皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。
※社内で回覧していただいているお客さまがいらっしゃいました。ありがとうございます!!著作を明記していただけるのであれば、自由に配布ください。
メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)
目次
独り言コーナー
❶小泉進次郎VS高市早苗は盛り上がりましたね。高市早苗の初の女性総理になろうかと思います。期待しております。
❷YouTubeチャンネルの登録者数が500人を突破しました!皆様のご協力に心から感謝いたします。今後も継続して配信を頑張ります。 コンサル系動画について、数多くの成功事例と失敗事例を研究した結果、「一次情報」「速報性」「女性アシスタントの起用」が重要な要素だとわかりました。 正しい情報を発信するだけでは視聴していただけません。。。
❸山形県中小企業家同友会の「経営指針をつくる会」プレ発表会に参加しました。中期経営方針と計画の違いについて改めて考える機会になりました。 方針とは「道の歩き方」であり、計画とは「道を歩く順序や過程」です。夢に向かって方針と計画はどうなんだと、受講生(と自分自身)に問いかけました。学びですね。
❹読書の秋ですね。岩波新書「ピーター・ドラッカー「マネジメントの父」の実像 」を取り寄せて読んでみました。 「天使が経営を行っていても、利益に関心を持たざるを得ない」と述べております。あらゆる不条理が押し寄せてくる激変の時代ですが、それでも利益が重要ですね。
❺坊やが誕生日(11月14日)を待ち遠しく感じているようです。「あと40回くらい寝たら誕生日だよ」と言うと、指を折って1から数えて「長っ」との反応が。 誕生日までの日数を数えることが出来て、かつ自分の考えを感情的に伝えることが出来るようになっています。幼児から子供に成長しているように感じました。
島田の気になるニュース
❶中小企業家同友会の広浜会長が登壇。中小企業の立場を明確に伝えてくださっています。中小企業家同友会が経済団体としての評価が高まっていることに誇りを感じます。
最低賃金1500円の功罪 政労使の連携で効果的な支援策を・長崎幸太郎氏/広浜泰久氏/首藤若菜氏/永島智子氏
❷中小企業成長加速化補助金も同様でしたが、ちょっと露骨すぎませんかね?関東圏(特に東京)が圧倒的に採択件数が多い。稼げる企業に集中投資しようと安直な考えが見えて透けます。
「中小企業新事業進出補助金」第1回公募補助金交付候補者が採択
❸純度100%の生成AIで作ったミュージックビデオ。音楽やアニメは勿論、背景も全て生成AIです。単独で長編アニメーションを作れる土台ができました。 予言します。監督だけのアニメプロダクションがメガヒットをだす時代がもうすぐやってきます。
Lazy talk – AI-generated Music Video (クリックで動画が再生します)
❹社会保険を無視して賃上げすれば働く時間が短くなるだけで収入アップには繋がらないのは当然。結果、我々庶民の生活は苦しくなるばかり。高市早苗さんには改革をお願いしたいです。
北海道の最低賃金1075円へ…働く時間を減らして「年収130万円以内」で人手不足に拍車の懸念も 立場で異なる「うれしい」「苦しい」リアルな声
❺運動を継続できている自分としては、とても励まされる記事。毎日歩くだけでも健康寿命は延びるはずですね。
せっかく運動しても痩せなければ意味なしは「間違い」、定期的に運動すると脂肪が健康的なものになることが研究で判明
【今週の経済入門】高市新総裁誕生!どうなる?私たちの暮らしと日本経済
皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

先週末、令和7年10月4日(土)に行われた自民党総裁選をご覧になりましたか? 当初、メディアでの下馬評は明らかな敗北ムードでしたが、すべての予想を覆して高市早苗さんが選出された瞬間、私は後輩のハナコと思わず手を取り合って喜んでしまいました。
「やりましたね、先輩! 日本で初めての女性総理大臣が誕生するかもしれないなんて、歴史的な瞬間ですよ!」とハナコも大興奮です。 確かに、首都・東京都の知事も女性ですし、長年課題とされてきたジェンダーギャップの解消に向けて世界に示す大きな一歩になるかもしれません。
さて本日は、この歴史的な新総裁である高市早苗さんがどのような経済観を持ち、私たちの暮らしをどう変えようとしているのか、過去の発言などをもとに政策の骨格を皆様と一緒に見ていきたいと思います。
本日のテーマ『高市新総裁が掲げる「サナエノミクス」を読み解く』
高市新総裁は、安倍晋三元総理の後継者と認識されており、その経済政策の根幹もアベノミクスの継承・発展を目指すものと考えられています。 その核となるのが「責任ある積極財政」という考え方です。
「責任ある積極財政」とは?
