【週刊島田慶資 軽量版】強みの再発見が未来をつくる

皆様、こんにちは! ハンズバリュー株式会社の島田です。

メールマガジンの感想、お待ちしております! 「読んでるよ」と言っていただければ励みになります(^_^)

お年玉プレゼント

山形県中小企業家同友会の経営姿勢確立セミナーで事業計画の講師として登壇します。 創業したばかりの小規模事業者様・フリーランス様向けにテキストを作りました。

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お知らせ(というかお願い😌)

高卒採用に悩む中小企業の皆様。 

山形の高校生が合同会社を設立し、起業を果たしました。
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独り言コーナー

❶お正月にしか出てこない食材ってないでしょうか。カニ味噌の冷凍物があったので、興味本位で購入。 たしかに美味しい珍味ですが、カニ6杯分は多すぎました。冷凍して小分けにして食べています。反省。

❷山形の青菜漬けの青菜は、九州の高菜漬けの高菜に近いことをご存じでしょうか。 乳酸発酵させた青菜漬けは、限りなく高菜漬けに近い味。身近な食べ物でも、まだまだ知らないことが多いことに驚かされます。

❸高畠町のコワーキング施設「TAKAHATA CO-WORKING」で空き時間が出来たので仕事をしてみました。 土曜日に利用してみましたが貸し切り状態で快適です。廃校になった小学校を利用しているとのこと。寂しいですが、有効活用ですね。

❹異常なまでに野菜が高騰していますね。特にキャベツが高すぎる。むしろカット野菜の方が安いと思いませんか? …と思っていたら、カット野菜のキャベツが中国産と書いてありました。葉物野菜まで輸入した方が安いとは驚きますね。

❺坊やと消防隊の出初め式を見学に行ってきました。消防隊員さんや消防車に夢中。指揮車だ!ポンプ車だと大はしゃぎでした。 ただ、式典はつまらなかったようで集中できず、途中から「帰ろう、帰ろう」のおねだりが😂サイゼリヤさんで昼食を食べて帰宅しました。

島田の気になるニュース

❶SNSでは“経営を助言する経営コンサルタントが廃業?”と皮肉っぽく評価されておりますが、経営コンサルタントはあくまでも技術職。 経営コンサルタントとして優れていることと、経営者としての資質や力量とは全くの無関係。だから島田は同友会で資質等を磨いています。
「経営のプロ」コンサルの倒産が過去最多 顧客ニーズの高度化と求められる専門性、淘汰が加速

❷20年ほど前に某・有名家電メーカー出身の教授から「ルンバを作れなかった某・日本家電メーカー」の話を伺いました。 日本の家電メーカーの技術ならルンバより先にお掃除ロボットを開発・販売できていたのですが「仏壇のろうそくを落として火事を起こしたら誰が責任を取るんだ」との責任論で発表できなかったとのこと。 そんな家電メーカーの権化とも思われるパナソニックが製品に生成AIを取り込むのですね。感覚的には早めの意思決定だなと思いました。変わりつつあるのかもしれませんね。
パナソニック、生成AI「Claude」を自社製品に搭載–Anthropicとの提携をCESで発表

❸経営オタク向けかもしれませんが、総務省統計局が無料セミナーを開催するとのこと。 貴重なマクロデータの分析方法になります。めちゃくちゃお得じゃないでしょうか。一緒に勉強しましょう!
誰でも使える統計オープンデータ/総務省統計局データサイエンス・オンライン講座

❹動画生成AIの進歩が良くわかります。ネットで閲覧している情報が、本当なのか分からなくなる時代はもうすぐです。確認ください。
「ウィル・スミスがパスタ食う動画生成AI」の昔と今

❺賃上げが難しい経営環境下で無理に賃上げを行うと、企業にひずみが生じるだけでしょう。ネットの意見も歪みを指摘しています。 賃上げに伴い社会保険の負担が増加することも大きな課題。ベテラン社員の賃上げが満足に出来ず、不満が高まり退職に繋がるケースが増えるでしょう。 無理な賃上げ政策は中小企業を弱体化させるだけと考えます。結果、強者がより強者となる世の中になるんだろうなと思っています。
徳島県の企業「最低賃金が上がるとベテラン従業員と新人の賃金が一緒になるけど大丈夫か?もっと税金で補助してくれ!」

【今週の経済入門】財政・税制深掘り「税金は財源じゃない?!」

皆様こんにちは、ハンズバリュー株式会社の秘書・勝頼ヒデコです。 いつもメルマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。

