皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
※社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!!著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。
メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)
目次
独り言コーナー
❶水戸プラザホテルにて同友会の全国大会が開催されました。2日間、しっかりと勉強させていただきました。関わってくださいました皆様に感謝しています。
❷8月31日が決算でした。全力で駆け抜けた1年でした。会計的には利益・現金がもっとも重要であることは承知しておりますが、会社としては売上が最も尊いと考えています。社員さんとその家族、協力会社さん、みんなの力を合わせて獲得できた数字だからです。感謝しています。新しい期もさらなる挑戦をします。
❸沖縄同友会の宮城代表理事から「同友会には励まし合える仲間が居る」と教わりました。そうだ、当社の指針発表会を全国の仲間にZoomで見てもらうのはどうだろう?と考えました。来年の発表会に狙いを定めてみます。
❹YouTube撮影をしました!編集が追いついていませんが、現在8本ほどストックがあります。どんな反応があるのか楽しみです。
❺坊やが一人でお風呂に入るようになりました。プールの延長のように楽しんでいるようです。出来ることが急速に増えているので毎日が驚きです。なお、妻は自身のお風呂タイムが気ままに取れるようで大満足しています。
島田の気になるニュース
❶興味深くないですか。結果として入社してから3年以内の離職率は高いと言われていますが、入社したばかりのタイミングでアンケート取れば定年まで働きたいとのこと。勤務時間が「我慢の8時間」になるのか「成長を実感できる8時間」になるのか。そこが分岐点になろうかと考えています。
Z世代は“転職ありき”じゃなかった!?「定年まで1社で働きたい」が7割に増加【JMA調べ】
❷アメリカでプログラミング人材に就職難が襲っているようです。たしかに生成AIが優秀なのでエントリーレベルは代替されても不思議ではありません。しかしながら、コーダーと呼ばれるプログラミングの専門人材の話。戦略立案や企画策定、現場での調整役などシステム開発には人間的な部分が相当あるので全部は置き換わらないと思いますが、いかがでしょうか。
アメリカのプログラミング人材に「AI就職氷河期」。コンピューター専攻の失業率は最悪レベル
❸「入社直後で仕事内容」や「社風、社員の雰囲気」がわかるのか?と疑問ですが、なにか感じるところがあるのでしょうか。どう捉えたら良いのでしょうね。
新入社員に聞く就活をやり直すとしたら重視すること 3位「社風や社員の雰囲気」28.0%、2位「給与」40.9%、1位は?
❹国政選挙で結果が出ているのでアンケートに意味はないと思います。確かめてみたいなら、もう一度総選挙やってみたらいかがでしょうか。自民党・公明党が勝つ見込みはないと思いますが…。
「石破首相続投 賛成多数」 年齢補正で賛否逆転 高齢者に偏った世論調査にNHK「課題と認識」
❺行政の仕事を正攻法だけでは獲得出来ませんでした。実施者が事実上決まっている場合や原価割れを前提とした入札など理不尽極まりなかったです。このお話のコンサルは悪者ですが、そう考えてしまうのもある種理解できます。
「行政機能をぶん捕る」 地方創生コンサルの発言が突きつける課題
【今週の経済入門】ガソリン減税の行方は?~税金の本当の役割を考える~
皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

最近、車のガソリン価格がなかなか下がりませんね。先日、後輩のハナコと車で移動していた際も、ガソリンスタンドの価格表示を見て、「この値段、なんとかなりませんかね…?税金を少しでも安くしてくれればいいのに」と、ハナコがため息をついていました。
実は今、まさにそのガソリン税を巡って、国会で大きな議論が巻き起こっています。本日は、この「ガソリン税」の問題から、国の財政や税金のあり方について、皆様と一緒に考えてみたいと思います。
本日のテーマ『ガソリン減税、なぜ進まない?~「財源」の不思議~』
現在、ガソリン価格には「暫定税率」と呼ばれる本来は一時的だったはずの上乗せ分の税金がかかっています。この「暫定税率」を廃止すれば、私たちのガソリン代の負担は軽くなるはずですが、議論はなかなか前に進んでいないようです。
「減税の代わりの新しい税金が必要?」
報道によると、政府・与党は「暫定税率を廃止するならば、それに代わる新しい恒久的な財源が必要だ」という立場を崩していません。そして、その代替案として、車の走行距離に応じて課税する「走行距離課税」といった、新たな税金の導入も検討されていると言われています。
その理由として、「道路や橋、トンネルといった社会インフラの維持・補修にはお金がかかる。その財源を確保する必要がある」と説明されています。
「なるほど…道路を使う人がその費用を負担するのは、ある意味、筋が通っているような気もしますけど…」と、ハナコも少し納得した様子です。 しかし、ここで少し立ち止まって考えてみたいのです。本当に、インフラ整備のお金は「税金」でなければならないのでしょうか?
