【週刊島田慶資 軽量版】経営者の学びを実践に移す~経営者の変革と社員の主体性が織りなす中小企業の姿~

 

山形県と福島県の認定支援機関及び山形県のM&A認定機関の人を活かす経営のハンズバリュー株式会社の新人経営コンサルタント、津名久はなこです。
メールマガジン【週刊島田慶資】の内容を公開します!

※今回は、中小企業家同友会の定時総会の特集となります。

皆様、こんにちは!
ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております!
「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

【独り言コーナー】

  1. 宮城同友会が全国協議会の定時総会を開催してくださいました。7月5日~6日の日程で島田も参加。
    全国の卓越した経営者と激論を交わしてきました!本メールマガジンで学びを共有します。
  2. 幹事長から「能登半島地震で、同友会の空白地帯があった。参加企業がいれば廃業を防げていた。」と挨拶をいただきました。
    東日本大震災の時に、津波被害があったエリアの多くの同友会企業さんはたくさんの仲間の支援によって事業を継続できたようです。
    同友会の「1社も潰さない」というのは単なる声かけではなく、事実だということを教えていただきました。
  3. 2日目のリレー報告に山形県中小企業家同友会・代表理事の菅原社長が登壇。
    経営理念と情熱がかみ合うと強靱な企業が生まれる道理を報告いただきました。経営理念を経営戦略に落とし込む思考法は凄い。
    本メルマガ「実店舗に効く話」で共有させていただきます。
  4. 1,100人で大グループ討論を行いました。ホールに80テーブル以上が並ぶ様は圧巻。
    グループ討論は、全員の意見を確認して共有する同友会の最大の”発見”だと島田は考えています。凄い。
  5. 坊やがおねしょをしました。それはいいのですが、なぜか普段寄りつかない僕のベットで。何故に😂
 
 

【島田の気になるニュース】

  1. 経営者、マーケッターなら必読の記事。ウィスキー復活の軌跡。
    10年以上前にミクシーで島田が予言しました。ハイボールを仕掛けたのはサントリー。覚えていますか?🐈
  2. DXで成果が上がっている企業が60%以上とのこと。
    何故かネガティブに書いていますが、変革がそれだけ成功していれば大成功でしょう。
  3. リスキリングのスタートは、現状認識から。思いつきはダメですね。
    客観的事実からスタートしなければ失敗するのは万事に共通します。
  4. 追っかけるのは辞めました。内閣府から月例経済報告の6月号が発行。
    岸田政権も中小企業が厳しい経営環境にあることは認識あるようです。
    賃上げしても、増税と利上げで市場から金を消しているのに景気は減退するでしょう。
  5. きらやか銀行関連ニュース。僕は、きらやか銀行は応援しています。山形に”絶対に”残るべき地銀。
    コロナ禍で800億円の融資。内訳10%ほどがプロパー融資とのこと。リスクを取ってくれたということ

    NHKの誤報道、何かあったんですかね

    経営強化計画を国に提出したとのこと

 
 

【今週の経済入門】日本経済の現状と中小企業の課題

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。
いつもメルマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

先日、島田が中小企業家同友会全国協議会 第56回定時総会に参加しました。

弊社では、会社の現状を正しく把握するため、
議案書を参考に経済の現状認識を深めております。
特に経済状況分析は、今後の経営戦略を立てる上で大変貴重な情報源となっております✨

今回のメルマガでは、議案書をもとに、
日本経済と地域経済の重要なポイントを掻い摘んで共有させていただきますね🐈

 

日本の経済現状

まず、日本の実質GDPの成長率についてお話しします。
IMF(国際通貨基金)の予測によると、2024年は0.9%、2025年には1%と予想されています。
世界経済の成長率は2024年に3.1%、2025年に3.2%です。
日本と世界経済を比較すると日本は明らかに鈍いことがわかります。

 

30年間の実質GDPを比較しても…

1990年を100とすると、2021年の実質GDPは

  • 日本:126.3
  • アメリカ:207.3
  • イギリス:172.7
  • フランス:155.3
 

となります。
失われた30年間の経済対策の失敗が明らかになっています。

 

名目GDPの順位でも…

  • 2023年の名目GDPは半世紀ぶりにドイツに逆転されて世界第4位に。
  • 一人当たりの名目GDPはOECD 38カ国中21位と下落傾向。先進7カ国では最下位。
 

実質賃金の伸び(2020年までの30年間)

当然ながらGDPが伸びなければ賃金も伸びません。
30年の実質賃金の伸びは次のようになっています。

  • 日本:4%増
  • アメリカ:48%増
  • 世界平均:33%増
 

日本が「失われた30年」を経験していることが明らかです。
デフレ経済が続いた結果であり、
政治家や官僚がこの現実を反省し、受け止める必要があるでしょう。

 