「なんだか難しそうな言葉ですね…」とハナコも言っていましたが、これは「国がもっと積極的にお金を使って国内の需要を生み出し、国民の雇用や賃金アップを後押しすべきだ」という考え方です。
これまでのような「財源がないからできない」という発想ではなく、国債発行なども含めて、まずは国民生活を守り経済を成長させることを最優先するという力強い意志の表れと見ることができます。
具体的には、過去の発言から以下のような政策が挙げられています。
- 物価高・生活支援策:
ガソリン税・軽油税の暫定税率廃止や、自治体向けの交付金拡充など、国民生活を直接支援する施策。 - 中小企業・農林水産業への支援:
経営難に苦しむ赤字の中小企業や農家の方々にも補助金などをスピーディーに届け賃上げや雇用を守る支援。 - 日銀との関係性:
手段は任せるが目標は共有するとの至極まともな方針について言及。 - 税制:
消費税減税も否定しない姿勢を見せつつ、中低所得者層向けの「給付付き税額控除」の導入検討にも言及。
期待と見守るべき課題
こうした力強い政策には「今度こそ日本経済は変わるかもしれない」という大きな期待ができます。 長引く物価高に苦しむ私たちにとって、生活を直接支援する具体策が示されている点は心強いです。
一方で「本当に実現できるのか」「注意すべき点はないのか」と、冷静に見守る声も上がっています。
例えば、組閣人事を見ると財務省に近い立場で財政規律を重視する考え方を持つとされる鈴木俊一氏が、党の要職である幹事長に就任しております。 当然「本当に大胆な積極財政が実行されるのか」と懸念する声があがっています。
また、減税策として検討されている「給付付き税額控除」についても 「制度が複雑で分かりにくい」 「一時的な給付でごまかすのではなく、恒久的な消費税減税や社会保険料の減免といった、直接的で分かりやすい対策を」 といった意見も根強くあります。
「なるほど…。安倍元総理の後継者というだけでは安心できない、これからが本当の勝負どころということですね」とハナコも真剣な表情です。
初の女性総理となるかもしれない高市新総裁の誕生は、日本にとって大きな、そして希望の持てる転換点です。
しかし、その手腕が本当に問われるのはこれから。 私たちの暮らしが本当に豊かになるような、力強く、そして国民に寄り添った政策が実行されるのか。その一点を、私たちはしっかりと見守っていく必要があります。
ハンズバリュー株式会社としても、新しい政権の経済政策が日本経済、そして皆様のビジネスにどのような影響を与えるのか、引き続き注視してまいります。
それでは、次回もお楽しみに! 今週もどうぞよろしくお願いいたします。
【“勘”頭言】ノーベル賞に学ぶ「本質の見抜き方」経営を革新する4つの教訓
皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。
先日、2025年のノーベル生理学・医学賞を大阪大学の坂口志文(さかぐち しもん)特任教授が受賞されるという、大変喜ばしいニュースが飛び込んでまいりました。お祝いを申し上げます。
坂口先生の受賞理由は「制御性T細胞」の発見と、その働きの解明です。免疫が暴走して自分自身を攻撃してしまうのを防ぐ「ブレーキ役」の細胞を見つけ出したという、免疫学の常識を覆す画期的な成果です。 (島田が患っている乾癬も自己免疫疾患のひとつ。治ってほしい。)
今日は、この世界的な偉業から私たち経営者が学ぶべき成功の要因とは何かを皆様と一緒に深く考えてみたいと思います。
経営に活かすべき4つの教訓
坂口先生の成功の軌跡は、分野こそ違えど、経営の本質に通じる数多くの教訓に満ちています。
1. 本質を見抜く洞察力
免疫の研究が、異物を攻撃する「アクセル」機能にばかり注目していた時代に、坂口先生は「ブレーキ」の存在を疑い、その正体を探求しました。
表面的な現象に惑わされず、まだ誰も注目していない隠れた要素…つまり問題の根本原因を探る視点は、複雑な経営課題の核心を突き止める力に直結します。
