える資料です。
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❸ 約30年ぶりに抗菌薬の原料“ペニシリン”国内製造再開 ほぼ100%中国に依存する中で… 課題は“コスト面”
財務省が利権を守るためにかけてきた圧力の下で、コストが優先され、国内でつくる力が削がれ続けた30年でした。失われた30年とは、言い換えればこのことです。ペニシリンは一つの例にすぎません。国内でつくれなくなった物資は、山ほどあります。プライマリーバランスで国の帳尻を合わせて、縮小均衡。その先にあるのは、何もつくれなくなった日本です。そこに未来はありません。未来がなければ、帳尻が合っても意味がない。財務省と戦ってくださる政治家を、応援したいです。
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今週の経済入門

金利が上がっても、機械は買われている

— 経営者が知っておきたい経済ニュースを、秘書ヒデコが翻訳します —

勝瀬ヒデコ

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。ハンズバリュー株式会社の秘書・勝瀬ヒデコです。
今週も、私たち地方中小企業を取り巻く経済のリアルを、なるべく専門用語を使わずに紐解いてまいります。

先日、日銀の金利の表を眺めていた島田が、ぽつりと言いました。
「金利が上がっている中で、投資も続いているのか」

ここ1年半で、日銀は3回、金利を引き上げました。お金のレンタル料が上がれば、借りて機械を買う会社は減るはず。教科書ではそうなっています。

——調べてみると、答えは逆でした。

機械の注文は、1年前より2割近く多い

内閣府が毎月出している「機械受注統計」という数字があります。主要な機械メーカーが、どれだけ注文を受けたかを数えたものです。会社が機械を注文してから、実際に納品されて設備投資になるまでには時間がかかります。ですから、この数字は「この先の設備投資」を占う物差しとして使われています。

8月の数字(10月15日公表)は、船舶と電力を除いた民間の注文で 月1兆700億円ほど。1年前より 18.6%多い 水準でした。製造業に限ると 23.5%増 です。

金利が上がり続けているのに、です。

金利より、モノの値段の方が速い

謎を解く鍵のひとつと考えられるのが、物価です。

銀行が会社に新しく長期で貸すときの平均金利は、8月で 約2.0%。1年半前は1.3%台でしたから、たしかに上がっています。

ところが、企業どうしで取引されるモノの値段(企業物価指数)は、9月に 1年前より6.8%高く なっています。

金利2%で借りても、モノの値段が7%近く上がっているなら、話が変わります。

1,000万円の機械で試算してみます。仮に、その機械がこの1年の平均と同じ6.8%、来年も値上がりするとします。すると1年待てば 68万円 高くなる計算です。一方、1,000万円を2%で1年借りたときの利息は 約20万円。

この仮定の下では、待つほうが高くつきます。

経済学では、金利から「この先見込まれる値上がり率」を引いたものを「実質金利」と呼びます。値上がりが金利より大きいと見込むなら、実質金利はマイナス。平たく申し上げれば、レンタル料より、借りたお金で買うモノの値上がりの方が大きい 状態です。

ただし、6.8%は過去1年の、しかもモノ全体の平均です。来年、皆様が買う機械がいくら上がるかを示す数字ではありません。注文が増えている理由を物価だと統計が証明しているわけでもなく、これはひとつの読み方です。

ただし、ここで立ち止まって考えたいこと

この数字を、そのまま皆様の会社に当てはめるのは早計です。

ひとつ目。機械受注は大手メーカー約280社の調査で、地方の中小企業の姿そのものではありません。

ふたつ目。機械受注は金額の統計です。値上げや機種の違いの分も含まれており、台数がどれだけ増えたかは、この数字だけではわかりません。

みっつ目。9月の利上げは、まだ8月の数字に入っていません。金利の効き目は、1〜2年遅れて出てきます。

そして何より、「待つほど高くつく」が皆様の会社で成り立つかは、会社ごとに違います。上がったコストを自社の値段に乗せられるか。その機械で人手や故障の費用がどれだけ減るか。どれだけ動かせるか。見積額は本当に上がるのか。資金繰りはもつのか。機械の値段は上がった、借りる金利も上がった、でも自社の商品は据え置きで、機械もあまり動かない。これでは、手元のお金は減っていきます。

今週、皆様にお願いしたいこと

ひとつ目。この1年で、主な仕入れ品と自社の主力商品の値段がそれぞれ何%動いたかを、並べて書き出してください。
仕入れの方が大きく上がっているなら、設備投資の前に値決めの見直しが先です。

ふたつ目。迷っている設備投資があるなら、「1年待ったらいくら高くなるか」と「1年分の利息」を、同じ紙に並べてみてください。
見積書を取り直すだけで、前回からの値上がり幅がわかります。あわせて、その機械で減る人手や手間も、同じ紙に書き添えてください。

金利が上がったから、投資は控える。それは、半分だけ正しい答えです。この1年、モノの値段は金利より速く上がりました。何もしないことにも値段がつくのかどうか、自社の数字で確かめる時です。

数字を並べて、受けて立ちましょう。

(出典: 内閣府「機械受注統計調査報告(2026年8月実績)」2026年10月15日公表/日本銀行「貸出約定平均金利」「国内企業物価指数」)

今日の内容で気になることがあれば、
お問い合わせフォームから「気になる」と送ってください。
売り込みません。翌営業日に島田から返信します。

今号の相談テーマ: 「迷っている設備投資を、今やるか待つか決められない」

機械の見積書と、直近の決算書をお持ちください。1年待った場合の値上がりと、1年分の利息、その機械で減る手間を、30分で一緒に並べます(無料)。

島田慶資に相談できること

・経営改善(資金運用表・経営計画・補助金)
・ホームページ改善(導線診断・SEO・AIチャット)
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お知らせ

10月1日 島田不在のお知らせ

いつもハンズバリューをご利用いただき、ありがとうございます。 本日2026年10月1日は、代表の島田が終日研修のため不在となっております。 ご連絡をいただいた場合は、翌営業日以降に折り返しご対応させていただきます。ご不便

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