週刊島田慶資|その忙しさは、伸びているのか、詰まっているのか

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変革者の円卓会議、第3回を開催します。

9月19日(土)10:00〜12:00/オンライン(Zoom)

今回のテーマは「生成AIを、経営にどう活かすか」。生成AIを経営に活かすための勉強会です。

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[ 独り言コーナー ]

❶ ハンバーグの作り方を、少し改革しました。これまではタマネギを甘くなるまで炒め、冷ましてから挽肉と合わせていたのですが、この「炒める→冷ます」の工程がとにかく長い。そこで別のレシピを試したところ、タマネギの代わりにマッシュルーム、パン粉の代わりにお麩、塩の代わりにお味噌。これで十分おいしいハンバーグができあがりました。時短で作りたいときには、ありがたい発見です。

❷ サイゼリヤさんが大好きで、よく通っています。あのワインが、信じられない低価格。それもそのはず、国内は赤字で運営し、海外の黒字で補っているPL構造なのだとか。奉仕の精神でワインを出してくださっていると思うと、一層おいしく感じます。ありがたいことです。

❸ 我が家ではいま、U-NEXTの『ちいかわ』が大流行しています。坊やは栗まんじゅうが、妻はうさぎがお気に入り。短編アニメで区切りがつけやすく、時間を決めて見られるので、視聴の許可が出ているようです。ただ、坊やは限界まで粘るので、そのうち登校前の視聴は禁止されそうです。

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その忙しさは、伸びているのか、詰まっているのか

先日、あるお客様がこぼした一言が、ずっと頭に残っています。

「島田さん、うち、休む暇もないんですよ。従業員もみんなよく働いてくれる。予約も悪くない。……なのに、ちっともお金が残らないんです」

僕は「わかります」と答えました。心の底から、わかると思いました。

なぜなら、僕自身がずっと、同じ勘違いをしていたからです。忙しい=正しく頑張っている、と。手が空いていないことに、どこか安心していた時期が、確かにありました。

その違和感の正体が、先日、少しだけ見えた気がしました。

きっかけは、経済の統計です。日本銀行が「需給ギャップ」という数字を出しています。ざっくり言うと、日本経済が今、供給できる目一杯に対して、どれくらいの需要が来ているかを測ったものです。

この数字が、ここ二年ほどずっとプラスで続いています。プラスというのは、需要が供給の限界を上回っている状態です。数字だけ見れば「好況」です。

でも、中身を見て、僕は少し背筋が寒くなりました。

プラスの正体は、「もっと欲しいものがたくさん売れている」ではなかったんです。「もう国じゅうが、供給の限界まで働いてしまっている」だった。人手不足の深刻さを示す数字は、過去にないほど深い。つまり、みんな、目一杯忙しい。それ以上は、動けない。

そしてもう一つ。これから日本が成長できる余地を分解した数字を見ると、その伸びしろのほとんどが「生産性」でした。「働く時間」の伸びしろは、むしろマイナス。国全体でも、これ以上「量」で増やす余白は、もう残っていないんです。

そこで、腑に落ちました。あのお客様の「忙しいのに残らない」も、僕の「忙しい=頑張っている」も、根っこは同じだった。その忙しさは、伸びている忙しさではなく、詰まっている忙しさだった。

ここから、僕はこう考えるようになりました。

  • 「忙しい」は、成長の証とは限らない。 供給が限界に来ているサインでもある。手が空かないことを、頑張りの証拠にしてはいけない。
  • これ以上「量」を増やす余地は、国全体でもう乏しい。 時間も、人も、稼働率も。残された伸びしろは「質」――生産性と単価――にしかない。
  • だから値上げと省力化は、余裕がある人の贅沢ではない。忙しい人ほど、先にやるべき生存条件です。 詰まった器に水を足しても、こぼれるだけですから。

皆さんの会社の忙しさは、どちらでしょうか。

売上と一緒に、利益と、自分の時間も増えていく――伸びている忙しさですか。

それとも、動いても動いても前に進まない――詰まっている忙しさですか。

もし後者だとしたら、必要なのは「もっと頑張る」ではないのかもしれません。国じゅうが供給の限界にいる時代に、一人だけ根性で量を増やそうとしても、いずれ体か会社のどちらかが先に音を上げます。

問いは、たぶんこうです。「どうすれば、もっとできるか」ではなく、「何をやめて、何を高く売るか」。

※本稿の「需給ギャップ」「潜在成長率」は、日本銀行が公表する需給ギャップと潜在成長率の推計値(2026年7月3日公表分)を参照しています。

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