2. 緻密な実証と現場検証
坂口先生は、特定の細胞を取り除いたマウスが自己免疫疾患を発症するという事実を実験によって粘り強く証明しました。
経営においても同様に実際のデータや現場の状況を厳密に確認し、計画と結果を繰り返し検証する地道な作業こそが、成功の揺るぎない土台となるでしょう。
3. 粘り強い挑戦と失敗の克服
「制御性T細胞」の発見は、1995年に発表されるまで、長い年月の試行錯誤と時には周囲からの批判もあったと聞きます。
それでも諦めずに研究を続けたその姿勢は、私たちにイノベーションの本質を教えてくれます。 短期的な成果が出なくとも、信念を持って挑戦を続ける粘り強さこそが、革新的な事業やサービスを生み出すのではないでしょうか。
4. 異なる視点を持ち、新しい枠組みを模索する 「免疫にはアクセルがあるなら、ブレーキもある」。 この新しい視点が、自己免疫疾患やがん治療に新たな道を拓きました。
既成概念や業界の常識に囚われてはいないでしょうか。常に異なる視点を持ち、新たな事業モデルや組織運営のあり方を模索する柔軟性こそが、企業の成長に不可欠だと考えます。
長期的視点の重要性
上記の教訓は、日々の経営のあらゆる場面で応用できるはずです。 そして、坂口先生の偉業は、私たちに最も重要な問いを投げかけています。
「私たちは、日々の利益追求に追われるあまり、会社の未来を創るための基礎研究や地道な努力を疎かにしてはいないだろうか」と。
長期的な視点に立ち、粘り強く本質を追求し続けること。 ノーベル賞という輝かしい成果は、その重要性を改めて私たちに気づかせてくれます。
今週も皆様にとって、実り多き一週間となりますように。
【実店舗に効く話】【実例公開】BtoB企業が1ヶ月で登録者を20倍(24人→500人)にしたYouTube戦略とは?
皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。
先日、実家の母から「お魚くらい捌けて料理できるようになっておきなさい」と言われまして…スーパーでアジを一匹買ってYouTube動画を見ながら「鯵のなめろう」を作ってみました! 日本酒と一緒にいただいたのですが、これがなかなか良いお味で!…と、ここまでは良かったんです。
問題はその後の後処理。 内臓や頭などの生ゴミを冷凍保存しておいて捨てる直前に密閉袋に入れるべきですね。 しかしながら、うっかり普通のビニール袋に入れて保管してしまいまして…。数日後あの強烈な匂いときたら…!😭
さて、私のお料理失敗談はさておき、本日はYouTube動画を使った「情報発信」について、皆様と一緒に考えていきたいと思います。
約1ヶ月で登録者500人超え!ハンズバリューYouTube急成長の裏側
YouTubeチャンネル「島田慶資のよい経営者になろうチャンネル」は、9月から本格運用をスタートし約1ヶ月でチャンネル登録者数が当初の24人から500人を超えるまでに急成長することができました!これもひとえに、皆様のご協力のおかげです。本当にありがとうございます!この急成長の裏には、私たちなりのたくさんの気づきや学びがありました。
先日も、建築業を営む女性経営者の誠子社長様から同じようなご相談をいただいたので、当社の事例をもとにお話しさせていただきました。
誠子社長様:
「ハナコちゃん、うちもYouTubeチャンネルを運用しているんだけど、なかなかチャンネル登録者数も再生回数も伸びないんだよね。ハンズバリューさんのチャンネル、うまくいってるみたいだけど、どんなところに気をつけているのか教えてほしいな!」
なるほど!誠子社長様、ありがとうございます。 女性目線の使いやすい注文住宅を建てられている誠子社長のお悩み、よく分かります。
当社のYouTubeチャンネルが意識しているキーワードは、大きく分けて3つあります。
- 全社一丸体制
- 数は追わない、質を追うこと
- 動画の品質(単なる編集技術ではない)
一つずつ、丁寧にご説明させてください!
