【週刊島田慶資 軽量版】経済同友会の提言は本当に日本経済のためになるのか?中小企業ゾンビ論に反対

 

山形県と福島県の認定支援機関及び山形県のM&A認定機関の人を活かす経営のハンズバリュー株式会社の新人経営コンサルタント、津名久はなこです。
メールマガジン【週刊島田慶資】の内容を公開します!

チェックしてみてください!さっくり読めるオススメの過去ブログです。

  1. 【デザイン全般】悲報!円安影響下のワイン、デザインの魅力を引き出すカラースキームの秘訣
    https://tsunagu-hp.jp/archives/9293
  2. 【デザイン全般】春の訪れと共に楽しむ、桜とワインのマリアージュ
    https://tsunagu-hp.jp/archives/9336

 

皆様、こんにちは!
ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております!
「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

【独り言コーナー】

  1. 令和6年台湾花蓮地震に会社で募金しました。東日本大震災などで、お世話になったので恩返しができればと考えております。
  2. 山形本社の敷地内には桜が植えられています。山形の霞城公園などは見頃だそうです。開花のタイミングが異なるので、そのぶん長く楽しめます。
  3. お世話になっていた眼科の先生が、年齢を理由に引退しました。先生のお人柄が好きでしたが、残念です。
  4. 最近、指圧のYouTube動画をみています。さすっているだけなんですけど、痛ーーーい!と絶叫。わかります。痛いんですよね。
  5. 坊やが、なんと花粉症になりました。坊やは4歳ですよ。びっくりしました。先生曰く「最近は子供も花粉症多いみたいだよ」とのこと。

【新連載】本日の経済入門「人手不足と人口減少の関係」

皆様、こんにちは。
ハンズバリュー株式会社の勝頼ヒデコです。

社長から「メルマガで経済の解説をするコーナーを任せる」という光栄なお話をいただきました。

思わず猫カフェでお祝いしてしまいそうな気分です🐈️
経済用語を分かりやすく皆様にお伝えしていきたいとやる気に満ち溢れております。
このコーナーは隔週で更新されますので、どうぞお見逃しなく!

今回は「人手不足と人口減少」にスポットを当ててみましょう。

【今日のテーマ】人手不足と人口減少

報道によると、人手不足に悩む中小企業が増えていますね。
それとセットでよく耳にするのが「人口減少」ですが、実はこの二つ、統計をじっくり見ると、思ったような直接的な関係はありません。

左図:日本の人口統計(世界銀行)、右図:大学、短期大学及び高等専門学校卒業予定者の10月1日現在の就職内定率の推移(独立行政法人統計センター

では、景気を代表して株価と就職内定率の比較はどうでしょうか?
(株価のデータが2005年からしか取れなかったので上記より短い期間となってしまいましたが…)次のようになっております。
なんだか関係がありそうな動きをしていますね。

左図:日経平均株価(ヤフー)、右図:大学、短期大学及び高等専門学校卒業予定者の10月1日現在の就職内定率の推移(独立行政法人統計センター

ちょっと専門的な分析になりますが、お付き合いください。
次のグラフをご覧ください。先ほどご覧になった図表を加工したものです。

左図は「人口」と「就職内定率の推移」との関係を示しております。
表示されている相関係数は-0.06という値です。
人口の増減が仕事の空き具合にほとんど影響を与えていないことを数値で示しております。
要するに、人口の多寡と労働市場の状況は直結していないという現実を示しています。

一方で、右図は「日経平均株価」と「就職内定率の推移」の関係性を表しており、相関係数は0.74となっています。
この数値は、経済の状態と労働市場の密接な関連を示しています。
つまり株価が上昇する→経済活動の活発化する→求人の増加(人手不足)へと直結!していることを意味しています。
(文字で表現すると当然のように見えますね😹)

【まとめ】

今の日本では、人手不足は人口減少のせいではなく、経済の活性化によるものです。
どうしても人材の流動性が高くなりますが、だからといって人をかき集めるようなことは厳禁。
しっかりと自社の価値観に合う人材とのマッチングに力を入れましょう。