インフラ整備の財源は「建設国債」では?
実は、日本の法律(財政法)では、道路や橋といった後世に残る公共インフラを整備するための財源は、原則として「建設国債」を発行して賄う、と定められています。
これは「将来の世代も利用するインフラなのだから、その建設費用は今の世代の税金だけではなく、将来の世代にも国債という形で公平に負担してもらおう」という考え方に基づいています。
そう考えると「インフラ整備のために、まず税金での財源確保が必要だ」という議論は、少し話がすり替わっているのではないか、という見方もできるかもしれません。本来は国債で賄うべきインフラ整備の費用を、なぜか新しい税金で、という話になっているからです。
私たちに問われる「選択」の重要性
「えっ、じゃあ、法律で決まっていることと、今議論されていることが違うんですか?」とハナコも驚いています。
このガソリン税を巡る一連の議論は、私たち国民にとって非常に大切なことを教えてくれているように思います。 それは、政治家が語る言葉の背景にある、国の基本的なルールや仕組みを私たち自身が理解しておくことの重要性です。
「財源がないから増税する」「新しい税金が必要だ」といった説明をそのまま受け入れるのではなく「その財源は本当に税金でなければならないのか?」「法律ではどうなっているのか?」と一歩踏み込んで考える視点を持つことが、より良い社会を築く上で不可欠なのかもしれません。
選挙で私たちの代表を選ぶ際も、候補者一人ひとりがこうした国の仕組みを正しく理解し、国民のために誠実な議論をしてくれる人物なのかどうか。 私たち自身の目で、吟味に吟味を重ねて判断しなければ、その結果は回り回って私たちの暮らしに直接跳ね返ってきます。
政治のニュースは時として、自分とは関係のない遠い世界の出来事のように感じられるかもしれません。しかし、その一つ一つの議論が、私たちの生活やビジネスに深く繋がっています。
ハンズバリュー株式会社としても、皆様が社会の動きを正しく理解し賢明な判断を下すための一助となるよう、これからも情報提供を続けてまいりたいと考えております。
それでは、次回もお楽しみに! 今週もどうぞよろしくお願いいたします。
【“勘”頭言】「難しい」という言葉の罠とは?課題発見こそが成長の始まり
皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。
先日、中小企業家同友会の全国大会である「第9回経営労働問題全国交流会in茨城」に参加してまいりました。そこでの大きなテーマの一つは「自分の掲げた志から逃げないこと、やり遂げることの重要性」であり、私自身も多くの学びを得る貴重な機会となりました。
本日はその中での、ある言葉を巡る深い気づきを共有させてください。
グループ討論の時間、ある参加者の方から「経営指針書の実践が難しい」という問題提起がありました。島田は、その「難しい」という言葉が具体的に何を指しているのか、つい深掘りしたくなりました。
「指針書にできないことを書いているのでしょうか、それとも理想が高すぎるのでしょうか」と。
その方のお話では「指針書に掲げた理想通りの経営が、なかなかできない」ことを「難しい」と表現されているようでした。その瞬間、私は一つの提案をせずにはいられませんでした。
「それは『難しい』のではなく、『課題が見つかった』と捉え直してみてはいかがでしょうか」と。
「難しい」という言葉で思考を止めてしまう限り、そこから一歩も前に進むことはできません。それは、理想と現実のギャップから目をそらし、思考停止に陥ってしまう悪い言葉です。
しかし「課題が見つかった」と捉え直した瞬間、景色は一変するでしょう。
それは失敗ではなく、自社をもう一段階上へと引き上げるための具体的な「次の一手」が見つかったということです。理想に近づくための貴重なヒントを発見できた喜ばしい瞬間なのです。
このやり取りは、私自身に鋭く突き刺さるものでした。
言葉一つで、物事の捉え方がこれほどまでに変わるのかと改めてはっとさせられたのです。そして自問しました。
「私自身、日々の経営の中で『難しい』という言葉を使い、問題から目をそらしてはいないだろうか」と。「人と真剣に向き合うことから、逃げてはいないだろうか」と。
経営指針の実践はすなわち、人と向き合うこと。
理想通りにいかないことばかりです。しかし、それを「難しい」と片付けてしまうのは、あまりにもったいない。むしろ、そこにこそ成長の種が眠っているのですから。
