【週刊島田慶資 軽量版】逆境を乗り越える経営指針の力

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

年内最後のメールマガジンです。本年も有り難うございました。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

目次

独り言コーナー
−ITコーディネータ協会カンファレンス特集−

❶先日、ITコーディネータのカンファレンスが開催されました。
金融機関の行員さんもITコーディネータの資格取得をおこない事業者様の支援をしている事例、ベンチャー企業の創業奇譚など学びが多かったです。

❷ITベンダーのテクノアさんは、製造業向けの基幹システムを販売しています。
素晴らしいのは、中小企業診断士やITコーディネータを多数配備していること。 なんと、診断士で10名以上。ITコーディネータは80名以上。お客様に問題解決を売ることがベンダーさんの事業領域と考えれば当然の考えですよね。 資格を取得することはノーリスク。山形や福島のベンダーさんもITコーディネータの資格を取得して解決を売るビジネスモデルになってほしいです。

❸福岡ファイナルグループと徳島大正銀行からITコーディネータの資格を持つ行員が登壇し、パネルディスカッションを通じて興味深い取り組みを紹介されました。
行員が主体となってお客様の事業支援を行うことで、顧客満足度が向上し、業績アップにつながっているとのこと。 さらに、お客様の事業や課題を深く理解することで、より的確な融資提案も可能になっているそうです。
このような地域密着型の金融支援は全ての銀行で実現できるわけではありませんが、こうしたサービスを提供する銀行がある地域は、地元企業にとって心強い存在でしょう。

❹DXの自己診断表の存在に気がつきました。
企業変革支援プログラムも悪くないのですが、複数の視点でセルフアセスメントすることは有意義であることは間違いありません。 全国で2,000社ほどしか挑戦していないようで、真面目に取り組めば競争優位性を獲得できると確信できました。年末に取り組んでみます。

❺坊やがクリスマスに希望していたドライブタウン・ハイエース(廃盤)は、東京に出張したとき秋葉原で探してみました。 ドライブタウンのブランドではないのですが、クオリティの高い類似品があったので購入。ひとまずホッとしました。

島田の気になるニュース

❶2024年は生成AIの大きな進歩が感じられましたね。動画も生成できる時代になっています。本当に凄い。AI特集です。 
動画生成AI「Sora」爆速レビュー 50本生成して分かった、得意なこと・苦手なこと
動画生成AI「Sora」公式ホームページ
動画を生成してみました!

OpenAI、月3万円の「ChatGPT Pro」 深く考える「o1」が無制限
AI、人間超えた説 OpenAIの従業員が「AGIを達成した」との見方示す

❷続けてAI特集。AIは利用されるべき場面や仕事には活用されています。積極的に活用の機会を見つけましょう。同友会的には「自主的近代化」ですね。 
Webブラウザで指示「AIアナウンサー 荒木ゆい」働き方改革を後押し 高島屋やテレビ局で活躍中

❸当社のようなバックオフィス業務はAIに相当移り変わるんだろうなと考えます。ただ、お客様に希望と勇気を提供することは変わらない。 指針書と仲間がいる限り、全く問題になりません。むしろAIの活用でよりお客様との相談時間を増やします。 
Slackが「仕事に集中できるのは4時間だけ」「時間外労働で生産性が20%低下」「15時~18時は生産性が急落」など生産性の最大化に役立つ調査結果を公開

❹今年の最低賃金引き上げ額が大きかった徳島県は中小企業に助成金で支援。中小企業の約7割が赤字と言われている中での賃上げの実行。気休めにしかなりません。 無理な賃上げがたたって9割近くで実際に法令違反が確認され、労働局が是正勧告を行ったという事例も。無茶苦茶ですよね。
最低賃金増 中小に一時金 県受け付け開始 激変緩和へ最大50万円
長時間労働、賃金不払いなど県内企業等で9割近く

❺就職氷河期世代は、「勝ち組と負け組」「自己責任」と言われて人間性を破壊されたように思います。政府も政治も手を差し伸べてくれなかったことは忘れません。 生活保護入りを”阻止”という言葉に残り香を感じます。どこかで我々就職氷河期世代が報われることを願っています。 
ひきこもり多い氷河期世代…「生活保護入り」阻止へ早期対応

