【週刊島田慶資 軽量版】デジタル化と従業員の幸福度の関係についての研究

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

【独り言コーナー】

❶山形同友会の株式会社セルヴァン・東海林社長の経営指針発表会に招待いただきました。 経営者と従業員さんの10年ビジョンがぴったり合った気持ちの良い発表会となりました。 ないものづくしの中小企業では、従業員さんと力をあわせて、会社を良くすることが鉄則ですね。

❷山形同友会の経営指針を作る会に参加しました。山形同友会のアイドル・奥山先生の講演は笑いと学びの大洪水でした。 経験豊富な先生だからこそ、相手を見て伝えてくださっているんだなと感激しました。

❸経営指針を作る会に参加して学びは勿論ですが、受講生の社長の成長を目の当たりにして勇気をもらえることも大きなメリットと考えます。 やる気のある前向きな社長ばかりなので場にいるだけで奮い立ちます。

❹経営指針のベテラン社長と1対1でグループ討論。10年ビジョンを描くためのマインド、方法論について議論しました。 経営を勉強すれば、勉強するほど夢を実現することは簡単ではないことがわかり、迷子になります。 だからといって、夢を描かないのは経営者の責任から逃げていることに。究極的には腹をくくる、ことになるんでしょうか。

❺坊やがおまるを卒業しました!ひとりでおトイレも出来るようになり、毎日の成長が垣間見えます。 次は何が出来るようになるのだろうと、楽しみにもなります。

【島田の気になるニュース】

❶きらやか銀行関連。仙台銀行出身の頭取って初めてじゃないですか? 行員さんから「頭取が替わっても本業支援は変わりません」とコメントを頂戴しました。 公的資金返済、13年延期へ 経営陣刷新、再建目指す じもとHD
▶︎https://news.yahoo.co.jp/articles/7c86b85634e1ca6772ec407cd6c001e607fb7717

❷きらやか銀行関連。少なくとも返済のめどがたったので、一歩前進なんでしょうね。 【山形】きらやか銀行 9月末期限の公的資金200億円の返済を13年間延期
▶︎https://news.yahoo.co.jp/articles/e936fbe12153fcd0ebc443a760172a1b41bb896a

❸中小企業で”超絶”軽視されているネーミングについての話題。商品名だけで売上が爆発した事例は幾千。勉強しましょう! 【マンガ】売れるネーミングの極意 「ほぼカニ」名付けの秘密
▶︎https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00831/00014/

❹闇が深い報道。企業版ふるさと納税を活用した資金洗浄スキーム。 【口は】 財政力0.5以下か・・・ 【災いの元】
▶︎https://go2senkyo.com/seijika/185362/posts/949020

❺なかなか面白い報道ではないでしょうか?山形県内企業にアンケート、カスタマーハラスメントを受けた経験はありますか? 15.9%の企業が「直近1年以内でカスハラ被害がある」と回答(山形)
▶︎https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1365122?display=1

【今週の経済入門】「おもちゃ市場とキダルト現象」

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。
いつもメルマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

今日は「おもちゃ市場」について、少し目線を変えて一緒に学んでいきましょう。 今、日本では少子化が進み、子どもの数が減少しているにもかかわらず、驚くことにおもちゃ市場は成長を続けています。 子どもが減っているのに、どうして市場が拡大しているのか?

その背景にある新しい消費者層「キダルト」についても考えてみます。

日本のおもちゃ市場の驚くべき成長

NHKの報道によると、子どもの人口は10年前と比較して35%以上減少しています。 普通であれば、おもちゃ市場も縮小するはず。

しかし、2023年にはおもちゃ市場が初めて1兆円を突破し、現在では**1兆193億円(希望小売価格ベース)**に達しています。 10年前と比較して15%の成長を記録しているという驚くべき事実です。

この成長を支えているのが、子どもたちだけではないという点が非常に興味深いです🐈 ここで登場するのが「キダルト」という消費者層です。

キダルトとは何か?