財政規律の問題

失われた30年の根本原因は無意味な財政規律。
反省を活かさず日本の官僚や政治家は、
「収入以上に支出しない」という考え方で、
未だに財政規律を健全化しようとしています。

しかしながら、この30年間でその方針が間違っていることが明確に示されていますが、
変更の予兆はありません。(政権交代があってもなお、変わらなかったのは残念でした)

私たちが正しい認識を持ち、広めることでしか解決しませんね。

 

まとめ

今回のメルマガでは、議案書をもとに
日本経済の現状と中小企業の経営環境について学びを共有しました。

企業が前向きに経営努力を続ければ、
その成果が自社に反映されるような豊かな社会を作りたいですね。

今回のメルマガが、皆様のビジネスの一助となれば幸いです。

次回の配信もお楽しみに!
今週もよろしくお願いいたします。

 

勘頭言

経営者の学びを実践に移す~経営者の変革と社員の主体性が織りなす中小企業の姿~

皆さん、こんにちは。
ハンズバリュー株式会社の島田慶資です。

定時総会のグループ討論に参加し、多くの気づきを得ました。
今回は「同友会での学びを自社の経営にどう活かすか」というテーマで議論を交わしました。
皆さまも、様々な学びの場に参加されていると思いますが、その学びを実際の経営に活かせているでしょうか?

討論では、多くの経営者が同友会の例会や全県行事で経営のヒントを得ているものの、
実践に移せていないという共通の課題が浮き彫りになりました。

なぜ実践できないのか。
その答えは、意外にもシンプルでした。

「経営者自身の人生観や人間性が根本から変わらなければ、行動に移せない」

つまり、表面的な学びだけでは不十分なのです。
経営指針書を作成しても、それを机の中にしまい込んでしまっては意味がありません。
では、どうすれば変われるのでしょうか?

変われた経営者からは、こんな声が聞かれました。

  1. 自分にプレッシャーをかける
  2. 変わらなければならない環境に身を置く
  3. 社員と共に「何のために」を徹底的に考え、共有する
 

上記の取り組みを通じて、経営者自身の人生観や価値観が変わったそうです。
つまり、経営指針を作成するだけでなく、
覚悟と自覚を持ち指針書をどう使い、どう伝えていくかが極めて重要です。

次に、討論は「社員の主体性をどう育むか」というテーマに移りました。
ここでも興味深い意見が出されました。

  • 社員の声をよく聞き、我慢強く待つことが大切
  • 社員にやらせて、支援し、結果を待つ辛抱強さが必要
  • 技術や仕組みよりも、社員の人間性を高めることが重要
 

しかし、ここで新たな疑問が生まれました。
「そもそも全ての社員が主体的である必要があるのか?」

この問いに対する答えは、中小企業の本来の姿を考えることで見えてきました。
中小企業は少人数で経営しています。
だからこそ、全員がメインプレーヤーとして力を発揮し、
お客様や地域に価値を提供する組織であるべきなのです。

書籍「人を生かす経営」にも表記があります。
社員の主体性が必要なのは、社員自身の人生や地域をより良くするためなのです。

同友会での学びを自社に活かすことの意義が明確になります。
経営者と社員が一体となり、それぞれが主役として主体的に努力し、
より良い人生を歩み、地域に貢献する。

これこそが、同友会が目指す中小企業の姿なのではないでしょうか。

皆さまも、自社の経営を振り返ってみてください。
様々な学びを実践に移せていますか?
経営者自身が変わる覚悟はありますか?
そして、社員一人一人が主体的に活動できる環境を整えていますか?

これらの問いに向き合い、実践していくことで、
きっと新たな企業発展の道が開けると信じています。
共に、中小企業らしい中小企業の経営の実現に向けて歩んでいきましょう。

また次回お会いしましょう。

ハンズバリュー株式会社
代表取締役・作家 島田慶資

 

実店舗に効く話

経営理念を戦略に落とし込む強力な思考法

定時総会で学んだ経営理念を戦略に
落とし込む思考法を共有させていただきます。

この内容が、皆様の経営に新たな視点をもたらすことを願っています🐈

 

 

優れた経営理念とは

皆様は、優れた経営理念とは
どのようなものだとお考えでしょうか?

自社の存在意義と独自性を明確に示し…
地域社会への有用性を表現し…
そして、従業員さんやその家族、
その他関係者さんとの関わり方が表現できているものだと考えます。

注意していただきたいのは、
これらは単なる経営者の主観で作られるものではないということ。

優れた経営理念を策定するためには、
徹底的な時代認識、現状認識、そして未来洞察が不可欠です。
そうすることで全ての関係者が理念の実現を目的とすることができる、
希望を持てる理念となりえます。

皆様の会社の理念は、このような要素を含んでいますか?