【今週の経済入門】マーケティング強化月間「アンカリング効果」

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメルマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

勝頼ヒデコ

先日、後輩の『ハナコ』とカフェ巡りをしたとき、彼女が期間限定ケーキ🍰を見つけて「スイーツは別腹です!」と嬉しそうに言い放った瞬間、思わず笑いが止まらなくなってしまいました。さて、こうした日常の何気ない一コマにも、私たちの心理に潜む不思議な現象が顔を出します。

今日取り上げる『アンカリング効果』は、経済学や心理学で知られる現象ですが、実は日常生活や買い物、さらにはビジネスの交渉など、さまざまな場面で私たちの行動や判断に影響を与えています。ちょっとした情報が私たちの「ものの見方」を変え、最終的な選択や評価を大きく左右します。この仕組みを理解すると、普段の生活が少し違って見えてくるかもしれません🧐

それでは、さっそくアンカリング効果を解説していきましょう!

本日のテーマ『アンカリング効果とは?』

『アンカリング効果』とは、最初に与えられた情報が「基準(アンカー)」となり、その後の判断や行動に影響を及ぼす心理現象です。たとえば、商品の値段や特別なラベルといった「はじめに目に入った情報」が、私たちの「お得感」や「希少性」に対する感じ方を左右します。

人間は物事を評価するとき、何らかの基準がないと判断が難しく、不安を覚えやすい傾向があります。そのため、最初に示された数字や特徴的な情報が「アンカー」となり、次に見る情報や価格を比較する際、そのアンカーが強力なよりどころとなります。言われてみるとドキッとしますね😂

アンカリング効果の身近な例

『ショッピングの場合』

ハナコと洋服店に行ったとき、店員さんが「こちらのジャケット、定価は3万円ですが、今日は1万5,000円です!」と案内したら、ハナコは「半額なんてすごくお得!」と感激していました。このときの「3万円」という情報はハナコの頭の中で“初期設定”のような役割を果たしています。本来の相場は1万5,000円かもしれないし、むしろもっと安いものが他店にあるかもしれません。ですが、最初に3万円という高い数字を提示されると、それ以降の価格判断は「3万円」に引きずられてしまうのです。

『外食メニューの場合』

レストランで最初に1万円の高級ステーキを見た後に、2,000円のハンバーグを目にすると「2,000円ならリーズナブルだ」と感じがちです。もし最初に2,000円のハンバーグだけを見れば、2000円は普通か少し高めに思えたかもしれません。しかし、最初に1万円という高額なアンカーが提示されることで、2,000円が「ずいぶん安く見える」ようになるのです。

アンカリング効果と日常生活

アンカリング効果は、マーケティング戦略や価格設定、そして商品の打ち出し方など、多岐にわたる現場で活用できる心理的経済現象です。 たとえば、ある新商品を「限定品!」と謳えば、その言葉が顧客の印象に残り、「特別な価値がある」と感じさせる強力な起点(アンカー)として機能します。お客様は「限定」という情報に触れるだけで、その商品を他の商品より希少性が高く、価値があるものと捉える傾向があります。

アンカリング効果を理解することは、事業者様が商品価値や価格戦略をより効果的に打ち出すための有力な手段です。たとえば、もともとの価格を明示したうえで割引を提示すると「お得感」を醸成できるほか、「数量限定」「期間限定」といった表現で商品を特別な存在と印象付けることが可能です。

もちろん、やり過ぎは要注意ですが、ちょっとした工夫によりお客様は提示されたアンカー情報を基準に価値判断を行い、購買意欲が高まることが期待できます✨

まとめ

『アンカリング効果』は、ビジネスシーンで顧客心理を巧みに活用するために欠かせない概念です。

最初に与えられた価格や「限定」「特別」といったフレーズは、消費者の判断基準として大きな影響力を持ちます。アンカリング効果を理解すればこそ、より戦略的なマーケティング施策を展開し商品・サービスの魅力を効果的に伝えることができると考えています。

ハナコと冒頭のカフェ楽しんだ「限定ケーキ」を振り返ると、その「限定」という一言が消費者心理に働きかけ、商品価値を高めていたと考えられます…。 このような日常の些細な例から得られる示唆を生かし、今後のマーケティング戦略にもアンカリング効果を取り入れてみてはいかがでしょうか。

それでは、次回も、心理学的なアプローチを通じ、ビジネスをより発展させるヒントをお届けします!