「キダルト」という言葉は、キッズ(子ども)とアダルト(大人)を組み合わせた造語とのこと。

これは、子ども心を持った大人を意味し、彼らがいまやおもちゃ市場の大きな柱になっています。 例えば、フィギュアやトレーディングカード、プラモデルといった大人向けのホビーは、まさにこのキダルト層が支えています。

特に、新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えたことにより、趣味としてのおもちゃの魅力が再認識されました。

キダルトが牽引する人気商品

では、キダルト層に支持されている具体的な商品はどのようなものでしょうか?

1.カードゲーム・トレーディングカード
市場の4分の1以上を占め、23年度の売上高は2774億円に。 対戦して楽しむだけでなく、希少価値の高いカードは投資対象やコレクションとしても人気を集めています。 まさに、ゲームの枠を超えた価値がここに生まれています。

2.プラモデル・フィギュア
これらのホビー市場は1748億円の売上を記録しており、前年比で4.7%増加。 大人の趣味としての位置づけが定着し、時間をかけて作り上げる楽しさやコレクションする喜びが、多くのキダルトを魅了しています。

3.ぬいぐるみ(ポムポムプリンが大好き😸)
ぬいぐるみ市場も、390億円と前年比20.7%の大幅な伸びを記録。

市場はどうして伸びるのか?

このおもちゃ市場の成長を見て感じるのは、「市場は既存の需要だけに依存しない」ということです。

私たちがよく考えがちな「市場の縮小」とは異なり、新しい消費者層や新しいニーズを見つけ出すことで、市場は創り出せるのです。 少子化だから市場が減るというのは、一面的な見方でしかありません。

ピーター・F・ドラッカー先生が「顧客を創造せよ」と語ったように、企業は顧客ニーズを発見し、商品やサービスを提供することで市場を作り上げていくものです。 おもちゃ市場もその良い例であり、キダルト層という新しい顧客に向けて、企業が新たな商品を提案することで成長を実現しています。

これは、現在の厳しい経済環境でも私たちに大きな示唆を与えます。

少子高齢化や賃金上昇、増税など、経済環境は決して優しくはありませんが、それでも市場を見つけ、伸ばしていくことができるという事実です。 つまり、常に新しい市場を創り出し続けることが、成長の鍵となるのです。

まとめ

おもちゃ市場の成長から学べるのは、子どもが減っても市場が縮小するわけではないという点です。 新たな顧客を見つけ、彼らのニーズに応えることで、むしろ市場を拡大することができます。 私たちも未来に向けたビジネスチャンスを常に模索していくことが重要だと考えています。

現状の厳しい経済状況に負けずに、新しい商品やサービスを提案し、未来の市場を創り出していきましょう!

次回の配信もお楽しみに! 今週もよろしくお願いいたします。

"勘"頭言 / Prefatory Note

デジタル化と従業員の幸福度の関係についての研究

皆様こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の島田です。

先日、長野県ITコーディネータ協議会の「ITC長野設立20周年記念IT経営カンファレンスinNAGANO」に参加してまいりました。 当カンファレンスでは、非常に興味深い学びがたくさんありましたので、その一部を皆様と共有させていただきたいと思います。

DXの本質と従業員の幸福度

一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会代表理事の森戸氏による「DXの本質と進め方~デジタル時代の経営の新常識~」という講演の中で、非常に印象的な内容がありました。

森戸氏は、「生産性を単純に上げるだけならばIT化やデジタルツールの活用で済むが、従業員の幸福度が上がった方が生産効率が引き上がる」という興味深い見解を示しました。 ITやデジタルの専門家である代表理事からの言葉だけに、非常に重みがあります。

一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会代表理事の森戸氏と島田

ここで皆様に問いかけたいと思います。

皆様の会社では、生産性向上のために何を重視していますか? IT投資でしょうか、それとも従業員の幸福度でしょうか?