1.全社一丸体制:みんなで「良い動画」を育てる
当社のYouTube動画は、多くの従業員さんと外部のプロの協力体制で成り立っています。
動画の編集は外部の専門家、登壇者には社長と女性アシスタント、そして動画の「シナリオ作成」から「社内での確認」、編集後の「全員での最終チェック」まで、全社一丸となって取り組む体制ができています。
YouTube動画は、たくさんの人の目に触れるもの。 一人で判断したりチェックしたりするのではなく「これで本当に伝わるか?」「気づきや学びがあるか?」といった多角的な視点を取り入れることで、より質の高いコンテンツを生み出すことができます。失敗や反省点も共有しやすくなるんです。
2.数は追わない、質を追うこと:「誰に見てほしいか」を明確に
当社のYouTubeチャンネルが最も重視しているのは、再生回数やチャンネル登録者数といった「数」ではありません。あくまで、最終的な「お問い合わせ数」にフォーカスしています。
なぜなら、私たちのターゲットは「経営者」もしくは「経営に対する決定権を持っている方」だからです。この「誰に見てほしいか」を明確にすることで、動画作りの方向性がブレなくなります。
例えば、「業界の闇を暴く系」の動画や視聴者を不安にさせるような過激な内容は、確かに再生回数を稼ぐかもしれません。 しかし、それは「情報収集の初期段階」のお客様を引き寄せる可能性が高く、私たちが最終的に獲得したい「比較検討段階」のお客様とは異なる場合が多いのです。
私たちは、お問い合わせ獲得というゴールから逆算して「比較検討段階のお客様が本当に知りたい情報とは何か?」を全社一丸で考え、ネタを企画し、投稿しています。
3.動画の品質:面白さの秘密は「一次情報」と「誰に話すか」
「動画の品質」というと高度な編集技術を想像されるかもしれませんが、それだけではありません。 もちろん編集技術はあれば越したことはありませんが、いくら編集が素晴らしくても話している内容が面白くなければ意味がないのです。
では、「面白さ」とは何か?私たちの結論は、以下の3点です。
- 一次情報であること:
他のどこでも手に入らない、あなただけの情報であること。 - 速報性があること:
タイムリーで、今知りたい情報であること。 - 「誰が見てくださっているか」を意識すること:
当社のYouTubeチャンネルの視聴者は、100%が40歳以上の男性です。男性経営者が島田の話を延々と見続けるのは、体力がいりますよね。そのため女性アシスタントを置くことで、視覚的な明るさや柔らかさも提供し、動画を継続して見てもらいやすくなるという判断をしています。
最も重要なのは、固有の体験に裏打ちされた一次情報からお客様の問題解決に繋がる方針を打ち出すこと。 そうすることで、視聴者の方々は「この動画を見て満足した!」という深い満足感を得てくださると考えました。
繰り返しになりますが、従業員がドッキリを仕掛けるような動画は認知度向上には有効かもしれません。 しかし、当社のような「高額商材」を扱うBtoB企業においては問い合わせ獲得という目的には相性が良くありません。
また、お客様を恐怖に陥れるような煽り系の内容も、一見興味を引くかもしれませんが最終的な問い合わせには繋がりづらいと考えています。
「なるほど!自分たちの目的から逆算して考えるんだね!」
この説明に、誠子社長は
「そういう考え方でハンズバリューさんはYouTubeを運営されているのね! 私たちはYouTube撮影の業者さんに言われるがまま撮影していたから、もしかしたら効果が薄かったのかもしれない。 自分たちでしっかり考えることって大事なんだな!」
と、目から鱗が落ちたようでした。
私は
「そうなんです!社長様たちのYouTubeチャンネルを持つ目的は、あくまで「問い合わせ」だと思います。 そう考えると、御社の強みである「誰でも使いやすい、家事がしやすいおうちが作れる」という女性目線を活かさない手はありません!」
とお伝えしました。
例えば、
-
「料理が毎日楽しくなる!キッチンの理想的な間取り・設計術」
-
「大量の洗濯物もストレスフリー!ランドリールーム設計50選」
といったテーマは、きっとお客様の心に響くはずです。
「なるほど!そうだよね、私たちもYouTubeチャンネル、自分たちで運用してみるわ!」
そうおっしゃる誠子社長の顔は、とても輝いていました!