次回の配信もお楽しみに! 今週もよろしくお願いいたします。

"勘"頭言 / Prefatory Note【“勘”頭言】逆境を乗り越える経営指針の力

皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。

先日、福島県中小企業家同友会が主催する「経営指針を創る会」に参加し、株式会社エポックの村越美広社長からの体験報告を伺う機会がありました。この貴重な学びを皆様と共有し、経営に役立てていただければと思います。

株式会社エポックの歩みと強み

株式会社エポックは、福島県須賀川市に本社を構え、創業56年の歴史を持つ老舗の看板製作会社です。長い歴史の中で培われた技術と経験が、同社の強みとなっています。創業当初から「品質第一」を掲げ、一つ一つの看板に対して真摯に向き合ってきました。

エポック社の最大の強みは、看板の企画から施工までを一貫して行う垂直統合型の生産体制です。一貫生産で品質管理が徹底され、納期の遵守が可能となっているとのこと。 さらに、ルーター彫刻機を駆使した立体看板の製作技術は、他社にはない独自性を生み出し、デザイン性の高い製品を提供しています。エポックは同友会理念の”自主的近代化”を真摯に実践し、競争の激しい市場においても確固たる地位を築いています。

逆境を乗り越える経営指針の力

村越社長の報告で最も印象的だったのは、2019年に発生した台風による甚大な被害からの復興過程です。この台風は、エポックにとってまさに未曾有の試練でした。会社は完全に水没し、設備や資材がすべて使用不能となりました。パソコン、車、材料、書類…すべてが一夜にして廃棄処分となる中、村越社長は同友会で執筆した経営指針書に救われました。

エポック社の経営指針書はクラウド上に保存されており、物理的な損害を免れました。経営指針書には「サインで人と人を結び、思いを繋げる」という明確な経営理念が記されていました。過去執筆した経営指針書が、社長自身と社員たちにとっての指針となり、困難な状況下でも前進するための原動力となりました。

村越社長は、経営指針書を開いた瞬間に会社の存在意義を再確認しました。この理念があったからこそ、廃業という選択肢を考えることなく、迷わずに再建に向けて動き出すことができたと報告いただきました。 経営指針が単なる理念にとどまらず、実際の行動指針として機能することで、組織全体が一丸となって困難を乗り越えることがでたそうです。

具体的な経営指針の実践

村越社長は「経営指針は作っただけでは絶対に役に立たない」と断言しています。確かに、経営指針書を作成して満足し、机の中に死蔵している会社は少なくありません。大切なのは作成後の実践であり、徹底的に活用することです。エポック社の実践方法は明快です。売上目標をKGI(重要目標達成指標)として設定し、それを達成するための具体的なKPI(重要業績評価指標)を各チームで設定します。さらに、週次の対策会議で具体的なアクションプランを決定し、即実行します。理念が現場の行動に直結しているのです。

村瀬社長は、経営指針を単なる理念としてではなく、具体的な行動指針として徹底的に実践しています。 経営指針は社内サイトを通じて売上を全て見える化することで、全社員が現状を正確に把握し、目標達成に向けて具体的な行動を取ることができる環境が整っています。

経営指針の徹底がもたらす成長

現在、エポックの成長を支えているのは、経営指針の徹底的な実践です。

経営指針が組織全体に浸透することで、社員一人ひとりが自分の役割と目標を明確に理解し、主体的に行動できる環境が整っています。社員のモチベーション向上にも繋がり、結果として組織全体の生産性と創造性を高める要因となっているように聞こえました。