従業員の幸福度という視点

生産効率を追い求めて投資をすることよりも、従業員の幸福度に着眼するという考え方は、私たち経営者にとって新鮮な視点ではないでしょうか。

この「幸福」という概念は、我々経営者が掲げる経営理念と密接に関連しています。 お客様のため、地域のため、社員やその家族のために働く仕事(場)を作り、豊かな社会を実現していくことで、従業員の幸福度が自然と向上し、結果として生産効率も上がります。

ITの本質的な役割と実践

このように考えると、ITは単なる道具であり、その使い方が本当に機能しているかどうかを問い直す必要があるでしょう。 ITツールの導入自体が目的ではなく、それをどのように活用するかが重要です。

ここで、皆様に考えていただきたい問いがあります。

  1. 皆様の会社では、ITツールをどのように活用していますか?
  2. その活用方法は、本当に従業員の幸福度や生産性の向上につながっていますか?
  3. もし従業員の幸福度と生産性の間に矛盾が生じた場合、どちらを優先しますか?そしてその理由は?

結びに

当カンファレンスでの学びは、私たち経営者に新たな視点を提供してくれました。 ITと従業員の幸福度、そして生産性の関係性について、皆様も一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

この問いに向き合うことで、私たちの経営がより良い方向に進んでいくことを確信しています。

今週もよろしくお願いします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.

数字の裏側に潜む、経営者の夢と覚悟(執筆担当が島田→津名久ハナコへ変わりました)

皆様、お久しぶりです! 経営コンサルタントの津名久ハナコです。 以前「今週の教訓」コーナーを担当させていただいていました。

しばらくお休みをいただいておりましたが、この度、新たな挑戦として「実店舗に効く話」の執筆を担当させていただくことになりました。 私事ですが、ハンズバリュー株式会社の新年度を迎え、個人目標としてメールマガジン執筆を掲げました。 先輩方と比べるとまだまだ未熟者ではありますが、そこを逆手にとって、新鮮な視点からマーケティングの魅力をお伝えできればと思っています。

勝瀬ヒデコ先輩やお客様から教えていただいた内容をもとに「分かりやすさ」を大切に、実店舗ビジネスに役立つマーケティングの知恵をお届けしていきます。 私なりの味付けで皆様のビジネスに「効く」情報をお届けしていきたいと思います。 今週から始まる新コーナー、どうぞよろしくお願いいたします!

では、さっそく待望の?「実店舗に効く話 by 津名久ハナコ」、第一回目をお届けします!

さて、経営計画と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 「売上目標を立てて、経費を引いて…」なんて、教科書通りの答えが返ってきそうですね。 でも、ちょっと待ってください!それじゃあ、つまらない。

私が尊敬する社長さんは、こんなことを言っていました。 「ハナコさん、数字は嘘をつかないけど、夢も語らないんだよ」

なるほど!そうなんです。 経営計画に必要なのは、社長さんの熱い思いなんです。

では、その熱い思いを数字に落とし込むには? 私なりの方法を、ちょっとだけご紹介します。

【Step 1:夢から逆算する】

まずは、大胆に夢を描きましょう。 「3年後に新店舗をオープンしたい!」 「大型投資を実現して日本で一番凄い工場にしたい!」 「無借金経営を実現したい!」

そう、経営計画は夢を実現するためのものなんですね。

【Step 2:必要な利益を算出する】

夢を実現するために、どれくらいの利益が必要か計算します。 新店舗や大型投資なら設備投資、無借金経営も潤沢な返済原資が必要です… 夢を具体的考えると、必要利益額が見えてきますね。

【Step 3:戦略的経費を組み立てる】

ここで大切なのは、「削る」じゃなく「投資する」という視点。 例えば~ • 従業員教育費:「うちの店、接客No.1」を目指すなら必須! • 広告宣伝費:「地域No.1」になるには、認知度アップが鍵 • 研究開発費:お客様に驚きを!新商品のタネ撒きです

お客様や従業員さんに関係の少ない経費… 例えば「接待交際費」や「支払手数料」などは積極的に引き下げたとしても、営業に直接影響はないでしょう。 削減しても良い経費と積極的に投資する経費をわけることが大事ですね。

【Step 4:売上を逆算する】

ここまでくると、必要な売上が見えてきます。 「えっ、こんなに!?」と驚くかもしれません。 でも大丈夫、これが社長さんの夢の値段なんです。

私が以前お世話になった洋菓子店の社長様は最初は「無理だ」と尻込みしていました。 でも、「お客様に最高の笑顔を届けたい」という思いを数字に落とし込んでいくうちに、目の色が変わったんです。

