顧客インタビュー|翁島温泉 玉の湯旅館

小規模宴会場を作ったことで、予約をお断りする機会が減り、売上約1.2倍に。 小さな引き出しが、大きな武器になりました

ハンズバリュー お客様に聞く

福島県耶麻郡猪苗代町の翁島温泉に佇む「玉の湯旅館」。同館の若旦那・塚原悠平様に、ハンズバリュー株式会社代表取締役・島田慶資による事業計画策定支援を経て、小規模事業者持続化補助金を活用した個室宴会場の新設について、その背景と効果を詳しく伺いました。

目次

施設名

翁島温泉 玉の湯旅館

お話を伺った方

若旦那 塚原悠平 様

所在地

〒969-3286 福島県耶麻郡猪苗代町磐根字本中島2336-7

TEL / FAX

TEL: 0242-65-2611 / FAX: 0242-65-2624

活用した補助金

小規模事業者持続化補助金

支援内容

事業計画策定支援

補助金申請サポート

旅館が抱えていた課題

− 今回、個室宴会場を新設された背景を教えてください。

当館では以前から、地元のお客様の小規模・中規模の宴会ニーズに対応するのが難しい状況でした。大きな宴会場はあるのですが、8名から10名程度の小さなご法事や会合には大きすぎて、ちょっと使い勝手が悪かったんです。

そのため、少人数の予約をお受けするのを躊躇してしまうこともありましたし、「ごめんなさい」とお断りすることもありました。また、大きな宴会場を使ってしまうと、片付けや準備に時間がかかり、同日に複数の組を受け入れるのが難しいという問題もありました。「なんとかしたい」とは思いつつも、具体的にどう動けばいいのか、なかなか踏み出せずにいました。

ハンズバリューとの出会いと事業計画の策定

− ハンズバリューの島田さんに相談された経緯を教えてください。

島田さんには、以前から猪苗代商工会さんを通じてご支援いただいておりました。当館の経営状況や日々の運営の課題をよく理解してくださっている方でしたので、小規模な宴会の受け入れに困っているという話も自然とご相談することになりました。

− 島田さんからは、どのような支援があったのですか。

まず、当館の現状をじっくりヒアリングしていただきました。大きな宴会場だけでは少人数の予約を取りこぼしていること、同日に複数組の対応ができないことなど、私たちが漠然と感じていた課題を、島田さんが整理してくださいました。
その上で、「個室の小宴会場を新設すれば、これらの課題を一気に解決できる」という具体的な方向性を示していただきました。ただ、当館は小規模な旅館ですから、工事の費用をすべて自己負担するのは簡単ではありません。そこで島田さんから「小規模事業者持続化補助金を活用しましょう」とご提案いただいたんです。
補助金を申請するには事業計画書が必要ですが、自分たちだけではどう書けばいいのか正直わかりませんでした。島田さんには、当館の強みや地域のニーズを踏まえた事業計画の策定を一緒に進めていただきました。小宴会場をつくることで、どのようなお客様にどう使っていただくのか、売上にどうつながるのかといったことを、具体的な数字も含めて計画書に落とし込んでいただきました。おかげで、無事に補助金の採択をいただくことができました。

補助金を活用した個室宴会場の新設

− 実際にどのような宴会場を作られたのですか。

事業計画に基づいて、個室の小宴会場を新設しました。8名から最大16名まで収容できる作りで、10名前後がちょうど良い規模感です。事業計画の段階で島田さんと一緒に検討した通り、地元のお客様の小規模・中規模の人数にぴったり対応できるサイズ感に仕上がりました。

工事は2024年9月から10月にかけて行い、11月から本格稼働を始めました。イメージ通りの仕上がりで、補助金を活用できたおかげで自己負担を抑えながら実現できたのは大きかったです。

個室宴会場の具体的な活用方法

− 新設した個室宴会場は、どのように活用されていますか。

主に3つの使い方をしています。まず、1つ目は小さなご法事や会合です。8名から10名程度の小規模なご法事や地元の集まりに、ちょうどいいサイズ感です。これはまさに事業計画で想定していたメインの用途です。

2つ目は、地元の会議や会合の場としての利用です。実は、父がこの地区の組合長をやっておりまして、地元の公民館は夏はエアコンがなかったり、テーブルがなかったりと不便な点があるので、「もうめんどうくさいからうちで会議しちゃおうよ」という形で、小さな会合や会議を開いています。これは計画時には予想していなかった嬉しい副次的効果ですね。

3つ目は、宿泊のお客様への個室食事の提供です。4名から8名のグループでお越しのお客様には、余裕があれば「個室でお食事いかがですか」とご提案できるようになりました。2名様だと少し広すぎるのですが、4名以上のグループにはちょうどいい空間です。うちは夕食に力を入れているので、個室でのお食事はその強化の一員になっているのではないかという手応えがあります。

導入の効果と成果

− 個室宴会場を作ったことで、どのような変化がありましたか。

一番大きかったのは、少人数の予約も躊躇なく受けられるようになったことです。以前は「ごめんなさい」とお断りすることもあったのですが、今はちょっと無理してでも入れられるなという手応えがあります。予約をお断りする機会がぐっと減りました。
それから、同時に2組お受けしたり、時間をずらして、2組連続でお受けしたりということができるようになりました。大きな会場を触らずに済むので、片付けもそのまま置いておいて後でいいじゃん、という使い方もできるようになりました。人手が足りない小規模旅館にとって、これは非常にありがたいことです。

− 売上への影響はいかがですか。

肌感覚ではありますが、全体の売上は約1.2倍は出ていると思います。小グループの宴会予約については、2倍とまでは言いすぎですが、かなりの増加実感があります。島田さんと一緒に策定した事業計画で見込んでいた効果が、しっかり実感として現れています。

楽天トラベルの評価もほぼ5点で固められている状況です。稼働率は確実に上がりました。

導入を振り返って

– 今回の取り組み全体を振り返って、いかがですか。

すごく良かったと思っています。作ってよかったなと素直に感じています。

「小さな引き出し」ができたというか、「小さな武器」が手に入ったという感覚です。大きな投資ではないけれど、地元のお客様への対応力が格段に上がりました。宿泊のお客様への提案の幅も広がり、全体として回っているなという実感があります。

– ハンズバリューの支援についてはいかがでしたか。

島田さんには大変お世話になりました。私たちが漠然と「なんとかしたい」と思っていた課題を、事業計画という形で具体化していただき、補助金の活用までスムーズに導いてくださいました。自分たちだけでは、補助金を使うという発想自体がなかったかもしれません。事業計画の策定から申請まで一貫してサポートしていただけたので、安心して取り組むことができました。

同じように小規模な宴会場の課題をお持ちの旅館さんには、ぜひおすすめしたいです。小さな投資でも、事業計画をしっかり立てて、補助金を賢く活用すれば、経営は確実に良くなると実感しています。

※ 本記事は、2025年1月に実施した電話インタビューを基に作成しています。

※ 売上効果はお客様の肌感覚に基づくものであり、必ずしも同様の効果を保証するものではありません。

導入効果まとめ

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