まとめ

株式会社エポックの事例から学べることは、経営指針の重要性とその実践方法です。特に、逆境に直面した際に揺るがない経営理念が企業を支える力となること、そして具体的な行動指針として経営指針を活用することで、組織全体の一体感と成長を促進できることが明らかでしょう。

私自身、形だけの経営指針になっていないか、社員と本当に共有できているか、具体的な行動に結びついているか。すべてにおいて問題提起をいただいた気持ちです。村越社長の実践から学んだことは、経営指針は会社の飾りものではなく、会社存続の羅針盤であるということでしょう。

経営指針は会社の存在意義を示すだけでなく、日々の経営判断の基準となり、社員の行動指針となります。そして何より、経営者自身を支える精神的支柱となります。この学びを活かし、明日から自社の経営指針の実践を徹底的に見直していく決意を新たにしました。経営者として、これ以上の後回しは許されないと強く感じています。

今週もよろしくお願いします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.【実店舗に効く話】反応率10倍!手書きダイレクトメールの実践的活用法~企業の心が伝わる、あたたかなアプローチ

皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。

現在、年末年始に向けたマーケティング強化月間として、情報発信を続けております。 本日は、販促手法の一つである『ダイレクトメール(DM)』について、意外と知られていない「手書きDM」の効果をご紹介したいと思います。

意外と知られていない手書きの力

皆様は、手書きのDMと、ワープロで印刷されたDMのどちらが反応率が高いと思われるでしょうか。

ある調査会社のデータによれば、『手書きのDMはワープロ打ちDMの約10倍もの反応率』があると言われています。

特に、高額商材のプロモーションでこの傾向は顕著です。例えば、M&A案件に関するDMを5万通送付した場合、ワープロ打ちでは5通程度(反応率0.1%)だったものが、手書きDMでは同数の5万通で50通ほど(反応率1.0%)の反応が得られたケースがあります。これは、手書きDMがより『人間味』や『誠実さ』を伝えられるからだと考えられます。

心理的効果を考える

手書きDMがなぜ効果的なのでしょうか。想像してみてください。もしあなたのもとにDMが届いた場合、印刷物と手書き文、どちらを先に開きたくなりますか。多くの方が、手書きの文字に温もりや特別感を感じ、無視しにくいと感じるでしょう。

特に、『決裁者や責任者へのアプローチ』、『サンキューレター』、『富裕層向けマーケティング』、そして『既存顧客へのフォロー』など、人とのつながりを重視する局面で手書きDMは有効です。実際、不動産関係のお客様からは「今時、手紙というのは良いセンスだ」「メールなら無視していたが、手書きなので読んだ」「手紙をくれた相手と直接話してみたくなった」という声も寄せられているようです。

テクノロジーがもたらすコストメリット

ここで気になるのは費用面です。以前は、外注で1通あたり約1,000円が必要なケースもありました。しかし、現代ではネット注文&ロボットによる代筆サービスが普及し、大幅なコストダウンが可能になっています。

例えば、3,000通程度なら1通あたり約444円、1万通規模でも1通あたり約364円で実施可能なサービスがあります。 ※上記費用には、代筆作業、封入作業、切手代、発送手数料までが含まれ、A4サイズのチラシを同封しても1枚あたり26円程度の追加で済みます。

実践に向けて

具体的な実施例として、ディーエムソリューション株式会社が運営する『セールスマーケ』といったサービスがあります。 このサービスを活用すれば、『手書きDM』というトレンド手法を安く、早く、そして簡便に試すことができます。

近年の人件費上昇や生産性向上の要請を踏まえれば、このような外注先とテクノロジーの組み合わせは、手書きDMをより現実的な選択肢に変えています。

高額商材の販売促進や、既存顧客との関係強化を検討されている皆様には、手書きDMの活用をぜひご一考いただきたいと思います。 『心が伝わるDM』として、手書きの可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

ぜひご参考ください。

偏集考記 / Editorial Post【偏集後記】花が伝える、言葉を超えた美しさ

経営指針づくりの現場で起きた気づき

ハンズバリュー株式会社の変革者・作家である島田慶資です。

先日、山形同友会が主催する『経営指針をつくる会』の受講生から個別フォローアップの依頼を受けました。その受講生は花屋を営む女性経営者で、『自分は何のために経営しているのか』という経営理念の根本を見直そうとしていました。マンツーマンでその問いを深掘りし、花屋が本質的に果たすべき役割について議論を重ねることになりました。

その学びを共有させていただきます。

花屋の仕事は「思い」を形にすることか?