YouTubeは「目的」と「お客様」から逆算せよ!
当社のYouTubeチャンネルの運用は始まったばかり。まだまだノウハウとはいいきれる物ではありませんが現段階での気づきや学びです。 皆様の会社でも、YouTubeやSNS運用で「伸び悩んでいる」と感じていらっしゃるなら、ぜひ一度、以下の点を見直してみてください。
- 「誰に見てほしいのか?」
- 「最終的に何を達成したいのか?」
- 「そのお客様が本当に知りたい『一次情報』は何なのか?」
この答えを明確にし、全社一丸で取り組むことで、きっとあなたの会社だけの「質の高い動画」が生まれるはずです。
「うちの会社の場合、どんなテーマで発信すればいい?」
「動画制作の具体的なアドバイスがほしい!」
そんな時は、ぜひ私たちハンズバリューにご相談ください!
皆様のYouTubeチャンネルが、お問い合わせに繋がる強力なツールとなるよう、一緒に戦略を練らせていただきます!ぜひご参考ください。
【偏集考記】なぜ株式会社刀のBSは重いのか?
有名企業の決算公告から見えた自社との意外な共通点
ハンズバリュー株式会社の変革者・作家の島田慶資です。
先日、元USJのCMOであった森岡毅氏が率いるマーケティング会社、株式会社刀(カタナ)の決算公告(第8期:2024年)を拝見する機会がありました。 多くの経営者が注目する同社の財務状況から、私自身の事業を省みる気づきがありました。
コンサルティング会社の常識を覆す「重いBS」
まず私の目に留まったのは、その貸借対照表(BS)の特異な構造です。 利益剰余金がマイナス18億円(当期純損失24億円)という厳しい収益状況もさることながら、私が最も驚いたのは162億円という巨額の「固定資産」でした。
私たちのような経営支援業は、一般的に大きな設備投資を必要としないため固定資産が少なくBSが小さいいわゆる「筋肉質」な財務構造になりがちです。 なぜ、刀社はこれほど「重い」BSを持っているのか?
そこに、同社のビジネスモデルの核心がありました。
謎の答えはビジネスモデルにあった
調べていくと、その理由は二つあることがわかってきました。 一つは、刀社が単なるコンサルティングに留まらず、支援先企業に直接出資し経営に参画するスタイルを取っていること。 そしてもう一つは、マーケティングを自社で完結させるためにスタジオや専門のデザインチームといったクリエイティブ資産へ積極的に投資していることでした。
つまり、刀社の重いBSは、口だけでなく自らリスクを取り、汗をかき、マーケティングを「実行」するための投資の証だったのです。
驚きと自社への再発見
この事実に、私は大きな衝撃を受けると同時にある種の興奮を覚えました。 大変恐縮ながら、規模は全く異なりますが、私たちハンズバリューが目指している姿と驚くほど似ていたからです。
当社も、お客様の変革パートナーとなるべく、経営コンサルタントだけでなく、クリエイティブを制作できるデザインチームを内製化しています。 それぞれの専門家が「みんなで力を合わせて」お客様を支援する。 この少し変わったスタイルに、私たちは独自の価値を見出してきました。
しかしながら…まさか、あの刀社と同じ思想で事業を展開していたとは、望外の喜びであり、自社の方向性への自信を深める出来事でした。
共感と応援の念
もちろん、あれほど有名な刀社でさえ、利益剰余金がマイナスという厳しい現実に直面しています。 その背景には、沖縄で進行中の大型テーマパーク「ジャングリア」への先行投資など、様々な要因があるのでしょう。その戦略が成功するのか失敗するのか、今後研究していく必要性を感じています。
しかし、一人の経営者として、私はこの挑戦に強い共感を覚えます。 私もまた、将来的にはお客様の会社に出資させていただき、私たちが理想とするマーケティングを圧倒的なスピード感と実行力で共に実現していく。そんな理想を抱いています。
だからこそ、森岡さんには大きな挑戦を必ず成功させていただきたいと応援しております。
今回、刀社の決算公告を深く読み解いたことで私は自社の未来を考える上で新しい視点と大きな勇気をいただきました。 今後も、同じ志を持つ一社として、株式会社刀の動向に注目していきたいと考えています。
それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。