 

 

理念から戦略への落とし込み

さて、素晴らしい理念があっても、
それを実践できないという課題を抱えている
中小企業の方々も多いのではないでしょうか。

理念と実行計画の間にある溝を埋めるため、
今回はティスコ運輸の菅原社長が報告してくださった
「Who, What, How」の思考法をご紹介します。
3つの”W”から経営理念を具体的な戦略・戦術に変換します。

まず「Who」です。
皆様のお客様はどんな人で、何を求めているのでしょうか?
何に困っているのでしょうか。

次に「What」です。
お客様にどんな商品・サービスを求めているのでしょうか?
そして、その商品・サービスにはどんな良いことがあるのでしょうか。

そして「How」です。
どのように販売網を構築するのでしょうか?
売れる仕組みや理屈はどのように設計しますか?
また、どのように差別化を図るのでしょうか。

これらの問いに答えることで、
経営理念を具体的な戦略・戦術に落とし込んでいくことができるのです。

 

 

事例:物流会社の戦略転換

ここで、菅原社長の実践例をご紹介しましょう。
菅原社長は、自社を単なる物流会社と捉えていません。
お客様の経営戦略や目的達成のためのパートナーと位置づけています。

お客様は単に「物を運ぶ」ことを求めているわけではありません。
菅原社長は、物流サービスそのものではなく、
「お客様の目的達成を売っている」のだと考えています。

だからこそ、お客様の経営に積極的に関わり、
問題解決に貢献することで、価格決定権を持ち、
強靭な経営を実現しているのです。

皆様の会社でも、上記の視点で自社のサービスを見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

経営理念を戦略に落とし込む際には、
自社だけでなく、顧客や地域の最適化を図る視点が大切です。

「Who, What, How」の枠組みを用いて具体的な戦略を策定することで、
経営理念を実践し、強靭な経営基盤を築くことができます。

皆様の経営にも、ぜひこの思考法を取り入れてみてください。
そして、実践してみてどのような変化があったか、
ぜひお聞かせくださいね。

楽しみに待っています。

 

偏集考記

経営者の幸せとは?~学びと実践から見えてきた、真の企業発展の姿~

先日、宮城同友会で開催された中小企業家同友会全国協議会第56回定時総会にて、
有希化学株式会社の本間会長と本間社長のリレー報告を聴講しました。

「同友会の学びと実践で進化し続ける企業づくり」と題されたこの報告から、
多くの貴重な気づきを得ることができました。

皆さまは、経営理念を作成し、同友会で学んだことを実践しようとしても、
なかなか上手くいかないと感じたことはありませんか?

本間社長の報告では、同じような経験をしたそうです。
しかし、その原因は意外にもシンプルなものでした。
それは「関わり合いの不足」だったのです。

本間社長は、面談やコミュニケーション、飲食など、
さまざまな機会を通じて社員との関わりを深めていきました。
単なるコミュニケーションではなく、深い関わり合いを重ねることで、
社員一人一人の考え方や人生観、そしてその背景にある育ちや生活環境まで理解できるようになったそうです。

この学びを組織的に展開するために、本間社長は個人指針書を経営指針に組み込むことを考案しました。
個人指針書には、社員個人のやりがい、課題、目標設定、私的な願望などが記載され、
自身と相談者と共に作成します。

しかし、これを重荷に感じる社員もいたそうです。

ここで本間社長は「人を生かす経営」の原点に立ち返りました。
中小企業同友会の理念にある「社員を最も信頼できるパートナーと考え、
高い次元での団結を目指し、共に育ちあう教育を重視する」という言葉に、
改めて気づきを得たのです。

本間社長は、社員の自主性を引き出すことの重要性を強調しました。
自分で考えて行動すればワクワクする、だから主体的になる。

この気づきは、同友会で学ぶ「人を生かす経営」「人間尊重経営」の本質を表しているのではないでしょうか。

このリレー報告を聞いて、私は経営者の幸せとは何かを考えさせられました。

それは単に売上や利益を上げることではありません。
社員が自発的に行動し、喜び、成長し、成果を上げ、
そしてみんなで喜びを分かち合えるようなチームを作ること。
これこそが、同友会らしい経営者の幸せなのではないでしょうか。

皆さまも、自社の経営を振り返ってみてください。
社員との関わり合いは十分でしょうか?
社員一人一人の人生観や背景まで理解できていますか?
そして、社員の自主性を引き出し、共に成長できる環境を整えていますか?

これらの問いに向き合い、実践していくことで、
きっと新たな企業発展の道が開けるはずです。
共に、地方の中小企業らしい経営の実現に向けて歩んでいきましょう。

それでは、またお会いしましょう。
今日も一日、良い学びを。

ハンズバリュー株式会社の島田慶資でした。

 

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