私たちが無意識に使う言葉は、私たちの行動と思考を規定します。「難しい」と感じた時こそ一歩立ち止まり「ここに解決すべき課題が見つかった」と喜び勇んで向き合っていく。その姿勢こそが、掲げた志から逃げず、やり遂げる力に繋がっていくのだと、今回の全国交流会で深く学ばせていただきました。
今週も皆様にとって、実り多き一週間となりますように。
今週もよろしくお願いします。
【実店舗に効く話】「値上げしかない…でも心苦しい」社長様へ。
利益を守り、未来を変える“1%”の魔法
皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。
9月に入り、朝晩の風に少しだけ秋の気配を感じるようになりましたね。とはいえ日中はまだまだ残暑が厳しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
最近、スーパーに行くと「また値段が上がってる…!」と、思わず商品の前で立ち止まってしまうことが増えました。皆様の会社でも、昨今の国際情勢からくる原料や仕入れ価格の高騰が、いよいよ無視できない影響となって表れているのではないでしょうか。
「このままでは利益が出ない…どこかのタイミングで値上げをしないと、事業の継続が難しい…」
そんな切実な悩みを抱えながらも、「いつもお世話になっているお客様に、どう切り出せば…」と、胸を痛めている社長様も少なくないはずです。
今回は、そんな皆様と一緒に、この苦しい状況を乗り越えるための「利益の考え方」について、勉強してみたいと思います!
❶「残った利益」を数えるより、「欲しい利益」を先に決めちゃおう!
「値上げ」というと、どうしてもお客様への負担を考えてしまい、話が前に進みにくくなりますよね。
そこで、一旦「値上げ」という言葉から離れて「そもそも、毎月いくらの利益が欲しいんだっけ?」という視点から考えてみませんか?
多くの場合、「売上から費用を引いて、これだけ利益が残った」と考えがちですが、これを逆転させるんです!
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まず「欲しい利益」を決める!(例:100万円)
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次に「固定費(家賃や人件費など)」を足す!(例:300万円)
→ すると、「絶対に稼がなければならない粗利」が見えてきます。(100万+300万=400万円)
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最後に「粗利率」で割る!(例:50%なら0.5で割る)
→ すると、「目標にすべき売上高」が計算できます!(400万÷0.5=800万円)
どうでしょう?「今の売上で利益はいくら?」と考えるより「利益を100万円残すために、売上800万円を目指そう!」と考える方が、ずっと前向きで、具体的な目標設定がしやすくなると思いませんか?😊
❷利益が生まれるライン「損益分岐点」を知ろう!
もう一つ、知っておくと心が楽になるのが「損益分岐点」です。
これは「売上と費用がちょうどトントンになって、利益が0円になる売上高」のこと。つまり、ここを超えれば黒字になる!というラインです。
計算はとっても簡単!
【固定費 ÷ 粗利率】
例えば、固定費が30万円、粗利率が50%なら、損益分岐点は60万円。まずは、このラインを超えることを目指せば良い、とシンプルに考えられます。
❸未来を変える「1%シミュレーション」の魔法!
「でも、目標売上なんて言われても、そんな簡単に売上は上がらないよ…」
そうですよね。ではたった「1%」で考えてみましょう!
仮に、あなたのお店の売上が100円、原価が60円、経費が30円で利益が10円だったとします。
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売上を1%UP!(100円→101円)
→ なんと、利益は 10.4円 に! 【4%もUP】 します!
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原価を1%削減!(60円→59.4円)
→ なんと、利益は 10.6円 に! 【6%もUP】 します!