あくまで長期的な視点が必要であると問題提起させていただきます。

次回のメールマガジンもお楽しみに。
猫との散歩が待ち遠しい、勝頼ヒデコがお送りしました。
今週もよろしくお願いします。

勘頭言

経済同友会の提言は本当に日本経済のためになるのか?中小企業ゾンビ論に反対

ハンズバリュー株式会社の経営コンサルタント兼作家、島田慶資です。

経済同友会の新浪剛史代表幹事が、政府の中小企業保護政策を批判し競争力のない中小企業を淘汰することで生産性を向上させるべきだと提言※したことをご存知でしょうか?
しかし、果たしてこの提言は本当に日本経済のためになるのでしょうか。

※産経新聞:
https://www.sankei.com/article/20240405-HSPTVT2QMVL43LH6SMEJMJDOTQ/

まず、世界中を見渡しても、不振な企業を意図的に淘汰させて経済回復を実現した事例はありません。島田の知る限りゼロです。
むしろ、中小企業は国内企業数の99.96%、従業員数の約8割を占める重要な存在です。
我々を一斉に淘汰させれば、大量の失業者が発生し、社会的混乱を招くことは目に見えています。

また、仮に生産性の低い中小企業が廃業させることができたとしても、そこで働いていた人々を生産性の高い職場に移動させることは現実的に不可能です。
年齢や生活習慣、スキルの問題があるからです。
特に高齢化社会の日本において、労働者の再教育や転職(地方から都市部への移動含む)は容易ではありません。

こうした現実を無視し、中小企業は淘汰されるべきだと主張することは、日本経済の根幹を揺るがす暴論だと言わざるを得ません。

社会的地位の高い人物がこのような非倫理的な発言をすることに、強い憤りを感じずにはいられません。

日本経済を真に活性化するためには、中小企業を切り捨てるのではなく、寄り添い、支援していくことが不可欠です。
そのためにも、私たち一人一人が経済の仕組みを理解し、声を上げていく必要があるでしょう。

日本の未来のために、共に考え、行動することが大事ですね。

ハンズバリュー株式会社
代表取締役・作家 島田慶資

実店舗に効く話

より効果的な提案の手順「新PASONAの法則」

チラシやセールスレターを書く際、どのような順番で内容を構成していますか?
実は、書く順番は非常に重要なのです。

価格や性能から始めても、お客様は反応しません。
まず必要なのは、お客様が抱える問題を提起することから。
そこから、お客様への共感、そして解決策の提案へと進んでいくのが最も効果的な流れなのです。

この考え方を実践すると、同じ内容の商品販売でも、申し込み率が10%も上がったケースがあるのです。

それが、「新PASONAの法則」です。

新PASONAの法則とは、人の行動を促す文章に必要な要素とその並び順を示したフレームワークです。
Problem(問題)、Affinity(親近感)、Solution(解決策)、Offer(提案)、Narrowing Down(絞込)、Action(行動)の順で書くことを推奨しています。

まず、不満や悩みを提起して問題点を明確にし、読む人に危機感を持たせます。
製品やサービスをその問題の解決策として提示するのです。
さらに、対象となるターゲットや期間を限定し、今すぐの行動を促します。

新PASONAの法則では、お客様の境遇に共感しながら、より具体的に描くことが重要です。

例えば、オンライン英会話スクールの広告文を考えてみましょう。

タイトル:英語が話せるようになりたいあなたへ、オンライン英会話スクールのご提案

Problem(問題)
「英語を話せるようになりたい」と思っているのに、なかなか上達しない。
そんなもどかしさを感じていませんか?

Affinity(親近感)
英語学習には、教材も時間もお金もかけたのに、いざ外国人と話す機会があると、うまく話せない。
そんな経験、誰もが一度はあるのではないでしょうか。
英語を学ぶ目的は人それぞれですが、実際に使えるようになりたいという思いは共通しているはずです。

Solution(解決策)
オンライン英会話なら、自宅にいながら、ネイティブスピーカーの先生と気軽に会話できます。
マンツーマンレッスンだから、自分のペースで学習でき、苦手な部分を重点的に練習することも可能。
会話中心のレッスンで、実践的な英語力が身につきます。

Offer(提案)
当スクールでは、経験豊富なネイティブ講師陣が、あなたの目的やレベルに合わせてレッスンを行います。
自宅のパソコンやスマートフォンがあれば、24時間いつでもレッスンが受けられる手軽さも魅力です。
レッスン予約も簡単。忙しい人でも続けやすい学習環境を提供します。

Narrowing Down(絞込)
「仕事で英語を使う機会が増えたビジネスパーソン」
「海外旅行でもっと自由に会話を楽しみたい人」
「英語の基礎から学び直したい人」
そんなあなたにぴったりのコースをご用意しています。

Action(行動)
今なら、2週間の無料体験レッスンを実施中!
まずは無料体験で、オンライン英会話の効果を実感してください。
無料体験は、6月末までの申込み限定です。
この機会に、ぜひお申込みください!