結果、その年の売上は前年比120%! しかも、従業員さんのやる気もアップ。 「社長の夢のために頑張ろう!」という雰囲気が店内に溢れていました。

皆さん、経営計画は単なる数字合わせじゃありません。 そこには、皆さんの夢と覚悟が詰まっているはずです。

この町で100年続く店にしたい」 「お客様の人生に寄り添えるお店でありたい」 そんな熱い思いを、ぜひ数字に乗せてみてください。

きっと、今までにない経営計画が生まれるはずです。

今週もよろしくお願いします。 次回もお楽しみに!

偏集考記 / Editorial Post

経営者の迷いからの確信、自社の「本当の強み」を見出す道のり

先日、山形同友会の経営指針をつくる会に参加する機会がありました。 受講生の経営者が共通して抱えている悩みに触れ、考察を得ることができました。

印象的だったのは、「自社の強みは本当に強みなのか」という疑問です。

この問いかけは、経営の根幹に関わる重要な課題でしょう。

経営コンサルタントとしての視点から見れば、企業の強みはライバル企業との相対的な比較によって決まるものだと言えます。 確かに、競合他社との差別化を図り、その中で自社の優位性を見出すことは戦略立案において欠かせません。 しかし、今回の経験を通じて、それとは別の視点があることに気づかされました。

それは、経営者として「これでいいんだ」「これで行くんだ」という強い決意と覚悟をもたらす、より主観的で自己肯定感のある強みの存在です。 この種の強みは、単なる比較優位ではなく、経営者自身の信念や価値観に深く根ざしたものです。

しかし、そのような強みを見出し、確信を持つまでの道のりは決して平坦ではありません。

グループ討論の中で、特に成長意欲の高い2名の社長にお話を伺う機会がありました。 彼らの経験から、強みが確信に変わるタイミングについて貴重な気づきが得られました。

一人の社長は、不安を抱えながらも努力を重ね、想定以上の売上を達成したときに確信を得たと言います。 もう一人は、自身の取り組みが外部から評価され、感謝の言葉をいただいた瞬間に確信に変わったそうです。

これらの話から浮かび上がってくるのは、経営者が自社の強みを確信するまでの過程です。 それは単なる思い付きや希望的観測ではなく、地道な努力の積み重ねと、それに対する外部からの客観的な評価を通じて形成されるものなのです。

言い換えれば、経営者が持つ背骨となる自己肯定感のある強みとは経営者の努力、時間、資金、そして涙…。 あらゆる要素が噛み合って初めて生まれるものであり、外部からの評価を得てようやく確信へと昇華していることが確認できました。

このような強みがなければ、企業の背骨が欠けているようなものかもしれません。 それは単なる自信過剰や独りよがりではなく、実績と評価に裏打ちされた確かな自信なのです。

しかし、ここで一つの疑問が生じます。 不確実性が高まる現代において、このような強い覚悟は選択肢を狭めてしまう危険性はないでしょうか。 「自社はこれでいい」という固定概念を持つことは、変化への適応を妨げる可能性もあります。

一方で、経営者自身の強い自己肯定感や自己満足感がなければ、成長へのアクセルを踏むことはできないのも事実。 この相反する要素をどのようにバランスを取るべきか。 今後、島田の研究テーマになると考えています。

経営者の皆様、自社の強みについてどのようにお考えでしょうか。 それは相対的なものでしょうか、それとも絶対的なものでしょうか。 そして、その強みをどのように見出し、確信を得てこられたでしょうか。

皆様の経験や思いをぜひお聞かせください。 共に学び、成長していける場を作っていきたいと思います。

それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。

ハンズバリュー株式会社の島田慶資でした。

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島田 慶資 代表取締役・作家
ハンズバリュー株式会社の代表取締役 島田慶資(しまだけいすけ)です。 山形県と福島県に拠点をおいて活動しています。資格はITコーディネータ、経営情報システム工学修士。 お客様に未来に向かって確かな価値をつくることを理念にかかげて、未来志向の提案助言をしています。 今後ともよろしくおねがいします。

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