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経費を1%削減!(30円→29.7円)
→ なんと、利益は 10.3円 に! 【3%もUP】 します!
見てください!売上・原価・経費、どこでもいいので「たった1%」改善するだけで、利益は思った以上に大きく変わるんです!業種業態でシミュレーション結果は大きく変わります。上記のような小売業に近いビジネスモデルだと仕入れや材料費といった「原価」を少し工夫することが、一番効果が大きくなります。
自社の数字で実験してみることをお勧めします!😊
❹さあ、あなたの会社の「1%」を見つける作戦会議を!
ここまで分かれば、あとは行動あるのみです!
まずは、自分たちの会社の「強み」と「弱み」を書き出してみましょう。
強み
- 地元で有名
- リピーターさんが多い
- 技術力が高い…
弱み
- 人手不足
- 仕入れコストが高い
- 新しいお客さんが少ない…
そして、この強みと弱みを眺めながら「うちの会社なら、どこで1%の改善ができそうか?」と、チームみんなで作戦会議を始めてみませんか?
小さな一歩が、会社を救う!
原料高騰、賃上げ…厳しいニュースばかりで、心が折れそうになる日もあるかと思います。
でも、漠然と不安を抱えるのではなく、こうして数字と向き合い、「たった1%」の改善点を探すことから始めてみませんか?その小さな一歩の積み重ねが、必ず会社の未来を大きく変えるはずです。
「うちの損益分岐点ってどう計算するの?」「原価を下げる具体的な方法が知りたい!」
そんな時は、ぜひ私たちハンズバリューにご相談ください!皆様の会社の状況に合わせた、具体的な作戦会議を一緒にさせていただきます!
ぜひご参考ください。
【偏集考記】「都合の良い場所」に逃げていないか?
~新年度の決意を込めて~
経営者との討論から
ハンズバリュー株式会社の変革者・作家の島田慶資です。
先日、山形県内で高名なベテラン経営者の方と面談させていただく貴重な機会をいただきました。その対話の中で、特に島田の胸に突き刺さったのは、ある問いかけでした。
「苦境に陥った中小企業の経営者には、ある共通の行動が見られる。何かに似ていると思わないか?」と。
苦しい時ほど逃げ込みたくなる「都合の良い場所」
その方がおっしゃりたかったのは厳しい現実に直面した経営者ほど無意識に「自分にとって都合の良い環境」に身を置きたがる傾向がある、ということでした。
例えば、自社の業績とは直接関係のない社会貢献活動や、経営者団体の交流会などに過度にのめり込んでしまう。その心の奥底には「会社の苦しい現実から、一時でも逃れたい」という願望や「この場にいれば、今の自分を認めてもらえる」という自己承認欲求がある。場合によっては、そこで得た役職を全うすることで自社の問題から目を背け、責任を果たしている気になってしまう…。
自社が苦境に陥った時、どうしても心が弱くなってしまうのは、人間として仕方のないことかもしれません。
しかし、厳しい現実から目をそらし、自分にとって居心地の良い場所に身を置いたとしても、目の前の問題は何一つ解決しないのです。
「自分は今、何かに言い訳をしていないだろうか?」
そのベテラン経営者の言葉は自身の胸に手を当て、深く自問自答する時間となりました。
新年度の始まりに誓うこと
私たちハンズバリュー株式会社は、8月決算を終え、9月1日より新しい年度を迎えました。
今期も、賃上げへの対応、働き方改革の推進、そして高騰し続けるエネルギー価格など、経営課題は山積しています。
私たちの使命は、お客様の「変革パートナー」であることです。
私たちが厳しい経営環境に身を置いているのと同じように、いやそれ以上に、お客様もまた、厳しい環境の中で日々奮闘されています。そのお客様の変革パートナーであり続けるためには、まず何よりも、私たち自身が変わり続けなければならないのです。
だからこそ、私は新年度の始まりにあたり、強く決意しました。言葉だけでなく異常な実行力をもって自らの変革を断行します。そして、その姿を通じて、お客様に、そして同友会の仲間たちに「自分たちもやれる」という勇気を与えられる存在になります。現実から決して目をそらしません。
自分のため、自社のため、従業員さんとその家族のため、そして地域社会のために変革を断行し、未来を変えていきます。今期もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。