いかがでしょうか?
英語学習でよくある悩みを提示し、共感を示した上で、オンライン英会話スクールという解決策を提案しています。
スクールの特徴や強みを説明し、ターゲットを絞り込んだ上で、具体的な行動(無料体験の申込み)を促す流れになっています。

ぜひ、新PASONAの法則を参考に、チラシやセールスレターの構成を見直してみてください。
製品やサービス、ターゲットに合わせて表現を調整しながら、お客様の行動を促す文章を作成しましょう。

お客様の悩みや不安に共感を示せば、「なぜやらないといけないのか」という動機づけができるはずです。

新PASONAの法則で、より効果的な提案を行い、ビジネスの成果を上げていきましょう!
ご参考下さい。

偏集考記

沖縄同友会のやんばるライフの比嘉さんの報告を聞いた感想

先日、福島県中小企業家同友会の人を生かす経営四委員会合同例会に参加しました。
例会では、沖縄同友会の有限会社やんばるライフの比嘉ゑみ子さんから報告をいただき、大変な学びが有りました。
島田だけではもったいないので、メールマガジンの読者様に共有させていただきます。

さて、私たちは、人間らしく幸せに生きるために、何が必要でしょうか?
もちろん、プライベートの充実は重要ですが、人生に仕事は切り離せないでしょう。

そう考えてみれば、経営者や経営幹部は、そこで働く人々の人生の大部分をもらっているわけで責任重大です。
同友会の経営労働、共同求人、社員共育、障がい者雇用は、すべて人に関わる委員会であり「幸せが見える社会づくり」に欠かせない要素です。

比嘉さんは、自身がトップダウンで効率的な働き方を推進しても、会社全体を動かすのは難しかったと言います。
しかし、ある時に障がい者の方が入社したことで、会社ががらりと変わったそうです。
みんなで障がいを持つ方が働きやすい環境を作ろうと、効率的な職場創りやバリアフリーへの取り組みが自然と始まったと報告いただきました。
人は、命令ではなく、人に対する優しさから自発的に動くのだと気づかされました。

比嘉さんは、障がい者がいない健常者だけの会社にも課題はあると指摘します。
「全国で報告すると、比嘉さんの会社だからできたんだろうと言われますが、健常者ばかりの会社で課題や問題はありませんか?」とズバリ。

たしかに、どんな会社にも課題や問題はあるのです。
大切なのは、社員の障害の有無ではなく、会社の文化や組織の強さ。
社員一人ひとりをしっかり見据え、いきいき活躍できる環境を皆で考えることが、強い組織文化を作ると報告いただきました。

ともすれば流行している人事評価制度などの導入を考えてしまいますが、それは逃げだと指摘されました。
一人ひとりに合わせた成長計画を立て、関わることが重要なのです。

ひとりひとりを育てる覚悟があれば、皆が成長し、教え合い、会社の企業文化が磨かれることに気づきがありました。

社員一人ひとりを大切にし、優しさと思いやりのある組織文化を育んでいきましょう。
すべての人がいきいきと働ける社会を目指して、今日から一歩を踏み出してみませんか。

それでは、またお会いしましょう。
今日も一日、良い学びを。

ハンズバリュー株式会社の島田慶資でした。

 

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週間島田慶資

【週刊島田慶資 軽量版】経営理念が導く経営の力

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。 メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^) 感想メールフォーム 【独り言コーナー】 ❶山形同友会の経営指

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SDGSへの取り組み

置賜支部10月例会ご参加の御礼

拝啓 秋冷の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

さて、2024年10月25日に開催されました山形県中小企業家同友会置賜支部10月例会において、弊社代表取締役・島田慶資が報告者として登壇の機会をいただき、厚く御礼申し上げます。

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