勝頼ヒデコ

先日、後輩の『ハナコ』とランチをしていたとき、年末年始に話題になった減税の話になりました。 「税金が減ることは嬉しいけど、結局その分、将来の負担が増えるんじゃないの?」と不安げなハナコ。確かに、減税論にはセットで、財源論や将来負担増など脅しがかかることが多い印象です。

皆様もニュースや新聞で「財源」という言葉をよく耳にしませんでしょうか。 「増税は必要?」「いや、まずは無駄を削減すべき!」などなど、様々な意見が飛び交っています。今日は、この「財源」について、そして「税金とは何か?」という根本的な疑問に、私なりに迫ってみたいと思います🧐

それでは、さっそく本題に入りましょう!

本日のテーマ『税金は財源なの?』

年末から年始にかけて、国民民主党の減税政策が大きな注目を集めました。国民案の減税政策のポイントは「取りすぎている税金を軽減する」という点です。

つまり、本来取るべき税金以上の金額を徴収してしまっていた、という認識ですね。であれば、その分を国民に還元するのは当然のこと。そう思いませんか? ハナコも「それはそうですね!」と頷いていました。

しかし、政府はこの減税に大きな抵抗を示しています。その根拠として財務省が発表した資料があるのですが、これがなんと、たった2枚のA4用紙! しかも、減税によって生まれるはずの「乗数効果」(経済が活性化し、税収増につながる効果)が全く考慮されていないのです。

これでは、十分な説明とは言えませんよね😂

現実、私たちが一生懸命働いて得た給料も、賃上げされたとしても、社会保険料の重い負担によって、その効果が十分に感じられないのが現状です。 これでは、働く意欲も削がれてしまいます。だからこそ、しっかりとした減税によって、私たちが自由に使えるお金、つまり「可処分所得」を増やすことが重要と考えます。

『税金=財源』という思い込みをぶっ壊~す

ここで、皆さんに質問です。

「税金は何のために使われていると思いますか?」 おそらく、多くの方が「国の運営資金、つまり『財源』として使われている」と答えるでしょう。ハナコも「道路や学校を作ったり、医療や介護に使われているんじゃないんですか?」と言っていました。

しかし、実はこれ、大きな誤解なのです。 日本の予算執行の実務では、前年度の繰越予算ではなく国債を発行して、その資金で各種事業が行われています。 つまり、皆様から集めた税金が、そのまま事業の費用に充てられているわけではないのです。

私たちが求めるべき経済政策とは?

私たちが求めるべきは、目先の給付や一時的な対策ではなく、将来にわたって安定的に経済成長を実現する政策です。

そのためには、減税によって国民の可処分所得を増やし、消費を活性化させることが必要不可欠です。 消費が増えれば、企業の売り上げも増え、経済全体が潤います。

「税金は財源ではない」という事実を理解し賢い財政運営を求めていく必要があるでしょう。

まとめ

『税金は財源』という固定観念にとらわれず、事実に基づいて議論することが、健全な経済政策への第一歩。

政府には、国民の声に耳を傾け、将来を見据えた財政運営を行ってほしいですね。国民民主党の玉木代表には期待しています。

今回のような「そもそも論」に立ち返ることで、ビジネスにおける本質的な課題が見えてくることも多いのではないでしょうか。 それでは、次回も、経済の「そもそも」を問い直し、ビジネスをより発展させるヒントをお届けします! 次回の配信もお楽しみに! 今週もよろしくお願いいたします。

"勘"頭言 / Prefatory Note【“勘”頭言】強みの再発見が未来をつくる

皆様、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社の変革者・作家、島田慶資です。

先日、山形県中小企業家同友会の経営姿勢確立セミナーに参加し、グループ討論を行いました。グループの討論がとても印象的でした。討論のなかで、改めて感じたのは「まずは自社の強みと現状を客観視し、そこから“自社のあるべき姿”を言語化していく過程が大切だ」という点でした。

当たり前のようでいて、多くの経営者が見落としがちな視点ではないでしょうか。 討論の様子を少し振り返りながら、この気づきを整理してみたいと思います。

「目の前の仕事が当たり前」だからこそ、強みを見失いがち

グループ討論では、受講生である「時計や眼鏡、補聴器、貴金属の買い取りなどを扱う事業者さん」が討論の中心となりました。 近隣エリアにチェーン店が増え、地域の人口が減少するなかで「この先、何を強みにして生き残るか」を模索されていました。