当初、その経営者は『お客様の想いを花で形にすること』や『花の美しさを最大限に引き出すこと』を花屋の使命と考えていました。確かにそれらは正しい方向性です。しかし、掘り下げていくうちに、それらはあくまで表層的な理解であり、真の価値はさらに奥深いところにあるのではないか、という疑問が生まれました。

なぜ人は花を美しいと感じるのか

私たちの議論は、『なぜ人は花を贈るのか』『なぜ花は美しいと感じられるのか』という本質的な問いへと深まりました。ヒントになったのは、言葉を交わすことが困難な状況において花が果たす独自の役割です。

①たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんに言葉は通じません。それでも、人々は赤ちゃんを取り囲み、花を飾り、誕生を祝福します。花は、その瞬間に込められた『幸せになってほしい』『健やかな成長を願う』という気持ちを、言葉を介さずとも伝えています。

②また、お葬式の場面を考えてみましょう。故人はもはや花を見ることはできません。しかし、それでも私たちは花を捧げます。その行為は『ここにあなたを思う人がいる』『あなたの人生を讃え、安らかな旅立ちを願う者がいる』という想いを表現しています。花を飾ることで、すでに言葉の届かない相手へ、言語の枠を超えたメッセージを贈っているのです。

こうして考えると、花の美しさは単なる視覚的な好ましさではありません。

花は、人々が心に抱く言葉にならない感情や願いを、自然なかたちで表出させる『媒介』です。言葉という手段が機能しない、あるいは十分に届かない状況において、花は静かに、そして確かに、人と人との心を結びつけるのです。そのため、人は花を見たとき、その奥に潜む想いや気持ちを無意識のうちに感じ取り、それが『美しい』と感じる原動力になっているのでしょう。

花が媒介する心のつながり

この発見は、花屋の経営理念に大きな気づきを与えます。

花そのものが美しいから売れるのではなく、『美しいと感じるほどの想い』が人と人をつなぎ、その想いを花が代弁するのです。花屋は単なる商品提供者ではなく『真心を伝えるための媒介』として存在価値を持ちます。こうした観点から、経営理念は『真心を込めた技術でお客様の想いを花に託し、言葉を超えたコミュニケーションを創出する』ことへと昇華できるでしょう。

理念が生み出す新たな価値

このような理念を定義すると、企業活動は多方面に波及します。

①採用においては、お客様の真心に共感し、その想いを理解できる人材を求める。人間性を重視した組織形成の基礎を創らなければならない。

②教育・訓練では、フローリストとしての技術力向上は当然ながら、『人間性を高め、相手の心情に寄り添える感性』を育む研修が必要。

こうして理念を軸に、経営全般にわたって新たな方向性や戦略が自然と導き出されます。

③商品開発においては、『花言葉』や独自の演出方法を新たな商品価値として磨き上げることもできます。

気づきがもたらす経営者の成長

経営者自身が『なぜ経営するのか』という核心的な問いに答えを見つけると、その瞬間、視界が開けたように前向きなエネルギーが生まれます。今回の対話を通じ、その女性経営者は自ら理念を見出し、仕事への情熱を再確認していました。その姿は私にとっても学びの機会でした。花がもたらす言葉を超えたコミュニケーションは、ビジネスを『人々の心をつなぐ場』として再定義する力を持っていることを、改めて実感しました。

それでは、またお会いしましょう。 今日も一日、良い学びを。

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お知らせ

【お知らせ】年末年始休業のお知らせ

年末年始休業日についてお知らせします。 誠に勝手ながら2024年12月30日(月)~2025年1月3日(金)を年末年始休業日とさせていただきます。 2025年1月6日(月)より、通常営業を開始いたしますが、案件が大変混み

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