しかし、お話を聞くと「お客様一人ひとりに丁寧に時間をかけ、生活習慣やお悩みに寄り添いながら商品を提供する」という独自の強みがあるように感じます。ところが、ご本人は「それって普通のことじゃないか」「自分たちは小企業だし」と、自らの良さを十分に言語化されていない印象です。

俯瞰してみてみると“日常業務が当たり前”になっていると、かえって自分の会社の強みに気づきにくくなります。 チェーン店にはできないオーダーメイドの接客やフォロー、あるいは地域の高齢者のために訪問サービスを積極的に行うなど、視点を変えれば大きな差別化のヒントが見えてくるはずです。

現状分析の先に、言葉に落とし込む作業が待っている

強みを見つけるには、まず事実・データを集めることが欠かせません。 「売上構成はどうなっているのか」「どの年代のお客様が多いのか」「なぜお客様はうちを選んでくれているのか」「紹介やリピートはどう生まれているのか」といった基本的な分析や聞き取りが大切でしょう。

実際、討論のなかでも「お客さまに直接インタビューをとってみてはどうですか?」「なぜ当店を選んだかをリピーターに聞き取りしてみましょう」など、等身大の自分自身を見つめるため、具体的な行動が提案されました。

正しい現状認識をしないまま、経営理念や10年ビジョンをつくろうとしても、「綺麗な言葉」だけが先行してしまいがちです。

自社が本当に必要とされている部分を探り当て、それをもとに理念を練り直すからこそ「腹落ち感のある経営理念」や「行動に結びつく10年ビジョン」がつくれるのだと再認識しました。

科学性・社会性・人間性の視点でブラッシュアップ

同友会の指針づくりでは「科学性(どう稼ぐ?)」「社会性(地域への貢献は?)」「人間性(人を大切にする体制は?)」の3つの視点をバランスよく考えることが重視されます。

今回の討論でも、「まずは売上や利益をしっかり出す仕組みを考える」「地域にとってどんな意義がある事業かを認識する」「社員や取引先など関係者と、より良い関係を結べる文化をつくる」といった同友会らしい話題が自然と交わされました。

強みの分析を怠っていると、これら3つの視点に落とし込む段階でブレや矛盾が生じます。 「数字だけ追いかけて社員が疲弊している」「地域の課題と自社が提供する価値が繋がっていない」といった問題は、日頃の経営のなかでも起こりやすいでしょう。だからこそ“自社の強みを客観視し、理念・ビジョンに結びつける”過程を踏み、3つの視点から磨き上げる必要があるのだと痛感しました。

10年ビジョンは“理想の作文”ではなく“道しるべ”

ビジョンを描くとき、つい「将来は売上〇億円」「支店を〇店舗に拡大」という“数字面”ばかりに目が向きがちです。

しかし、討論で話題になったのは「数値目標を追うだけでは、人を幸せにしない会社になってしまう可能性がある」ということでした。

もちろん、会社が生き残るための科学的な裏づけ(稼ぐ力)を無視できませんが、最終的には「何のために、誰のために、どう役立ちたいのか」を考え抜くことが重要です。10年先を語るのは難しいですが、だからこそ“強みをもとにしたあるべき姿”を言葉にしておくことで、日々の判断や行動がぶれにくくなります。

目の前の接客や商品づくりの延長線上にこそ、事業がもっと面白くなるヒントがあると感じました。

おわりに

経営するにあたり、どうしても「業績の目標を設定し、それをどう達成するか」ということに気を取られがちです。 しかし今回のグループ討論を通して痛感したのは、まず自社の強みや現状を客観的に把握すること、そのうえで“何をやりたいのか”を言葉にし、形にしていく作業こそが経営姿勢を確立する起点なのだということでした。

会社の枠を越えて悩みや成功事例を共有できる同友会という場が、こうした気づきを与えてくれるのだと思います。そして地域や社会に必要とされる企業”としてあり続けるために、これからも問いを深め続けます。

強みの再発見と、それを言語化するプロセスが、きっと私たちを未来へ導く道しるべになる。 そんな大きな学びを、今回の討論から得たように感じています。

今週もよろしくお願いします。

実店舗に効く話 / Stories of Success in the Physical Store.【実店舗に効く話】そのプレゼン、ただの棒読みになっていませんか?~聴衆を惹き込み、会場を沸かせる!魔法の話術~

皆さん、こんにちは。 ハンズバリュー株式会社のコンサルタント、津名久ハナコです。

先日、料理教室にヒデコ先輩と参加したんです!春菊やカブ、金目鯛など、旬の食材を使った料理は、本当に美味しかったですよ~。自分で作ったとは思えないほど…(笑)。

皆さんも、旬の食材を味わって、季節を満喫してくださいね!もちろん、お料理をつまみに、先輩とワインをがぶがぶ飲みました!

さて、本題です!ビジネスパーソンの皆さま、お客様に商品を説明したり、説明会でプレゼンテーションをする機会は多いですよね。そんな時「どうすれば、聴衆に伝わるプレゼンができるのだろう?」と悩んだことはありませんか?

せっかく準備したプレゼン。資料の内容は完璧なのに、なぜか聴衆の反応が薄い…。そんな経験、私にもあります。原因は様々ですが、その一つに「話し方」が挙げられます。

今日は、聴衆を惹き込み、会場を沸かせる!そんな魔法のような話術を、皆さんに伝授いたします!

その資料、朗読していませんか?

多くの人がやってしまいがちなのが「資料をそのまま読み上げてしまう」という失敗です。(私も先輩につまらないと叱られた経験があります…。)

例えば、次のような文章があるとします。

例文① 

「朝起きました。窓から外を覗くと、雪が降っていました。しかし、空を見上げてみると…

※声に出して読んでて見てください

この文章を、そのまま棒読みすると、どうしても単調になり、文末で一呼吸置くような、平坦な話し方になってしまいます。これでは、聴衆の心は動きません。

聴衆を引き込む「間」と「溜め」のテクニック

では、どうすれば聴衆を引き込むことができるのでしょうか?

ここで、効果てきめんなのが「句読点で止め、文末をつなげる」というテクニックです!

先程の文章を例に、実践してみましょう。

朝起きました。窓から外を覗くと、 …ここで一呼吸… 
 雪が降っていました。しかしながら、 …ここでも一呼吸… 」

いかがでしょうか?「覗くと、」の後と、「しかしながら、」の後に「間」を置くことで、「その先は?」「何があったの?」と、聴衆の興味を引き、話に引き込むことができます。

つまり、学校で習った「日本語の正しい読み方」とは、あえて逆の読み方をするのです。このテクニックは、句読点で区切るのではなく、「、」で止め、「。」で止めるのではなく、次につなげるイメージです。

この「間」と「溜め」を意識するだけで、あなたのプレゼンは格段に魅力的になります!

早速練習してみよう!

それでは、以下の例文を声に出して練習してみましょう。意識すべきは「間」と「溜め」です。

例文②(業績報告)

「当社の今期の売上は、前年比で120%を達成しました。ひとえに、皆様のご支援の賜物です。」 

⇒「当社の今期の売上は、 …ここで一呼吸… 前年比で120%を達成しました。ひとえに、 …ここでも一呼吸… 皆様のご支援の賜物です。」

例文③(自己紹介)

「私は大学卒業後〇〇株式会社に入社し、営業部に配属されました。その後、△△株式会社に転職し、現在は、□□株式会社でマーケティングを担当しています。」 

⇒「私は大学卒業後〇〇株式会社に入社し、 …ここで一呼吸… 営業部に配属されました。その後、 …ここで一呼吸… △△株式会社に転職し、 …ここでも一呼吸… 現在は、□□株式会社でマーケティングを担当しています。」

どうですか?「間」と「溜め」を意識するだけで、話に抑揚が生まれ、聴衆を引き込むことができますね!

聴衆の心を掴む「なぜなぜなぜ?」を生み出す話術

このテクニックのポイントは、聴衆の心の中に「なぜ?」「どうして?」「その先は?」という疑問、つまり「なぜなぜなぜ?」を生み出すことです。

「間」と「溜め」によって、聴衆は、無意識のうちに話の続きを期待し、前のめりになって聞いてくれます。その結果、あなたのプレゼンは、聴衆の記憶に深く刻まれ、大きな効果を生むのです。

実践!声に出して練習してみよう!

百聞は一見に如かず、ならぬ「百聞は一声に如かず」です!ぜひ、声に出して練習してみてください。

最初は違和感があるかもしれませんが、繰り返すうちに、自然と「間」と「溜め」を使いこなせるようになります。魔法の話術は、プレゼンだけでなく、日常会話でも効果を発揮します。ぜひ、様々な場面で活用してみてください。

まとめ

聴衆を惹き込み、会場を沸かせる話術。それは、「間」と「溜め」を駆使し、聴衆の心に「なぜなぜなぜ?」を生み出すことです。このテクニックをマスターすれば、あなたのプレゼンは、聴衆の心を掴み、大きな成果を生み出す、強力な武器になるでしょう。「もっと詳しく話術を学びたい!」「自分のプレゼンを改善したい!」という方は、ぜひハンズバリューにご相談ください!私たちと一緒に、聴衆を魅了する、最高のプレゼンを作り上げましょう!

ぜひご参考ください。

偏集考記 / Editorial Post【偏集後記】タリーズコーヒーをめぐる「就業時間外学習」の問題

ハンズバリュー株式会社の変革者・作家の島田慶資です。

先日、「【悲報】タリーズバイト店員さん『タリーズコーヒー倒産してくれ!』→ネットでとんでもない闇を暴露してしまう…」という記事を拝見しました。 

記事によると、タリーズコーヒーでは就業時間外に自社のEラーニングシステムへログインし、コーヒーの作り方や接客などを学ぶよう求めているとのことです。 インターネット上では「就業時間外の学習は本来、労働時間に含まれるべきではないか」という労働基準法の観点から否定的な意見が相次いでいました。

もちろん、労働基準法を踏まえれば仕事に必要な知識を習得する時間は、本来であれば就業時間内に確保すべきだという意見には一理あります。 しかしながら、ここ数年の最低賃金の大幅な引き上げ(現在の平均最低賃金は1,055円ほど、東京は1,163円)という状況を考えると、店舗運営のコスト構造はますます厳しいでしょう。

最低賃金引き上げとビジネスモデルの厳しさ

アルバイトスタッフに就業時間内でマニュアル学習をしてもらうにも、そのコストをどこまで吸収できるのか。

経営者側から眺めるとビジネスモデル自体が成り立たなくなるリスクもあるように感じます。最低賃金が上がっている今、短期間しか働かないアルバイトスタッフが増えれば、就業時間を使っての教育コストが非常にリスキーになるのも事実。入ってすぐに辞められてしまうと、教えた時間とコストが丸々無駄になってしまう可能性があります。

こうした事情を考えれば経営側としては「即戦力としてすぐに働いてもらえる経験者」や「4の5の言わずに自分で学習してくる意欲のある人」を採用したいと思うのは自然な流れかもしれません。

さらに、今後最低賃金がますます上昇するとなれば、業務外で学習してもらうことを前提(もしくは能力があることを前提)とした働き方を求める企業が増える可能性も否定できません。

長期ビジョンと人材育成

厳しい現実に立ち向かうために必要なのが、自社がどんなビジョンを持ち、どんな人材にどのように育ってほしいのかを長期的に見据えた経営指針と考えます。

経営理念を作成し10年ビジョンを設定して、その未来から逆算して「必要な人材像」を明確にする。 そして、社内の教育制度やキャリアアップの仕組みを整備し「度を超えた不条理にならない」仕組みづくりを進めていくことが大切ではないかと考えます。

最低賃金の引き上げや働き手の流動化が進む中で、企業が従業員をただ“使い捨て”にするような形では長期的に組織が存続することは難しくなります。 経営者の側からも「人を育てよう」「人に投資しよう」という姿勢を示し、それを企業経営に落とし込むことで、働く側とウィンウィンの関係を築けるようになるのでしょう。

事業存続のカギは“投資する覚悟”と“コミットする姿勢”に尽きる

もし「学習時間もお金も惜しい」と切り詰めるだけなら、ビジネスは縮む一方です。

企業が「人を育てるためのコスト」を本気で負担し、働き手が「自分のキャリアを伸ばすためにコミット」する。 この相互投資が成り立たない限り、企業も従業員も成長は見込めません。

たしかに就業時間外の学習を求める手段は、短期的には“カンタン”に見えるかもしれません。

しかし、それだけでは“使い捨て”の関係に陥り、いずれ店舗や組織は自滅してしまうリスクがあります。逆に「この企業なら、長く働きたい」と思ってもらえる“場”を作れたなら、人は意外なほど強くコミットし大きな成果をあげるものだと信じています。

従業員から「絶対にここで働き続けたい」「もっと学びたい」と言われる企業こそが勝ち残る――その覚悟を持たなければ、今後の人材不足や最低賃金上昇の波に呑み込まれてしまうでしょう。

それでは、またお会いしましょう。今日も一日、良い学びを。

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